世界音痴 の商品レビュー
こういう人が周りにいたら面白いだろうなぁ…と思ったが、でも、ただの変人と認識してしまって、近寄らないかも。
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初穂村さん。評判通り、視点が鋭くて表現も豊か。「点」の犬のくだりは声を出して笑ってしまった。「恋の三要素」での短歌「終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて なんてドキッとするな。
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穂村弘さんという一風変わった方のエッセイ集。 なんかこう、良く言えば目の付けどころが違う、悪く言えばどうでもよい無駄な事を考えすぎという感じの変わり方。 回転寿司屋にいってコートを脱ぐかどうかでまず迷う、そして目の前の回転寿司の「流れ」を読む、しばらく欲しいものが来ないでじっと待...
穂村弘さんという一風変わった方のエッセイ集。 なんかこう、良く言えば目の付けどころが違う、悪く言えばどうでもよい無駄な事を考えすぎという感じの変わり方。 回転寿司屋にいってコートを脱ぐかどうかでまず迷う、そして目の前の回転寿司の「流れ」を読む、しばらく欲しいものが来ないでじっと待ってると店員に声をかけられ「この店員、テレパシーが使えるのか?」と考える。 世界音痴っていうタイトル、なんかパッ聞いた感じどういうことか分かんないが、読んでるうちに穂村さんをズレなく表現しているなあと思うようになります。 でもあんまし面白くない。
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編者の言葉にもあるが、「これは自分のことだ」と思ってしまうあたり、きっと穂村さん─いや、むしろ編者かもしれない─の術中にはまっているのだろう。
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黒板に爪をたて引っ掻いた音を聞く心構えに似た、首元あたりからぞわぞわさせる穂村さんの「世界音痴」っぷりに、いたいいたいと思いつつもつい共感してしまい、さむいさむいと思いつつもつい「きらきら」と見えてしまい、その内なる自分のぞわぞわ感と相反した心情に、どぎまぎ戸惑いながらも小さな声...
黒板に爪をたて引っ掻いた音を聞く心構えに似た、首元あたりからぞわぞわさせる穂村さんの「世界音痴」っぷりに、いたいいたいと思いつつもつい共感してしまい、さむいさむいと思いつつもつい「きらきら」と見えてしまい、その内なる自分のぞわぞわ感と相反した心情に、どぎまぎ戸惑いながらも小さな声で「世界音痴」になりたい、と言ってしまった素敵な本であった。
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2011年1月11日読了。 穂村弘は現代の太宰府か?? 誰にでもある、でも人には言わないくねった部分を大公開。
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エッセイ第一弾ということですが、完成度は「もうおうちへかえりましょう」の方が断然高い。 本に対する思い入れのエッセイはもれなくおもしろいです。 たとえ知らない本ばっかりだったとしても。
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"今の私の日常生活は、人間が「自分かわいさ」を極限まで突き詰めるとどうなるか、という人体実験をしているようなものだと思う。" まさにこの通り。 でも嫌味じゃない。 ちょっとわかるから。 むしろ、自分のかわりに「自分かわいさ」をおしみなく表現してくれて、 ちょっ...
"今の私の日常生活は、人間が「自分かわいさ」を極限まで突き詰めるとどうなるか、という人体実験をしているようなものだと思う。" まさにこの通り。 でも嫌味じゃない。 ちょっとわかるから。 むしろ、自分のかわりに「自分かわいさ」をおしみなく表現してくれて、 ちょっとありがとう、くらいの感じがする。 「自分かわいさ」と世の中との交わる地点の皮肉や、おかしみを、 こんなにわかりやすく面白く分析、表現できる人にはなかなかお目にかかったことがない。 愉快でした。 短歌も読もうと思ってます。
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3ページ程度の短いエッセイ集。 こういうの、読みやすくて気楽だから大好き。 「小生物語」より不思議感覚で 「のはなし」より高尚な雰囲気だけど 「あ、あるある」って思いながら読める本です。
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1話が2~3ページで終わる短いエッセイ集。おもしろい。まぎれなく私も世界音痴。でもきっと誰もが共感あるいは同情してしまう現象がある。些細なことにも気付いて文章にできるのは流石歌人。本当に「普通」の人って自分たちのイメージの中にしかいないのかな。
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