ソウルケイジ の商品レビュー
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ドラマは、男社会である警察署内での軋轢や過去のトラウマからくるPTSDも描かれつつ、あくまでメインは父性が引き起こす悲劇であり、陰鬱さとやるせなさが後を引く良いものだったが、原作の方は、全面に押し出された姫川のアクの強さにテーマがすっかり霞み、辟易した。原作よりもずっとドラマのほうがいいって珍しい。評価はドラマと比べて。 女扱いされることを嫌い、過剰な負けん気を発揮しつつ、ルールから逸脱した行動は”姫だから仕方ない”、的周囲の甘さにしっかり乗っかる。取ってつけたような菊田との恋愛模様もなんだかこっ恥ずかしいだけで要らない。 日下の、予断を許さず状況や物証を重視し、積み上げて真相に辿りつく捜査は、冤罪を生まないためにも正しい手法であるのに、それをあからさまに軽んじ、功名心にはやるばかりに、イライラと聞き流す態度はとても不快。そして、直感に任せた捜査手法を誇る割に、捜査の初期段階、犯人と相対していながら先立つ嫌悪感におざなりの聞き込みで終わった結果、みすみす取り逃し、死に至らしめることになる。さらには、そこに反省も罪悪感も抱かない。 COACHのバッグやバーバリーのトレンチコートを愛用する長身の美人が、クールに男顔負けのタフさで直感を信じて突っ走る、わかりやすい中二病的格好良さばかりがあげつらわれ、人間的魅力が絶対的に欠けている。
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父子愛に溢れていた。血が繋がっていなくても親子の愛はあるんだなぁと思う。他に方法はなかったのかなぁとスッキリしない話だった。姫川の性格が好き。でも、菊田の性格が微妙。。癖強の井岡と國奥が好き。次はシンメトリー٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
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ミステリーにおいては、警察は無能なことが多いですが、警察小説においてはそんなことはありません。 地道な捜査で、一歩ずつ真相に近づいていくのは、推理小説とは違った面白さがあります。 そして、今作も個性豊かな刑事たちが登場します。
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一作目の方が面白かった。 相変わらずエグい描写あり。静の日下より、動のガンテツの方が魅力的だったな。
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途中までは予想しやすい展開でしたが、最後の最後は全くの予想外で悲しい事件でした。 そして菊田ってこんなナヨナヨしたキャラでしたか…? 過去にドラマを少し見ただけなので、私が勝手に理想の菊田を作り出してるだけなのしれませんが、これじゃ井岡に玲子ちゃん取られちゃうよ!
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姫川玲子シリーズ2作目。 最後まで読むと沢山伏線があって凄すぎる。 後半の少しだけだけどグロいというか工程の話が 高岡と耕介の出会いの時の10万円が気になって耕介が高岡殺したとかかなとか思ったら全然違った。 冒頭のシナリオからヤクザ絡みの雰囲気もあったけど。 話を聞いたホームレスのセリフがなんか変な余韻があったけどラストでそれが高岡だったことに驚かされた。近くのホームレス達がバーベキューをして盛り上がってというのも引っかかっていたけど真相までは分からなかった。 高岡が実は内藤だったという展開は驚きすぎる君江さんはなんか関係あるんだろうなと思ったし、高岡が耕介に罪滅ぼしとかそのくらいの年齢の子がみたいなセリフがあったから何かあると思ったけど読み進めていくうちに忘れちゃうんだよね。 姫川と菊田のキス。お互い好きなのに進展しなくてむず痒い。 井岡に嫉妬して機嫌悪い菊田結構可愛い。 父性がメイン。 高岡が自分の左手を自分自身で切る描写が凄かった。気持ち悪くなるぐらい生々しいのと高岡の覚悟が感じられて苦しくなった。 近寄り難い雰囲気の日下に奥さんと息子がいて、息子のいじめで悩んでいたり何かあった時はすぐ帰ったりしている姿が分かって好きになった。なんか不器用だけどいい人。 ⚪登場人物 ・三島忠治 三島耕介の父。 ・戸部さん、戸部真樹夫 木下興業の総務係長。母親は戸部由子で田嶋正勝の元愛人。本当の母親は小川美雪との説もある。 ・三島耕介 小学生5年生の時に父親が建設中のマンションから落ち死ぬ。 現在20歳。 ・益岡先生 耕介の担任教師。 ・高岡賢一 三島忠治の友達を名乗る人物。 左手のみ発見される。43歳。 ・姫川玲子 ・菊田和男 ・石蔵保 ・湯田康平 ・葉山則之 大塚の後釜。 ・今泉春男 ・勝俣健作 ・井岡博満 ・國奥定之助 ・日下 芳秀という14歳の息子がいる。妻は紀子。 ・遠山 日下班の巡査部長刑事。 ・溝口 ・新庄 ・糸井 ・イワタトシミツ 巡査長。 ・タナカヒデオ 警部補。 ・阿藤 蒲田署巡査部長。 ・吉野 蒲田署巡査長。 ・里村丈彦 42歳。蒲田署巡査部長。 ・田山晋助 70代男性。 ・飯塚武士 ホームレス。 ・中村 蒲田署署長。 ・宮川 捜査一課理事官。 ・橋爪 管理官。 ・川田 蒲田署刑事課長。 ・石津 刑事部鑑識課。 ・峰尾 本部鑑識課巡査部長。 ・森井 本部鑑識課巡査部長。 ・谷本 蒲田署刑事課強行犯係長。 ・タナカヒデユキ ガレージ隣の賃借人。32歳。郵便局員。父は68歳でタナカマサユキ、母は71歳でシズコ。2つ上の姉にメグミ。 ・石川明夫 22歳。放置車両を目撃。 ・前川博 74歳。 ・中川美智子 19歳。美容専門学校の学生でファミリーレストランの店員。三島の恋人。父の中川信郎が木下興業の現場で転落死する。 ・浩樹 三島がいた児童養護施設にいた生徒。 ・斎藤 ロイヤルダイナーのマネージャー。 ・清水則子 品川慈徳学園園長。 ・栗原充 中林建設の総務部長。 ・田嶋利勝 指定暴力団田嶋組の初代組長田嶋正勝の弟。 ・小川(田嶋)美雪 利勝の娘で小川通夫の妻。小川道夫は株式会社ゼルを作る。 ・小川愛子 小川美雪の娘。 ・中林辰夫 中林建築事務所株式会社の代表取締役。 ・井川 三島の同僚。 ・鈴木太一 鈴木不動産販売の社長。 ・内藤君江 49歳。高岡の死亡保険金受け取り手の1人。 ・内藤雄太 18歳。内藤君江の甥っ子。両親に内藤和敏、麻子。 ・木下 木下興業 ・矢代、川上、仁木、伊藤 木下興業の社員。 ・沢井雄司 38歳。高岡屋の二軒先の蕎麦屋の息子。 ・有田麗子 何者かに刺され死亡。葉山が目撃。 ・尾関、古田、橋本 新聞記者。 ・槙原武夫 警視庁組織犯罪対策部第四課の主任警部補。 ・久保田 刑事部捜査二課の警部補。 ・小林実夏子 戸部の女。
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ストロベリーナイトに比べてグロ描写は少なめ。国奥先生と姫、菊田と姫の関係性が、さっぱりしてるように見えて、お互い信頼してるからこその掛け合いが癖になる程好き。新人ノリを含め姫川班をまとめ上げる姫がかっこい良い。
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他の人の感想にもありますが、たしかにグロいですね。でも引き込まれます。 そもこもこのシリーズを読もうと思ったきっかけが、妻の「面白いよ」という一言。 うん、確かに面白い。だが、事あるごとに「どう?どう?」と聞かれそれを認めたくない自分がいる。 そして続編を買ってきているため読むで...
他の人の感想にもありますが、たしかにグロいですね。でも引き込まれます。 そもこもこのシリーズを読もうと思ったきっかけが、妻の「面白いよ」という一言。 うん、確かに面白い。だが、事あるごとに「どう?どう?」と聞かれそれを認めたくない自分がいる。 そして続編を買ってきているため読むであろう。
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今作もなかなかのグロい表現がありましたが、、、 事件の解決だけでなく、人と人との関係についてもとても面白く、涙が出る部分もありました、 姫川シリーズ、大好きです。 もう実写はないのかと思うとすこし悲しくなったり。
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姫川玲子シリーズ3冊目。描写のエグさは鳥肌モノで目を背けたくなるが臨場感とリアリティに引き込まれてしまう。当分このシリーズから抜け出せそうにありません。
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