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闇の底 の商品レビュー

3.6

97件のお客様レビュー

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2015/04/17

「絶対に捕まらない、死刑執行人サンソン」 幼女に対する犯罪の度、かつて同様の犯罪を犯した 男が殺されていく。 薬丸本、第二段。幼児に対する性犯罪を題材にした小説。 今回もラストはうーーん。 サンソンを擁護はできない。 でも「私刑」を100%否定も出来ない

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2015/03/29

薬丸さんの本は『悪党』『友罪』『天使のナイフ』と読んできましたが、その中でこれはイマイチ。長瀬の苦しみはよく分かるんだけど、過去に犯罪を犯したサンソンがどうしてあんな行動を取るのか理解できず、インパクトが弱かった。単なる犯人探しとして読むならミスリードもあって面白かったです。

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2015/03/25

「天使のナイフ」「虚夢」と薬丸さんの作品のすごさにつられて読んだこの作品。 性犯罪者問題を取り上げてそれなりに社会性はあるものの、今回の描き方はエグ過ぎて好きになれませんでした。 いずれの作品も言えるのは、被害者側の苦悩の深さ。辛いです。。。

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2015/03/23

倒錯した性犯罪者の異常心理と それを憎む刑事が交互に描かれており 巧みなミスリードを絡ませて一気に 読ませる犯罪ミステリー。 結末は賛否ありそうだが、やや犯人の 覚悟に都合良すぎる気がしないでもない。

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2014/12/29

思わず涙がこぼれる刑事のまなざしとは全く切り口の違う作品でした。 子どもへの性犯罪の被害者家族と加害者。 どうして人間は欲望を抑えられないんですかね。

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2014/12/13

題材はかなり重い。 でも、久しぶりに面白い本に出会えた。 ミスリードに完ぺきにハマった上に、結末は全く読めなかったので最後までハラハラして読んだ。

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2014/09/28

最近、神戸で小学校1年生の女の子が近所に住む男に殺されちゃいましたよね。この事件が報道されている時、この本を思い出しました。”闇の底”というタイトル通り、内容はとても重いものです。一刻も早くこの様な事件がなくなる日を願います。

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2014/08/18

小さい子供に対する性犯罪を殺人によって抑止する。 それは悪なのか善なのか… きっとこれは道徳的には絶対に悪なんだろうけど、感情的で言ったら… 完全に否定は出来ないかもしれない… ミスリードは巧いというほどでもないけど成功はしてるかな? ミステリを読んできた人には可能性としては...

小さい子供に対する性犯罪を殺人によって抑止する。 それは悪なのか善なのか… きっとこれは道徳的には絶対に悪なんだろうけど、感情的で言ったら… 完全に否定は出来ないかもしれない… ミスリードは巧いというほどでもないけど成功はしてるかな? ミステリを読んできた人には可能性としてはすぐに浮かんでしまうかも… 結末は賛否別れるらしいけど、作者は「正義」を書きたいのではなく「人間」を書きたいのだと思うからこれでいいんじゃないかなぁ…と。

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2014/08/16

性犯罪をテーマに書かれたミステリー。 犯人当てやどんでん返しよりも、性犯罪遺族側の心情に主眼を置いている物語。 ミスリードありで、最後には二重の意味でびっくりする結末が用意されているが… ひとつは6割ほど読み進めると正解が見えてしまう。 そういう意味で、どんでん返しを望んでいる...

性犯罪をテーマに書かれたミステリー。 犯人当てやどんでん返しよりも、性犯罪遺族側の心情に主眼を置いている物語。 ミスリードありで、最後には二重の意味でびっくりする結末が用意されているが… ひとつは6割ほど読み進めると正解が見えてしまう。 そういう意味で、どんでん返しを望んでいる読者には物足りない結末かもしれない。 ただし、もうひとつの「結末」は、永遠に正解がわからないことだろう。読んでいる一人一人が考えさせられる終わり方になっている。

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2013/11/23

幼女への性犯罪をテーマにした重いストーリ。 そして考えさせられる物語でした。 幼女への性犯罪が起こるたびに、同様の罪を犯した前歴者が殺されていきます。 幼女への卑劣な犯行をおかす加害者を殺人で抑止しようとする処刑人のサンソン。 そして、そのサンソンを追う刑事の長瀬。長瀬自身も過...

幼女への性犯罪をテーマにした重いストーリ。 そして考えさせられる物語でした。 幼女への性犯罪が起こるたびに、同様の罪を犯した前歴者が殺されていきます。 幼女への卑劣な犯行をおかす加害者を殺人で抑止しようとする処刑人のサンソン。 そして、そのサンソンを追う刑事の長瀬。長瀬自身も過去に妹を救うことが出来なかった負い目をもつ幼女性犯罪被害者の一人。つまりを加害者を憎むべき人です。その長瀬がそういった加害者を処刑していくサンソンを追いかけることになる。 幼女性犯罪を防止するのに警察はどれほど役に立つのか?こういった私刑を行うサンソンのような行動の方が抑止力が高いのか? サンソンの視点からも物語りが語られていきます。 そして、サンソンとは誰か?長瀬はサンソンと向き合ったときにどうするのか? 前作の天使のナイフ同様に、被害者側のつらい心理を深く追求し、癒えない傷をあぶりだしています。そして、誰もがもつ「闇の底」を本作は鋭くえぐり出しているともいえます。 ミスリードを誘う叙述トリックも用いられ、サンソンが誰なのか?最後までドキドキ読み進めることができます。 そしてラストシーン。 賛否両論あるようですが、私としては賛です。 口では格好いいことも言えるし、理想論もいくらでも言えますが、もし、自分に置き換えたとしたら、このエンディングを選ぶでしょう。 しかし、後味は悪い。 そして、とても重い。 自分自身の闇の底も垣間見える、そんな作品です。 といっても、私の底はそんなに深い底じゃないので、すぐにわかっちゃいますが(笑)。

Posted byブクログ