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子どもたちに語るヨーロッパ史 の商品レビュー

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27件のお客様レビュー

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2023/07/18

図書館で借りた。 歴史家のフランス人が書いた2冊の本「子どもたちに語るヨーロッパ」「子どもたちに語る中世」を文庫化したもの。 難しめの本も取り扱うちくま学芸文庫ブランドにおいて、優しめの本だ。私は子ども向けという面よりちくま学芸文庫なら、と思い借りてみた。 文字通り子どもに語りか...

図書館で借りた。 歴史家のフランス人が書いた2冊の本「子どもたちに語るヨーロッパ」「子どもたちに語る中世」を文庫化したもの。 難しめの本も取り扱うちくま学芸文庫ブランドにおいて、優しめの本だ。私は子ども向けという面よりちくま学芸文庫なら、と思い借りてみた。 文字通り子どもに語りかけるようにヨーロッパと中世を説明されている。さながら池上彰氏のようだと言えば伝わるだろうか。 また、フランス人視点らしい観点もいくつか感じた。 自慢気に「19世紀にほぼ全員が学校に行く最初の大陸となったのがヨーロッパなんです」とあったが…江戸時代の日本(寺子屋)の方が早いのでは?と思ったりもしたが。 タタールの語源は地獄というのは知らなかった。

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2022/08/23

子どもたちに語る、、とは言いながらフランス人がフランスの子どもに語る内容であり、日本人なら大人たちでも読み応えあるしっかりした内容。著者の視点でヨーロッパの歴史を不幸な歴史もしっかり述べた上で、現代ヨーロッパの目指すべき所を書いており、しっかりした教育書。ぼんやりしていた中世のイ...

子どもたちに語る、、とは言いながらフランス人がフランスの子どもに語る内容であり、日本人なら大人たちでも読み応えあるしっかりした内容。著者の視点でヨーロッパの歴史を不幸な歴史もしっかり述べた上で、現代ヨーロッパの目指すべき所を書いており、しっかりした教育書。ぼんやりしていた中世のイメージが随分クリアーになった気がします。

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2021/11/14

ユーラシア大陸の西端の国々を〈ヨーロッパ〉とひとまとめにする観念はどのように生まれてきたのか、古代〜二十世紀までを振り返りながら学ぶ「子どもたちに語るヨーロッパ」。いまだに誤解の多い中世という時代の特徴を、素朴な質問に答えながら説明していく「子どもたちに語る中世」の二部構成で、中...

ユーラシア大陸の西端の国々を〈ヨーロッパ〉とひとまとめにする観念はどのように生まれてきたのか、古代〜二十世紀までを振り返りながら学ぶ「子どもたちに語るヨーロッパ」。いまだに誤解の多い中世という時代の特徴を、素朴な質問に答えながら説明していく「子どもたちに語る中世」の二部構成で、中世史家のル・ゴフがわかりやすく西洋史のエッセンスを語る。 宗教・思想・政治のつながりを中心に、ヨーロッパというかたまりで通史のおさらいができる前半がタメになる。特にシャルルマーニュが東方教会のイコノクラスムに反発し、西ヨーロッパにはユマニスムが発展したというくだりは、日本にいるとなかなか意識しづらい西と東の文化的・思想的な違いだが根の深いものだと教えてくれる。中世にスポットを当てた後半は、円卓の騎士が実在したと思っている子どもとの問答が面白く、また「領主と王と皇帝の違いは?」などの問いを通じて封建社会の構造を捉え直すことができた。 十字軍や植民地主義、反ユダヤ主義、フランス革命の負の側面などにも触れ、過去を忘れず歴史から学ぶことの大切さを繰り返し説く。特に強く何度も十字軍を否定するのは、現在進行形の悲劇に直接つながっているからだろう。

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2021/10/23

歴史は担うべき重荷でも、暴力を正当化する危険な助言者でもない。歴史は時代に真理をもたらし、進歩に役立つものであるべきなのです。

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2020/05/15

19世紀のキリスト教文化圏のことを学びたくなり、そうはいっても西洋史の基礎が無さすぎるので、夫の読んでたこの本を。ざくっとわかった気になれてよし。 本の後半は中世ヨーロッパについて。別に…まあ軽く読んどくか、というつもりで読み始めたら、ああそうか、これこそが、私が子どもの頃から慣...

19世紀のキリスト教文化圏のことを学びたくなり、そうはいっても西洋史の基礎が無さすぎるので、夫の読んでたこの本を。ざくっとわかった気になれてよし。 本の後半は中世ヨーロッパについて。別に…まあ軽く読んどくか、というつもりで読み始めたら、ああそうか、これこそが、私が子どもの頃から慣れ親しんできた、白雪姫に始まるディズニー映画たちや、なんといってもドラクエその他のRPGたち、それらがまさに「中世ヨーロッパ風の世界観」などとよく説明されるところのあのこのそのイメージの、源じゃあないか。 縁が薄いつもりだったヨーロッパを自分の中に見つける今日このごろ…。

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2019/09/10

フランスの歴史学者はこう捉えてるんだ〜と興味深かった。 人によるとは思うけどこの人はフランス・ドイツ・イギリスが一番偉いって思ってる印象。。。 でもキリスト教の国でも「十字軍は反省すべきもの」と考えてるのは目から鱗だった!(イスラム側からはなんだあれって考えられてても十字軍を送っ...

フランスの歴史学者はこう捉えてるんだ〜と興味深かった。 人によるとは思うけどこの人はフランス・ドイツ・イギリスが一番偉いって思ってる印象。。。 でもキリスト教の国でも「十字軍は反省すべきもの」と考えてるのは目から鱗だった!(イスラム側からはなんだあれって考えられてても十字軍を送った側は正当化してるのかと思ってたから)

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2017/12/25

タイトルに騙されてはいけません。決して入門書ではないですよ、これは。 確かに語り掛ける対象は子どもたちが想定されているので、決して難しい内容が書いてあるわけではないけれど、何しろフランス人の筆者がフランスの子どもたちに向けて書いているので、想定されている「常識」のレベルが違う。...

タイトルに騙されてはいけません。決して入門書ではないですよ、これは。 確かに語り掛ける対象は子どもたちが想定されているので、決して難しい内容が書いてあるわけではないけれど、何しろフランス人の筆者がフランスの子どもたちに向けて書いているので、想定されている「常識」のレベルが違う。 (日本人がフランスの15歳に日本史を語る場合と、日本人に語る場合とを想定してみてください)。 個人的には世界史が好きで、西洋美術や文学作品などもそれなりに知っているという自負はあるのですが、知らない人名が結構出てくるし、解説が欲しい史的事実についても解説に欠ける内容も多いです。 内容は面白いですし、とりわけ中世ヨーロッパに対する理解は深まったのですが、タイトルの騙された感から(笑)、☆マイナス1です。

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2019/11/05

ヨーロッパには詳しくないので、わかりにくいところがあった。 とはいえ読みやすいし、知性と開放のヨーロッパを信じ、子どもたちに伝えようとする意図が感じられる。英国のEU離脱をどう思っているだろう?などと考えてしまった。

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2016/01/11

中世史家ルゴフによる歴史の本。表題作と「子どもたちに語る中世」を合わせた一冊。 表題部分は「子どもたち」と銘打たれているものの、フランスに育ち、フランスで基本的な歴史教育を受けた子どもを対象にしているように感じた。日本人が世界史の入門書として読むには若干共感を持ちにくい部分がある...

中世史家ルゴフによる歴史の本。表題作と「子どもたちに語る中世」を合わせた一冊。 表題部分は「子どもたち」と銘打たれているものの、フランスに育ち、フランスで基本的な歴史教育を受けた子どもを対象にしているように感じた。日本人が世界史の入門書として読むには若干共感を持ちにくい部分があるように思う。 ただし、後半部分の「子どもたちに語る中世」は非常に面白い。著者の専門分野だけに、いきいきと、そしてわかりやすく語られている。中世という時代を概観する入門書としてお勧めしたい。

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2013/11/24

わかりやすいヨーロッパ史の本。 ローマ時代から近代までのダイジェスト。 世界史で習った事を懐かしく思い出した。 十字軍というのは本当に歴史に禍根を残したな、と思う。

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