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かけら の商品レビュー

3.3

54件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    1

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2013/08/20

3つの短編集である。 期待値よりは低かった。 物語に波が無いというか一定の平凡なリズムで3作とも進行する。 なんかダラダラ読んでしまった。

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2012/11/19

思っていたよりおもしろくなかった。 波がたちそうでたたない、おだやかな日常といった感じ。悪が入り込んできそうで、でも、波立たない。 日常のかけらを拾ってつくった作品だからなのか。

Posted byブクログ

2012/10/28

わりとさらっと読めた。短編3つ。「かけら」、「欅の部屋」、「山猫」。 おもしろかったのはやっぱり表題作「かけら」。「山猫」はちょっとイラっとする。

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2012/10/03

表題作「かけら」は文芸誌でも読んだから2回目。なぜか青山さんの作品は単行本や文庫よりも文芸誌で読むことが多い。「かけら」「欅の部屋」ともに青山さんらしい、私の感覚でいうと欠点でも長所でもあるそこはかとない主人公の上から目線に彩られた言葉で綴られている作品。 それに比べると「山猫」...

表題作「かけら」は文芸誌でも読んだから2回目。なぜか青山さんの作品は単行本や文庫よりも文芸誌で読むことが多い。「かけら」「欅の部屋」ともに青山さんらしい、私の感覚でいうと欠点でも長所でもあるそこはかとない主人公の上から目線に彩られた言葉で綴られている作品。 それに比べると「山猫」は異質で、他作品に流れている悪意とも無駄な攻撃力とも受け取れるようなとげとげしさはなく、逆に翻弄される善意が描かれていた。視点の移り変わりも面白い。 善意が強制されるシチュエーションで本当に湧き出てくる善意、その瞬間みたいなものをわかりやすく描いていた。

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2012/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編 家族で行く筈だったサクランボ狩りに、何故か父と大学生の娘だけで行くことになった。 かけらとは、青木金物店の看板だとか、道に転がった空き缶だとか、山の切れ端だと、わたしは思った。 父が言うかけらは、今見ているもの、ここにあるものの全部が何かのかけら、だった。 桐子が思っていたかけらと、父が思っていたかけらの意味の違い。 他短編。昔付き合っていた小麦。西表島から東京にきた年下のいとこ。 いいね。どれも主人公の周りにいる、かつていた人について。 窓の灯に出てくる、まりもがみかど姉さんを観察するに近い感じ。 そういうの好きだわー。空気のような存在の父も、とっつきにくい小麦も、愛想のない栞も、好きだわー笑)^o^(

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2012/05/19

欅の部屋がすき。忘れるために思い出すってたしかにある気がする。山猫は、気づいたら秋人側の文だったことがちらほら。

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2012/03/23

父と娘の短いやりとりを読むと、短い言葉の中にあれこれ詰まっている気がした。結果、一番肝心なところしか言わないような選択になっているのではないか・・・。二十歳すぎくらいの親元を離れて生活する学生の家族(父)に対する気持ちは充分描かれているとおもう。これが結婚し家庭を持ち三十歳を超え...

父と娘の短いやりとりを読むと、短い言葉の中にあれこれ詰まっている気がした。結果、一番肝心なところしか言わないような選択になっているのではないか・・・。二十歳すぎくらいの親元を離れて生活する学生の家族(父)に対する気持ちは充分描かれているとおもう。これが結婚し家庭を持ち三十歳を超えるあたりから「家族・第二章」に入り、おもいも捉え方も変化するはずだろう。最後の写真のシーンが上手、主人公の手の届く行動範囲の描写から一気に突き抜ける。距離や時間を超えたところに。 山猫は登場人物三人の気持ちと、主張が描かれている。

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2012/01/26

主人公が成長したとか、はじめと終わりで状況がガラッと変わるとかの明確な記述がないので、なんかすっきりしないというか…。でも、ラストまでの過程は読みごたえがあった。わかりやすく書くんじゃなくて、物語の1、2層下を読ませて考えさせる感じ。読み込みたくなる。夏目漱石のこころを思い出した...

主人公が成長したとか、はじめと終わりで状況がガラッと変わるとかの明確な記述がないので、なんかすっきりしないというか…。でも、ラストまでの過程は読みごたえがあった。わかりやすく書くんじゃなくて、物語の1、2層下を読ませて考えさせる感じ。読み込みたくなる。夏目漱石のこころを思い出した。

Posted byブクログ

2011/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青山七恵さんの「かけら」 2009年川端康成文学賞です。 青山さんの本は2冊目。この方、芥川賞、文藝賞も取られてます。 芥川賞は純日本文学、直木賞は現代文学に贈られると聞いたことがあります。芥川賞、文藝賞、川端康成文学賞。。。。すごい古典文学の王道の方なのですね。。。 物語は、父と娘、そろって出かけたさくらんぼ狩りツアーで垣間見た父の意外な一面。。私は父の何を見てきたのだろう。。と主人公は考えます。。。 と、現代の話をそんなに堅苦しくなくさらっと書いてます。。。 たんたんとなんの変哲もなく、大きな事件もなく、小さな発見に驚く。。。みたいな。文学的なのでしょうか。。。情緒深くて繊細な。。。ほっこりしたい時に読むのもいいかも。。。。

Posted byブクログ

2011/07/24

若い人たちの人間模様3編。日常生活の一部分を切り取った、たわいもないエピソードが描かれているのだけれど、登場人物たちのそれまでの生き様が垣間見えます。著者は執筆当時かなり若いのにすごい観察眼を持っていたのだなあと感じました。

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