1,800円以上の注文で送料無料

おとぎ話の忘れ物 の商品レビュー

3.8

53件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/10/22

Candyが キーワード 幻想的なイラストと それをモチーフにした 紡ぎ出された 残酷で可憐な物語 ハッピーエンドではない 大人のおとぎ話 同名の童話に発想を得ているのがわかる どうやら絵⇒物語を作っているようだ

Posted byブクログ

2022/03/28

小川洋子さんのビターで現実的で甘い短編と樋上さんの独特な絵の世界に引き込まれます。ずきん倶楽部と愛されすぎた白鳥が好きです。現実からそっと異世界に呼ばれるような短編集です。

Posted byブクログ

2021/01/09

赤ずきんちゃん、不思議の国のアリス、人魚姫、白鳥の湖がモチーフ。 挿し絵から醸し出される毒っぽさチクッとした棘が文章で見事に表されている。 (挿し絵が先にあり、それに合わせてストーリーが創られた様。)

Posted byブクログ

2021/01/09

バルテュスの少女像が更にエロティックになったような絵に惹かれて開き、冒頭の数行で満足できる本だと思った。期待通り。キャンディーを商う店に赴いた客の気分でプロローグとエピローグを愉しみ、中身を読み終えた後に余韻に浸りながらじっくり絵を眺めた。 世界中の読者が結末に悲しみ、憤ったであ...

バルテュスの少女像が更にエロティックになったような絵に惹かれて開き、冒頭の数行で満足できる本だと思った。期待通り。キャンディーを商う店に赴いた客の気分でプロローグとエピローグを愉しみ、中身を読み終えた後に余韻に浸りながらじっくり絵を眺めた。 世界中の読者が結末に悲しみ、憤ったであろう人魚姫、一発かましてやりたかった思いをこの本に代弁してもらえた気分。赤頭巾の話も秀逸。小川洋子独特の、徹底した世界観に浸れる一冊。

Posted byブクログ

2020/08/13

誰もがよく知る童話をもとにした4つのストーリー。 絵の雰囲気がすごく好みでした。 短編に入る前の導入部分もすごく好き。 赤ずきん、白鳥の湖、人魚姫、アリス。 この4つがモチーフになっています。 本自体も厚くないのでサクサクと読めちゃいます。 私は人魚姫のお話がいちばん好きでし...

誰もがよく知る童話をもとにした4つのストーリー。 絵の雰囲気がすごく好みでした。 短編に入る前の導入部分もすごく好き。 赤ずきん、白鳥の湖、人魚姫、アリス。 この4つがモチーフになっています。 本自体も厚くないのでサクサクと読めちゃいます。 私は人魚姫のお話がいちばん好きでした。

Posted byブクログ

2020/01/04

久々に小川先生の本を拝読しました。 個人的に小川文学に一貫して共通しているものは「共存する正反対」だと思ってるんですけども、今回もそれは健在。 樋上公実子女史の挿し絵の毒々しい華美さも相まって、恐ろしくも煌めくおとぎ話の切れ端たちの短篇集。 「ずきん倶楽部」導入部の奇妙なおかしみ...

久々に小川先生の本を拝読しました。 個人的に小川文学に一貫して共通しているものは「共存する正反対」だと思ってるんですけども、今回もそれは健在。 樋上公実子女史の挿し絵の毒々しい華美さも相まって、恐ろしくも煌めくおとぎ話の切れ端たちの短篇集。 「ずきん倶楽部」導入部の奇妙なおかしみからの、オチのグロテスクさ・・・小川洋子だなあ・・・と再認識。お上品さと野蛮さの見事なまでのマリアァジュ。 「アリスという名前」この・・・背筋を長い爪の先でギリギリ引っかかれているようなそうでないような気持ち悪さ・・・これも小川洋子”らしさ”全開。 「人魚宝石職人の一生」オッ切ない愛の物語だ・・・と思わせておいて、そうは問屋が卸さないのが小川洋子ワールド。あまりにも痛快千万。 「愛されすぎた白鳥」これも静寂の中にある残酷・・・って感じでまさに・・・まさに。 愛情はときに致命的な凶器となりうる。だからこその、”スワンキャンディー”。

Posted byブクログ

2019/04/28

お話がはじまるまでの、ものがたり部分、本当にもう、たまらなく、好みです!! 美味しいキャンディがずーっと口のなかで転がっているような、素晴らしい感覚でした。

Posted byブクログ

2019/02/28

忘れ物図書室にスワンキャンディー、本当にあったら良いのになぁ。 なんだか六花亭のキャンディーが食べたくなった。 イラストをモチーフに紡がれた四編の物語。 残酷で可憐なその物語たちは勿論、冒頭のエピソードも好き。小川洋子のテーマ設定と繊細な文章が好きすぎる。

Posted byブクログ

2016/06/13

1日で読み終わった。 いろいろな遺失物を保存しておく部屋に忘れられた童話を集めた図書館、その図書館に収められた幾つかの童話。 どれも、後ろ暗くて、繊細で、ちょっとグロくて、儚くて、なんとも言えない雰囲気です。 そんな感じなのに、その図書館があるのがキャンディー屋さんの奥で、仄暗...

1日で読み終わった。 いろいろな遺失物を保存しておく部屋に忘れられた童話を集めた図書館、その図書館に収められた幾つかの童話。 どれも、後ろ暗くて、繊細で、ちょっとグロくて、儚くて、なんとも言えない雰囲気です。 そんな感じなのに、その図書館があるのがキャンディー屋さんの奥で、仄暗い怪しい童話の雰囲気を甘くしていて、なんだか不思議。

Posted byブクログ

2016/04/12

図書館で借りた本。 ただ綺麗なだけではない物語。 でも、言葉のひとつひとつを思い浮かべながらゆっくり読み進めたくなる。 絵だけは少し好みじゃない。

Posted byブクログ