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子どもたちに語るヨーロッパ史 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2009/09/11 |
JAN | 9784480092465 |
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図書館で借りた。 歴史家のフランス人が書いた2冊の本「子どもたちに語るヨーロッパ」「子どもたちに語る中世」を文庫化したもの。 難しめの本も取り扱うちくま学芸文庫ブランドにおいて、優しめの本だ。私は子ども向けという面よりちくま学芸文庫なら、と思い借りてみた。 文字通り子どもに語りか...
図書館で借りた。 歴史家のフランス人が書いた2冊の本「子どもたちに語るヨーロッパ」「子どもたちに語る中世」を文庫化したもの。 難しめの本も取り扱うちくま学芸文庫ブランドにおいて、優しめの本だ。私は子ども向けという面よりちくま学芸文庫なら、と思い借りてみた。 文字通り子どもに語りかけるようにヨーロッパと中世を説明されている。さながら池上彰氏のようだと言えば伝わるだろうか。 また、フランス人視点らしい観点もいくつか感じた。 自慢気に「19世紀にほぼ全員が学校に行く最初の大陸となったのがヨーロッパなんです」とあったが…江戸時代の日本(寺子屋)の方が早いのでは?と思ったりもしたが。 タタールの語源は地獄というのは知らなかった。
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子どもたちに語る、、とは言いながらフランス人がフランスの子どもに語る内容であり、日本人なら大人たちでも読み応えあるしっかりした内容。著者の視点でヨーロッパの歴史を不幸な歴史もしっかり述べた上で、現代ヨーロッパの目指すべき所を書いており、しっかりした教育書。ぼんやりしていた中世のイ...
子どもたちに語る、、とは言いながらフランス人がフランスの子どもに語る内容であり、日本人なら大人たちでも読み応えあるしっかりした内容。著者の視点でヨーロッパの歴史を不幸な歴史もしっかり述べた上で、現代ヨーロッパの目指すべき所を書いており、しっかりした教育書。ぼんやりしていた中世のイメージが随分クリアーになった気がします。
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ユーラシア大陸の西端の国々を〈ヨーロッパ〉とひとまとめにする観念はどのように生まれてきたのか、古代〜二十世紀までを振り返りながら学ぶ「子どもたちに語るヨーロッパ」。いまだに誤解の多い中世という時代の特徴を、素朴な質問に答えながら説明していく「子どもたちに語る中世」の二部構成で、中...
ユーラシア大陸の西端の国々を〈ヨーロッパ〉とひとまとめにする観念はどのように生まれてきたのか、古代〜二十世紀までを振り返りながら学ぶ「子どもたちに語るヨーロッパ」。いまだに誤解の多い中世という時代の特徴を、素朴な質問に答えながら説明していく「子どもたちに語る中世」の二部構成で、中世史家のル・ゴフがわかりやすく西洋史のエッセンスを語る。 宗教・思想・政治のつながりを中心に、ヨーロッパというかたまりで通史のおさらいができる前半がタメになる。特にシャルルマーニュが東方教会のイコノクラスムに反発し、西ヨーロッパにはユマニスムが発展したというくだりは、日本にいるとなかなか意識しづらい西と東の文化的・思想的な違いだが根の深いものだと教えてくれる。中世にスポットを当てた後半は、円卓の騎士が実在したと思っている子どもとの問答が面白く、また「領主と王と皇帝の違いは?」などの問いを通じて封建社会の構造を捉え直すことができた。 十字軍や植民地主義、反ユダヤ主義、フランス革命の負の側面などにも触れ、過去を忘れず歴史から学ぶことの大切さを繰り返し説く。特に強く何度も十字軍を否定するのは、現在進行形の悲劇に直接つながっているからだろう。
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