ハニービターハニー の商品レビュー
「せつない」の詰まった短編集。 表紙がすごくいいなあ、ほんとにこんな感じ。 綺麗に着飾って、髪を巻いて、おしゃれなお菓子を男に食べさせられるのだ。 女として生まれたことへの何とも言えない悲しみとプライドと美しさがある。 いまどきの女のにおいがしてライトな感触であるにもかかわ...
「せつない」の詰まった短編集。 表紙がすごくいいなあ、ほんとにこんな感じ。 綺麗に着飾って、髪を巻いて、おしゃれなお菓子を男に食べさせられるのだ。 女として生まれたことへの何とも言えない悲しみとプライドと美しさがある。 いまどきの女のにおいがしてライトな感触であるにもかかわらず、苦い。 題名に添うなら、最初は甘くて、だんだん苦いなあと思うようになっても結局甘さを探して甘いふりをしてしまう、というか。どんなにビターがあっても恋愛をハニーと定義してしまう不思議、というか。 そういう、恋愛の普段あまり描かれない・けど確実にあるもやもやを題材にしている。 各短編にスイーツが登場するんだけど、その"女子"感はなんだかむず痒いし例えとして陳腐。 でもそのスイーツがその話に登場することにはきちんと必然性がある。ちゃんとしている。 私はもっと文学!って感じのほうが好きなのではまらなかったけど、特定のターゲットに対してはかなり美しく的が絞れてるし、この軽い感触も実はすごく現実に似ていて、リアルなんだと思う。 現実は軽い。 そんでもって、恋って変だなあ、困るなあ、と思う。
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全体的に切ない恋愛短編集。 それぞれにひとつずつ、異なるスイーツが出てきて それが恋愛模様を表現している。 次は何が出てくるのかなーという楽しみもあった。 浮気・失恋などのテーマが多い中、 「甘く響く」だけが、ほんわか幸せだった。 普段の何気ない会話とか その中に隠す想いと...
全体的に切ない恋愛短編集。 それぞれにひとつずつ、異なるスイーツが出てきて それが恋愛模様を表現している。 次は何が出てくるのかなーという楽しみもあった。 浮気・失恋などのテーマが多い中、 「甘く響く」だけが、ほんわか幸せだった。 普段の何気ない会話とか その中に隠す想いとか、 別れ話のあと全然違う話をするとか。 会話、がよかったなぁ。
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せつなあああい。 せつなあああいのが入ってるやつ。 たまには、いいね!(せやね!) 【甘く響く】が好き!
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- ネタバレ
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恋愛短編集。 いろんな恋のかたちがあるなあとしみじみ。 一番心にきたのが「恋じゃなくても」。 わたしだったら一生できない恋だなぁ、と思いつつ憧れました
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可愛くてきゅんとするお話が詰め込まれている。お話の中に出てくるスイーツや食べ物がカラフルに踊るような文章。短歌もきゅうんとするものばかり。
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装丁がかわいくて、ずっと気になってた本。 ビターが多かったかな。 そして、ビターのどれもが今の私の心境に近い、近い。 私の秘めた思いが乗り移ったんじゃないかと思うほど・・・ でも、やっぱり、ハニーが、甘いほうがすきです。 お気に入りは『ねじれの位置』 ずっとずっと好きで、いたいで...
装丁がかわいくて、ずっと気になってた本。 ビターが多かったかな。 そして、ビターのどれもが今の私の心境に近い、近い。 私の秘めた思いが乗り移ったんじゃないかと思うほど・・・ でも、やっぱり、ハニーが、甘いほうがすきです。 お気に入りは『ねじれの位置』 ずっとずっと好きで、いたいです。
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読みやすくて作風も好きなんだけど、どの話ももや~っと終わってしまう感じが私的には消化不良だった・・・
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The恋愛小説! あとがきに島本理生がちょっと書いてたけど、 出てくる男がみんななんかダメなんだよ・・・ それでも好きになってしまう何かを持ってるのもわかるけど どれも結末まではっきり書かれてなくて 後は想像におまかせします、なのね
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加藤さんの本は全体的な語り口はとても優しいのにいつもほんのり悲しさが出ていて、なのにすんなり読みやすい 『恋じゃなくても』のどうしようもなーい・・みたいな感じが好きでした
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