1,800円以上の注文で送料無料

どうして書くの? の商品レビュー

3.7

27件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/03/18

 別に悪くはないんですが、表紙がねえ、こんな様子なので、なんだかテキトーな企画本かと思って手に取りましたが、ちがいました。  穂村弘さんの聞き方というか、対談相手にたいしての距離の取り方が、けっこう独特で、竹西寛子さんとの対談なんて、「へえーそう言うふうに思ってるのか?」とうなら...

 別に悪くはないんですが、表紙がねえ、こんな様子なので、なんだかテキトーな企画本かと思って手に取りましたが、ちがいました。  穂村弘さんの聞き方というか、対談相手にたいしての距離の取り方が、けっこう独特で、竹西寛子さんとの対談なんて、「へえーそう言うふうに思ってるのか?」とうならせるような「どうして書くの?」が飛び出して、竹西さんが困ったりしてるのが、なんとも面白いし、穂村弘の素顔のようで興味深い。  まあ、いろいろ面白いのですが、ブログにも書きました。覗いてみてください。    https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202103120000/

Posted byブクログ

2016/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 高橋源一郎、長島有、中島たいこ、一青窈、竹西寛子、山崎ナオコーラ、川上弘美。表現の世界の第一線にいる方々と、穂村弘が対談した様子を収めた一冊です。  私は表現してる人に並々ならぬ憧れがあって、彼らと私の違いはたくさんあるけど絶望や虚無感など、壁に当たった「経験」の差が大きいものだと思っていた。でも、表現している人でも「自分には何もない」と恐怖を感じ、昔の人に圧倒されているんだなあ。明治大正時代の日本に、私も興味津々です。  価値が多様化する中だからこそ、いろんな表現に触れていきたい。

Posted byブクログ

2015/12/20

穂村弘と高橋源一郎らとの対談集。いずれも、言葉についての鋭い考察が伺える。特に高橋とのフラット化した世界についての議論が面白かった。

Posted byブクログ

2013/11/20

対談集。 ほむほむのエッセイがもともと好きなのに加えて、好きな作家さん(山崎ナオコーラ、川上弘美)との対談が掲載されているとあって、思わず買ってしまった。 一青窈も気になるし、装丁やら中のデザインやらも凝っていて素敵だし。 ほかにも 高橋源一郎、長嶋有、中島たい子、竹西寛子と...

対談集。 ほむほむのエッセイがもともと好きなのに加えて、好きな作家さん(山崎ナオコーラ、川上弘美)との対談が掲載されているとあって、思わず買ってしまった。 一青窈も気になるし、装丁やら中のデザインやらも凝っていて素敵だし。 ほかにも 高橋源一郎、長嶋有、中島たい子、竹西寛子との対談が載っています。 書くことについて、書くことを仕事にしている人たちが語り合う対談集。 もっと緩いかんじかと思いきや、結構熱かった。 私は人が自分の仕事について語るのを聞くのが好きなのですが、やっぱり“その人”が出るなーと思い面白かったです。 彼らのプロフェッショナルに触れたかんじ。

Posted byブクログ

2013/08/04

穂村弘が色々な作家や歌手と対談する、という。人によって、フォントが違うのがこだわりなのかな。 みんないろいろなことを考えていて、それを、この人はこういう思想の人だから言わないでおこう、なんていう風にはならず、ちゃんと自分のことを言えるのがすごいような気がした。当たり前のことなんだ...

穂村弘が色々な作家や歌手と対談する、という。人によって、フォントが違うのがこだわりなのかな。 みんないろいろなことを考えていて、それを、この人はこういう思想の人だから言わないでおこう、なんていう風にはならず、ちゃんと自分のことを言えるのがすごいような気がした。当たり前のことなんだろうけど。 特に、竹西さんの話が印象的だった。この人の作品を読んでみたい。 あと、わたしはエゴサーチの好きなひとを好きになりやすいのかもしれん。

Posted byブクログ

2013/06/16

穂村弘さんの対談集。 なかなか全てを理解するというわけにはいかない。 というより、私には遠いステージの言語で話されているな…と感じた。 いつかぼんやりとでも見える日が来るといいけれど。 一青窈さん、山崎ナオコーラさん、川上弘美さんとの対談は比較的読み易かった。 たぶん作品を読ん...

穂村弘さんの対談集。 なかなか全てを理解するというわけにはいかない。 というより、私には遠いステージの言語で話されているな…と感じた。 いつかぼんやりとでも見える日が来るといいけれど。 一青窈さん、山崎ナオコーラさん、川上弘美さんとの対談は比較的読み易かった。 たぶん作品を読んだり聴いたことがあるというのが大きかったと思う。 特に山崎ナオコーラさんの作品はすごく好きな予感があるので、始めから読む真剣度が違っていたかもしれない。 まぁ、それは仕方ない…はず。 私が勝手にイメージしていた書く人の像が幼稚だったということが判明して、それがなぜなのか嬉しいことのように思う。 小説、短歌、歌詞(歌)、形式が変わることによる違いと、もちろん個性の違いと、言葉の背景の違いと。 「どうして書くの?」の問いには、答えるのも、その答えを読み解く(というのも変だけど)のも難しい。 そんな気がした。

Posted byブクログ

2013/04/05

イマイチ。 タイトルから、物書きになった経緯なんかの対談集かと思ったら、 書く仕事に対する姿勢とかモチベーションの話ばかりで あまり面白くなかった。

Posted byブクログ

2011/11/04

書く、といってもそれは様々であって、小説や詩、短歌などいろいろある。 川上弘美さんが好きで手にとりましたが、ただの対談集と呼ぶのでは忍びないくらい目をみはる言葉がちりばめられてます

Posted byブクログ

2011/10/18

穂村さんの見方が変わった。というかもっとロマンチックばかりで出来てるかと思ってたけど、ものすごく理詰めだ。 当たり前のように豊かさに浸かってる危機感、焦燥感、かといって今更ストイックにもなれないジレンマ。 穂村さんの例えがいちいちうまい。 ・私達の時代は「書くことがない」とい...

穂村さんの見方が変わった。というかもっとロマンチックばかりで出来てるかと思ってたけど、ものすごく理詰めだ。 当たり前のように豊かさに浸かってる危機感、焦燥感、かといって今更ストイックにもなれないジレンマ。 穂村さんの例えがいちいちうまい。 ・私達の時代は「書くことがない」というところから出発している。川上弘美

Posted byブクログ

2011/03/05

ネガティブ歌人・穂村弘がいろんな作家・歌人にインタビューしています。 この本の中で穂村さんは 『恵まれた世界(穂村さんは「生まれたときからケーキを食べられる」と表現)に生まれ普通に大学生になって、という生活をしていると、自分は何か素晴らしいことができるに違いない、ともっと...

ネガティブ歌人・穂村弘がいろんな作家・歌人にインタビューしています。 この本の中で穂村さんは 『恵まれた世界(穂村さんは「生まれたときからケーキを食べられる」と表現)に生まれ普通に大学生になって、という生活をしていると、自分は何か素晴らしいことができるに違いない、ともっと贅沢な望みを持つ。 そこに根拠はない ただ、自分だから素晴らしいはず・・・』 というようなことを書いている。 わかる。 すくなくとも表現を志す人の中には絶対にある感覚、と思う。 現代社会に生きる私たちは 上記のような理由を含め、 「書くことがないというところから始まっている」(川上弘美) 読むのは一瞬なのに、みんないろいろ考えて書いてんだなーと 当たり前のことに改めて  感心してしまった。 表現は、直接役に立たない。 正直、あってもなくてもいいもの。 ただ、その突き詰めた果てに、存在価値がある、と信じているのだ。 みもふたもない言い方だけど、身につまされました。

Posted byブクログ