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闇の底 の商品レビュー

3.6

97件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

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  3. 3つ

    41

  4. 2つ

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2020/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラストはそうなるんですね… 被害者遺族の気持ちがわかる警察官が、被害者遺族に話を聞く。これは若い長瀬にはとても荷が重かったことだと思う。 納得いくラストではなかったけど、長瀬の決断は心情として理解できる。

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2020/07/03

薬丸岳氏は少年犯罪という難しい題材を巧みに鋭くそして繊細にエンターテイメント小説と仕上げる作家であるが今回のテーマも非常にセンセーショナルだ。 プロットが面白く一気に読ませる展開であったがテーマとラストに暗澹たる気持ちになる。特にクライマックス。そこと某映画とも似ていたため★3...

薬丸岳氏は少年犯罪という難しい題材を巧みに鋭くそして繊細にエンターテイメント小説と仕上げる作家であるが今回のテーマも非常にセンセーショナルだ。 プロットが面白く一気に読ませる展開であったがテーマとラストに暗澹たる気持ちになる。特にクライマックス。そこと某映画とも似ていたため★3つ。

Posted byブクログ

2020/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2日間で一気に読んだ。読みやすい文章、テンポの良い展開は著者の得意とするところだろう。 ラストの展開には驚いた。長瀬の父親が犯人ではないかと思っていたが、まさか長瀬の妹を殺した犯人が、、、 そして、長瀬は警察官として、人として超えてはならない壁を超えて、サンソンを永遠に生きながらえさせた。思いもしないラストにあっぱれ。 救われないラスト?いや、そうではない。 人にはだれしも、闇の底があるということだろう。

Posted byブクログ

2024/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

薬丸岳さんの作品、2作読んでみて、心血を注いで書いている内容だと思ったので、非常に暗くなる内容だけど読みました。 幼女に対する性犯罪を扱った内容。子どものころ妹を殺された刑事が、同じような犯罪と対峙する。その葛藤を描くことで、犯罪被害者の気持ちを深く考えさせられるようになっている。そして、世の中からそのような悲劇をなくすにはどうすれば良いのか。性犯罪者を残虐に殺す殺人犯を、社会は容認できるのか?処刑人「サンソン」を名乗る犯人の正体はいったい誰なのか?かなりドキドキしながら読めます。性犯罪者=変態。で終わってしまわず、犯罪者を取りまくいろいろな要素も取り入れ、その葛藤も究極的な形で描いている。衝撃。

Posted byブクログ

2019/07/28

被害者、その家族、加害者とその後の社会的孤立。被害者家族であり警察官となった長瀬の葛藤を描く。そんな簡単に答えの出せるテーマではない。そこに切り込む著者の意気込みに感じ入る。最後は“そっちか”とやられました。藤川と長瀬の父との対決場面があってもよかったかも。

Posted byブクログ

2019/06/11

『天使のナイフ』に続く薬丸 岳氏の長編ミステリー。 幼児への性犯罪が起きるたびに、かつて同様の事件を起こし、今は更生したとされる前歴者が、殺される。 犯人は、幼児の性犯罪を無くすためという目的を掲げる謎の死刑執行人・サンソン。 一方、犯人を追う埼玉県警の長瀬は、かつて自分...

『天使のナイフ』に続く薬丸 岳氏の長編ミステリー。 幼児への性犯罪が起きるたびに、かつて同様の事件を起こし、今は更生したとされる前歴者が、殺される。 犯人は、幼児の性犯罪を無くすためという目的を掲げる謎の死刑執行人・サンソン。 一方、犯人を追う埼玉県警の長瀬は、かつて自分のせいで可愛い妹を失うという悪夢から逃れられず、日々、苦悩の中にいた。 果たして、サンソンとは、誰なのか? 二転三転するストーリーの先に、最後、サンソンの正体が明かされる衝撃の結末が... その時、長瀬のとった行動は? 全体的に重いテーマで、犯罪の再犯性や、被害者の苦悩など、なかなか結論が見えない課題に考えさせられます。

Posted byブクログ

2019/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

サンソンがこの男だろうという思わせぶりが見事でした。性犯罪の犯人は反省するものなのだろうかという疑問が残る。自分が死ぬことなく、このまま大人しく楽しく生活していくだろうとツッコミ入れたくなる。

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2019/02/04

13年前の作品でありながら、いまだにブクログレビューに書き継がれているロングセラー作品。 著者デビュー2作品目ながらも、作品としての完成度が高い所以だろう。 幼女への性犯罪が連続する中、その卑劣な犯行を殺人で阻止しようとする”処刑人”が現れる。 性犯罪の犯人を追いかける一方、処刑...

13年前の作品でありながら、いまだにブクログレビューに書き継がれているロングセラー作品。 著者デビュー2作品目ながらも、作品としての完成度が高い所以だろう。 幼女への性犯罪が連続する中、その卑劣な犯行を殺人で阻止しようとする”処刑人”が現れる。 性犯罪の犯人を追いかける一方、処刑人サンソンを追いかける県警・所轄の刑事たち。その中には、以前、妹が同様の事件に遭い、処刑人への態度を決めかねる刑事も。 刑事たちの捜査活動が綴られる合間に、処刑人の行動がモノローグ的に挿入される。推理小説的にミスリードさせるこの手法には、読み手も引っかかってしまった。 この作品も、犯罪被害者と加害者それぞれの心の痛み・在り様を描き続ける著者ならではの作品といえる。

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2019/01/18

薬丸岳さんの作品にはまって何冊目だろう。 少し疲れた金曜日の23時過ぎ、電車の中で この本の最後を読み終えました。 ぐっと眉間にしわを寄せました。 なぜか目頭が熱くなっていて。 知らなくても良いことはたくさんあると思う。 自分の身近にないのであればこの本のような内容も、 も...

薬丸岳さんの作品にはまって何冊目だろう。 少し疲れた金曜日の23時過ぎ、電車の中で この本の最後を読み終えました。 ぐっと眉間にしわを寄せました。 なぜか目頭が熱くなっていて。 知らなくても良いことはたくさんあると思う。 自分の身近にないのであればこの本のような内容も、 もしかしたら知らなくても良いのかもしれない。 けれど読んでる自分がいるのは何故だろう。 そんな風に思いながらまた、 次の薬丸岳さんの本を手に取ります。

Posted byブクログ

2018/11/14

最後までサンソンは誰なんだろうと確信を持てなかった。加害者と被害者。様々な苦悩を描くのは難しいのに、心理が上手く出せているとても上手い作品だった。自分を抑えられない性癖や薬物中毒など。この世界の中の色んな事に置き換えられる。

Posted byブクログ