子どもたちに語るヨーロッパ史 の商品レビュー
古代ローマ帝国の栄光が終わってからの、中世ヨーロッパの歴史はよくわからない。色々本を買って読んでも、よくわからない。というわけで、仏アナール学者の歴史学者が子どもたち向けにヨーロッパの歴史をわかりやすく語ったという本を購入。結局よくわからなかったけど、また中世ヨーロッパへの興味が...
古代ローマ帝国の栄光が終わってからの、中世ヨーロッパの歴史はよくわからない。色々本を買って読んでも、よくわからない。というわけで、仏アナール学者の歴史学者が子どもたち向けにヨーロッパの歴史をわかりやすく語ったという本を購入。結局よくわからなかったけど、また中世ヨーロッパへの興味が深まった。よくわからないのは、カール大帝とかその頃のヨーロッパを舞台にした小説や映画で有名どころがないせいだろう。 ・著者はヨーロッパの歴史をまとめて、近代ヨーロッパが掲げた人権の思想を評価する。ただし、過去ヨーロッパが多文化を侵略して植民地化した人種差別の悲劇があったことを認めるし、ヨーロッパを震源とする急進的なイデオロギーが、戦争、紛争、殺戮を生み出してきたことも認める。著者はこれからのヨーロッパというか人類に必要なのは、急進的なイデオロギーでなく、平和的で寛容で協調的な思考、対話によってよりよき価値を生み出していくことだとする。このあたりの語り口は、いかにもフランスのよき知識人といった体裁。
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読んでいて満足感があった。なかなかの良書。フランス人のフランス人によるフランス人のための歴史という趣きもないではないが、逆にそういう本だからこそ日本人が読んで勉強になるとも言えそうだ。
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前半『子どもたちに語るヨーロッパ史』は面白くなくてビックリしたけど、後半の『子どもたちに語る中世』はさすがに面白い。前半で断念したりすると残念だ。
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現代フランスを代表するアナール派の子供に向けた歴史書。 子供向きのものとしては、彫りの深い作品ですが、ただ結構偏りがあるように思えます。 フランスの子供たちの歴史的興味を探るという点では、面白いでしょう。 例えば、異端カタリ派など、日本では日常的場面で耳にすることなどありませんが...
現代フランスを代表するアナール派の子供に向けた歴史書。 子供向きのものとしては、彫りの深い作品ですが、ただ結構偏りがあるように思えます。 フランスの子供たちの歴史的興味を探るという点では、面白いでしょう。 例えば、異端カタリ派など、日本では日常的場面で耳にすることなどありませんが、フランスでは子供たちの耳に入ったりするようです。
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とりあえず攻めやすそうな所から。 筆者は仏人なのですが、それっぽい感じの言い回しが出てくるとぷっとなります。 併合されている中世のほうも面白い。
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子どもたちに語る、とタイトルにあるが、フランスの子どもならともかく、日本人のふつうの小学生にはちょっと早いというか、難しいと思う。 が、西洋史が嫌いではないけれど、頭に入ってこない、、と嘆いている日本人の大人には入門書として最適だろうし、世界史で受験する高校生ならこの本を読むと読...
子どもたちに語る、とタイトルにあるが、フランスの子どもならともかく、日本人のふつうの小学生にはちょっと早いというか、難しいと思う。 が、西洋史が嫌いではないけれど、頭に入ってこない、、と嘆いている日本人の大人には入門書として最適だろうし、世界史で受験する高校生ならこの本を読むと読まないでは、歴史認識に差がつくんじゃないかしら。 文庫本なのに1155円もするけれど、へんな雑学本みたいなのを数冊買うくらいなら、これ1冊を何度も読んだほうがぜったいタメになるはず!
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子どもにはちょっと難しいような気がしますが、ヨーロッパ史を全く知らない人にはとてもいい本だと思います。 簡にして要を得た内容です。 子どもたちに語るヨーロッパ 項目抜粋: ギリシア人がヨーロッパを発明した ギリシアという基層。医者がヨーロッパ人とアジア人を診断する 異...
子どもにはちょっと難しいような気がしますが、ヨーロッパ史を全く知らない人にはとてもいい本だと思います。 簡にして要を得た内容です。 子どもたちに語るヨーロッパ 項目抜粋: ギリシア人がヨーロッパを発明した ギリシアという基層。医者がヨーロッパ人とアジア人を診断する 異民族が国民国家のヨーロッパを作った キリスト教への改宗がヨーロッパへのパスポート 本の後半は「子どもたちに語る中世」で、個人的にはこちらのほうが面白かったです。 第一章 中世 第二章 騎士 貴婦人 聖母 第三章 城塞と大聖堂 第四章 中世の人びと 第五章 権力者たち 第六章 宗教とひとつのヨーロッパ 第七章 中世の宗教的想像界 第八章 文化 まとめ ヨーロッパの誕生
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