ソウルケイジ の商品レビュー
川土手に放置された車の中から見つかった左手首。その近くの工務店のガレージが血の海だったこともあり、そこの主人 高岡のものと判明。 しかし、他の部位が見つからず、捜査は難航。 しかも、殺害された高岡のことを調べていると不可解なことが… ただ、高岡が我が子のように育ててきた耕介という...
川土手に放置された車の中から見つかった左手首。その近くの工務店のガレージが血の海だったこともあり、そこの主人 高岡のものと判明。 しかし、他の部位が見つからず、捜査は難航。 しかも、殺害された高岡のことを調べていると不可解なことが… ただ、高岡が我が子のように育ててきた耕介という青年に向けられていた父性等、『ストロベリーナイト』のようなグロさも少なく、良い作品だった。 2017.7.15
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刑事の姫川が過去も含めた複数のトリックを読み解いていく。ちょっとした色恋も交えながら軽妙なタッチで描かれているが、推理ものとして面白い。
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170603読了 著者の言「美味しいものを差し出し---何か残るものを---」前作の「ストロベリーナイト」も今作も、いろんなものが残る。痛みや叫び、苦痛や恐怖、人を思う気持ちや裏切り、焦りや嫉妬や優越感、そして愛情。読み口はスピード感がありつつ読者は置いてけぼりを食らわないサジ加...
170603読了 著者の言「美味しいものを差し出し---何か残るものを---」前作の「ストロベリーナイト」も今作も、いろんなものが残る。痛みや叫び、苦痛や恐怖、人を思う気持ちや裏切り、焦りや嫉妬や優越感、そして愛情。読み口はスピード感がありつつ読者は置いてけぼりを食らわないサジ加減、この辺りが「美味しいもの」なのだが、いかんせん誉田作品は、血の味がする。
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前回(ストロベリーナイト)とは打って変わって、グロさの少ない人情味のある物語でした。今回はガンテツとのモヤモヤするバトルもなく、姫川がバトる相手(刑事)はちゃんとした仕事人なので、むしろ姫川の子供っぽさが目についてしまった。そこが可愛いのですが(笑)。菊田との距離も縮み、二人の関...
前回(ストロベリーナイト)とは打って変わって、グロさの少ない人情味のある物語でした。今回はガンテツとのモヤモヤするバトルもなく、姫川がバトる相手(刑事)はちゃんとした仕事人なので、むしろ姫川の子供っぽさが目についてしまった。そこが可愛いのですが(笑)。菊田との距離も縮み、二人の関係が今後どう展開するのかも楽しみです(ドラマ観てないので)。謎解きは易しいものの、一人の男の父性が次々と自分を追い詰めて行く過程が悲しく、切ない物語でした。面白かった。
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複雑に絡んだ心情がよく描かれていて読み進めるうちに引き込まれていった。無数に絡んだ事件の糸が徐々に紐解かれて行くのは心地よい。 地元や現在の生活圏、先日まで居住していたエリアが舞台だったのはたまたまだが印象的。
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姫川玲子シリーズ第2作目。保険金殺人を犯す戸部マキオを殺してしまった高岡が、自分の子供のような存在の三島耕助を助けるために自分の手首まで切り落として殺害されたことを偽装するという事件。父性、それがここまでの行動をさせるのだろうか。描写がエグくて途中気持ちわるなくなってしまう部分も...
姫川玲子シリーズ第2作目。保険金殺人を犯す戸部マキオを殺してしまった高岡が、自分の子供のような存在の三島耕助を助けるために自分の手首まで切り落として殺害されたことを偽装するという事件。父性、それがここまでの行動をさせるのだろうか。描写がエグくて途中気持ちわるなくなってしまう部分もあるが、読み切れた。つまり面白い。
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次々と明らかになる事実に追われるようにスピーディな展開が続く。 姫川の「ひらめき」と、対照的な日下の「拾うものはすべて拾う」捜査。 結果的に二人は同じ結論にたどり着く。 前作では語られなかった日下の人となりが描かれていて興味深かった。 けっこう味のあることを菊田に語ったりして、ら...
次々と明らかになる事実に追われるようにスピーディな展開が続く。 姫川の「ひらめき」と、対照的な日下の「拾うものはすべて拾う」捜査。 結果的に二人は同じ結論にたどり着く。 前作では語られなかった日下の人となりが描かれていて興味深かった。 けっこう味のあることを菊田に語ったりして、らしくないところが新鮮だった。 丸い玉か・・・悲惨な育ち方をしたのに、耕介はしっかりと丸い玉になっていたような気がする。 それも、きっと精いっぱいの愛情を高岡が注いでくれたからなのだろう。 自分のことを考えるとまだまだ丸いとは言えない。 どこかしら歪な部分を残しているような気がしてならない。 別に親のせいだと言うつもりもないけれど、守ってくれる存在としての親というものをあらためて考えたりした。 高岡の行方には驚かされた。 なるほど・・・序盤から中盤にかけて、ちらほらと伏線は張られていた。 ちょっとだけ井川のキャラがうざいけれど、好みの問題もあるだろうし、物語そのものにはあまり影響がないと思う。 前作に比べて事件そのものよりも、裏に隠された人間ドラマに重点を置かれたような物語だった。 冒頭の場面で、「そっか、もう大塚はいないんだな」と思い出した。 後任の葉山のキャラクターが地味すぎて、いまひとつ馴染んでいない。 この先のシリーズでもう少しはっきりとしたキャラクターに変わっていくのだろうか。
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テレビで面白かったから読んでみた。テレビのまんまだった。それはそれで、裏切りなく良かったが、小説ならもっと深みが欲しかった。この作家が、ちょっと薄っぺらいのかな。ま、ドラマの原作向きだとは思う。
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不気味さはストロベリーナイトには、及ばないという印象です。姫川警部補の揺れ動く女心が、克明に描かれています。菊田巡査部長の煮え切らない態度が、正直歯痒い。
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1作目のストロベリーナイトに比べると、スピード感は無い。グロかったけど1作目の方が私は好きだったなぁ。 姫川の人間味溢れる安定感の無い感じが心配になる。菊田にもイライラするし‥笑 日下さんに同感、日下さん主人公だったらもう一作読むかもな‥ガンテツも好きだったのに出てこない!涙 あ...
1作目のストロベリーナイトに比べると、スピード感は無い。グロかったけど1作目の方が私は好きだったなぁ。 姫川の人間味溢れる安定感の無い感じが心配になる。菊田にもイライラするし‥笑 日下さんに同感、日下さん主人公だったらもう一作読むかもな‥ガンテツも好きだったのに出てこない!涙 あんまり、暑苦しいキャラクターが好きじゃ無いことに気づいた本作。。 最後の50ページは面白かった!笑
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