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かけら
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2009/09/30 |
| JAN | 9784103181019 |
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かけら
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商品レビュー
3.3
56件のお客様レビュー
最後の山猫が印象に残った。弟の娘が東京から来て、近くの大学に通っている。3年生。たまに、会うが、ずっとなんとなく、距離がある。それをすごく思い出した。心にかかる言葉や出来事がたくさんあった。最近忙しくて、久しぶりに完読できた。
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「かけら」 二人旅の間に。 普段から仲が良く話もするならいいが、気まずい思いをしてまで行く価値のある旅行なのか。 「欅の部屋」 想い出す過去。 縛られている訳ではないが、ふとした瞬間に想い出すぐらいには好きだった相手なのかもな。 「山猫」 上京する前に。 今までに関わりがほと...
「かけら」 二人旅の間に。 普段から仲が良く話もするならいいが、気まずい思いをしてまで行く価値のある旅行なのか。 「欅の部屋」 想い出す過去。 縛られている訳ではないが、ふとした瞬間に想い出すぐらいには好きだった相手なのかもな。 「山猫」 上京する前に。 今までに関わりがほとんどない相手との時間は、上手く場を繋げたとしても疲れるだろうな。
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「かけら」 父親とバスツアーへ行く娘の話。成人してから親と2人でどこかへ行くことなんてそうそうない。それに第一、何を話そう、どんな風に間を持たそうか、その辺を気にしてしまう。 子供の頃は甘えて頼るだけで良かった存在が、自分より背丈が低くなりいつの間にか見守りが必要な危なっかしい存...
「かけら」 父親とバスツアーへ行く娘の話。成人してから親と2人でどこかへ行くことなんてそうそうない。それに第一、何を話そう、どんな風に間を持たそうか、その辺を気にしてしまう。 子供の頃は甘えて頼るだけで良かった存在が、自分より背丈が低くなりいつの間にか見守りが必要な危なっかしい存在になったときの感覚、距離感が掴めず、ちょっとしたことでムキになってしまう。 そんな感覚的な微妙な気持ちが上手く書かれていた。主人公の娘はわりとツンツンしているため、些細なことで突っかかる。これは親なら受け入れられるが他人なら反発されそうな類だ。 最後、みんなお父さんの かけら だ。という発言でハッとさせられる。吹けば飛びそうな細身の父が、実はちゃんと物を見て考えていたんだなと。 最近母と2人で旅をしたときにこの本を思い出し、読みたくなって図書館で借りた。 「欅の部屋」 別れた女性をふとしたきっかけで思い出してしまう。 思い出すことで踏ん切りをつけ、忘れようとしていると主人公の友人は言うが、果たしてそうかなぁ。 「山猫」 西表島から大学の下見にやってきた叔母の娘を自宅に泊まらせる若い夫婦の話。 都会人の夫婦は色々気を使い、快適な東京生活を過ごしてもらえるよう手を尽くすが、イリオモテヤマネコ(猫)のように自由人な娘(栞) 読んでいて妻と栞が噛み合わなさすぎて笑えた。東京タワーに登ろうと40分待って、登る直前に高いところが嫌だから乗りたくないって、そりゃないよ・・・。持って早く言え! と思うけど、その気持ちをそういう風に伝えるのが島人なのかな。沖縄には 沖縄時間?という言葉があるくらいだし。 最後の段落は、ここぞとばかりにギュッとまとめて付け加えた感満載で、正直無くても良かったのでは?と思った。 ただ、物語の雰囲気はわりと好きで、栞はもちろん若い夫婦も人間らしさを感じられ、読んでいて楽しかった!
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