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超訳 古事記 の商品レビュー

3.8

29件のお客様レビュー

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2015/10/04

古事記や日本神話を知るとっかかりとしてピッタリな一冊。宗教学者であり、フリーランス神主、神道ソングライターでもある著者が、古事記をかみ砕いてわかりやすく壮大な物語に仕立てています。「マンガで読む~」的な本よりよっぽど読みやすくて良いわ。それこそ少年マンガやゲームの中に、日本神話を...

古事記や日本神話を知るとっかかりとしてピッタリな一冊。宗教学者であり、フリーランス神主、神道ソングライターでもある著者が、古事記をかみ砕いてわかりやすく壮大な物語に仕立てています。「マンガで読む~」的な本よりよっぽど読みやすくて良いわ。それこそ少年マンガやゲームの中に、日本神話をモチーフとしたキャラクターやアイテム、設定は数えきれないくらい出てくるけど、古事記はそうしたジャパニーズファンタジーの文字通り原点なわけで、ルーツを知りたくなる人も多いはず。でも古事記をそのまま読むのはかなりしんどいし…という場合もこれ一冊で解決です。この本を読んで、もっと知りたくなったら難しい書籍など読んでみたりと、好奇心を刺激される人も多いんじゃなかろうか。レイアウトや装丁も良いし、文字組などユーザビリティ、デザインにも優れていているのがまたうれしいですね。

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2014/11/04

「古事記」の名前は知っているが読んだことがない。 興味はあるけれど古典苦手だし… そんな人はとりあえずこれを読んでほしい。 詩のような文体で書かれたこの本。 さらっと読み流すだけでも楽しく、 初心者にうってつけといえる。 装丁も美しく1冊持っていて損はないはず。

Posted byブクログ

2014/10/03

2014.10.3 読了。『日本古典文学論』ガイダンスで、古事記を扱ったので手に取った。古事記の内容を簡単にさらうのに良い。「超訳」とあるように、原文に忠実ではない。一部日本書紀を参考にした部分もある。本書は著者が語った言葉を文字に起こして作ったそう。つまり、正確さには欠ける。そ...

2014.10.3 読了。『日本古典文学論』ガイダンスで、古事記を扱ったので手に取った。古事記の内容を簡単にさらうのに良い。「超訳」とあるように、原文に忠実ではない。一部日本書紀を参考にした部分もある。本書は著者が語った言葉を文字に起こして作ったそう。つまり、正確さには欠ける。それでも、現在古事記という物語が語りによって口承されるならば、このような形になることは十分ありえるだろう。なにより、内容を知りたくても難しいそうで敬遠していた人でも、予備知識なしで、古事記の世界の一端を感じることができる点が本書の1番の特徴である。日本昔話を見ているようで、平易で面白かった。色々な古事記関連の本を読んで、少しずつ古事記の内容を定着させようと思う。

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2014/02/09

某先生が古事記についてよくお話をされるので、興味本位で読んでみた。 なかなか易しいことばで詩みたいに綴られてて読みやすかった。 日本の神様適当だなあ(笑)

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2013/04/11

「読みやすい」ということでしたが、神様の名前は訳せないんですよね。。。名前だから当たり前だけど。。。 読むのに少し苦労しました(;^_^A これじゃあ、ほかの古事記は読めませんね

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2012/12/04

古事記編纂1300年で賑わう出雲を旅をすることになり、改めて古事記神話を手軽に読むべく手にとった本書。古事記上巻の神話部分が、逐語訳という形式を取らず、現代文で、とてもわかり易く平易に語られている。難解な言葉遣いは一切無く、注釈が必要となるような部分も無いので、すんなりと日本の古...

古事記編纂1300年で賑わう出雲を旅をすることになり、改めて古事記神話を手軽に読むべく手にとった本書。古事記上巻の神話部分が、逐語訳という形式を取らず、現代文で、とてもわかり易く平易に語られている。難解な言葉遣いは一切無く、注釈が必要となるような部分も無いので、すんなりと日本の古代神話の世界に入り込んでいける。 あとがきによると、本書は、著者が幼少の頃から慣れ親しんだ古事記を念頭に、二日間にわたって口述したものを、内田樹先生の出版物でお馴染み、ミシマ社の三島社長が筆記、編集したものらしい。まさしく、現代の稗田阿礼と太安万侶による、古事記決定版とも言える。 本書に触れることで、断片的に記憶の片隅にあった古事記神話が一連の物語として容易にインプット出来た。 八雲たなびく出雲の丘を実際に訪れる旅にはもちろんのこと、神話に秘められた意味や暗号を解読する知的冒険の旅に誘われるには、絶好のガイドブック。

Posted byブクログ

2012/09/23

古文は高校生以来、とても苦手で、興味があっても古事記などには全く手が出なかった。 しかし、この超訳のおかげで、ようやく古事記の見取り図が見えました。 ありがとうございます。

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2012/08/07

ものすごく読み易い。ちょっとずるしてる気分になるけど、入りとしてはいいよね。 神様が人間よりも人間臭いのは古今東西万国共通だな。

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2012/05/17

(No.12-40) 題名どおり、古事記の超訳です。(本文では神様の名前は漢字ですが、面倒なのでカタカナ表記で書きます。) 子供向けとかマンガなどでは読んでいる古事記。 一度は逐語訳をと挑戦してあえなく敗退。 でもやっぱり興味はあって・・・。 超訳?なんだか面白そうだわ。 いろ...

(No.12-40) 題名どおり、古事記の超訳です。(本文では神様の名前は漢字ですが、面倒なのでカタカナ表記で書きます。) 子供向けとかマンガなどでは読んでいる古事記。 一度は逐語訳をと挑戦してあえなく敗退。 でもやっぱり興味はあって・・・。 超訳?なんだか面白そうだわ。 いろいろ思いながら読みましたのでつらつら書いてみます。元になってる古事記は変えようがないのでそれに文句つけてもしょうがないんですが。 リズミカルな詩のようで歌のようで、これは親しみやすいわ。 そういえば古事記は元々、口で語って伝えてきたものを記録したんだった・・・。 その雰囲気を充分に伝えてくれてます。 私はイザナギ、イザナミが柱の周りをまわって出会うシーンには、以前からすごく不満がありました。女性のほうから声をかけたから障害のある子が生まれ、おまけにその子達を海に流しちゃうなんて。 それが、あれ?女性のほうからの声かけのシーンがない!著者はあえてカットしたんでしょうか。知りたいなあ。 でもやっぱり子供は流しちゃうんだけど・・・。 イザナギ、イザナミが絶縁したあとでたくさん生まれた神様と、最後の三柱のアマテラス、ツクヨミ、スサノオにお母さんっているの?状況から見るとイザナギだけで産んでるみたいなのに。 スサノオは母を恋しがってうるさくてしょうがないので、イザナギは「母のところへ行ってしまえ」とイザナミのところへ行くように絶縁宣言してる。ということはやっぱりみんなのお母さんはイザナミ? 日の神アマテラスが姉・女性、月の神が弟・男性というのは興味深いです。なんとなく女性を月に例える事のほうが自然な感じがするのに、古代では違ったのか。 しかしアマテラスとスサノオは派手にやりあうけど、ツクヨミの影が薄い・・・。真ん中の子の宿命かしら。 そのスサノオの子孫オオクニヌシはスサノオの娘と出合ってお互い一目ぼれ。ふーん、神様は長生きなのでそれもアリなんだわね。 オオクニヌシの国づくりに協力する、突然やってきて突然去るスクナビコはなんか不自然。しかも彼と関係があるのかないのか、入れ替わりに祭られることになった三輪山のオオモノヌシ。本当のところ何があったの~教えて~。 でも古事記で一番不自然なのは、やっぱり出雲の国譲りでしょう。もう不自然さがてんこ盛り。妄想を刺激しまくり。 不自然なんだけど、でも感動しちゃうのは現実に出雲大社が存在すること。古事記にあって、今もある。これってすごいことですよね! ヤマサチ、ウミサチの話は日本昔話的に親しまれてます。出来の良い弟が横暴な兄に勝つ話として。 でも改めて考えてみると、ひどい弟・ヤマサチだわ。嫌がる兄・ウミサチから無理やり釣道具を借りて、釣り針をなくしてしまうんだから。 あの釣り針は魔法の釣り針なのよね。だから代わりのものではダメなの。 で、ヤマサチは探しに出てから3年もたってやっと帰って来た。その間、トヨタマヒメと恋をして幸せな時を過ごしてね。ウミサチに釣り針を返すとき魔力を失わせ、災難にあわせ、最後には兄は弟に仕えることになる。兄を懲らしめるってなにそれ、ひどすぎ。なんかヤマサチって好きになれないなあ。 ヤマサチとトヨタマヒメの間に出来た子供がウガヤフキアエズ。彼とトヨタマヒメの妹・タマヨリヒメの間に出来た子供のうちの一人が、神武天皇です。神武天皇ってヤマサチの孫だったんだわ。 まあここから神様の世界から人間の世界になったわけね。 すらすら読めて、とっても面白かったです。

Posted byブクログ

2012/03/13

詩のような文体で、リズミカルに物語がはじまり、一気に展開していく。 物語を語る声が、音が、耳から身体へ沁みわたっていくような 不思議な感覚。 「古事記」と聞くと、なんだか小難しそうで、読みにくそうで 敬遠してしまいがちだけど、 きっと昔の人は、この物語を耳で聴いて、どきどきはらは...

詩のような文体で、リズミカルに物語がはじまり、一気に展開していく。 物語を語る声が、音が、耳から身体へ沁みわたっていくような 不思議な感覚。 「古事記」と聞くと、なんだか小難しそうで、読みにくそうで 敬遠してしまいがちだけど、 きっと昔の人は、この物語を耳で聴いて、どきどきはらはらしながら 楽しんだんだろうな。 そんな体験が味わえる、実験的作品。 目の前にたちのぼる物語は、ただただ、ダイナミックで面白い。 もっと古事記について、知りたくなる。

Posted byブクログ