Gボーイズ冬戦争 の商品レビュー
マコトがカッコよくなり過ぎている。 「要町テレフォンマン」では出世しまくって存在感の強いサルくんとのやりとりが良い。 「詐欺師のヴィーナス」はマコトが仲間に頼る必要がないと考えて動けた。 「バーン・ダウン・ザ・ハウス」は本作で一番良かった。 連続放火の容疑を両親から疑われたキッド...
マコトがカッコよくなり過ぎている。 「要町テレフォンマン」では出世しまくって存在感の強いサルくんとのやりとりが良い。 「詐欺師のヴィーナス」はマコトが仲間に頼る必要がないと考えて動けた。 「バーン・ダウン・ザ・ハウス」は本作で一番良かった。 連続放火の容疑を両親から疑われたキッドを彼とマコトが池袋のスジ者たちから依頼されて解決に向かう。 そしてキッドの過去を精算する。 本当にこのストーリーは救いがあって良かった。 マコトはずっとガキに弱い。 救いたいと思っちゃう。 でもずっとそばには居ない。 男を魅せる瞬間を示してあげて導いてあげるんだ。 なんでモテないの?w
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【2024年76冊目】 電話弁慶の振り込め詐欺師、池袋のエウリアン、放火をしてしまった少年、そしてGボーイズのキングとナイトを巻き込んだ冬の大戦争に忍び寄る影。池袋ウエストゲートパーク第七弾。 池袋ウエストゲートパークシリーズは読んでると結構うるっと来ることがたびたびあったんですけど、「バーン・ダウン・ザ・ハウス」は今までで一番泣きました。誠もこういう時泣いてるのが、またすごくいい。主人公と読者が遠くて近いみたいな絶妙な距離感なんだなと気付かされました。 もう一つ、今までも描写はあったけれど気づいていなかったこととしては、誠がものすごく考える人間だということ。名探偵のように調べ物をして、はい、事件の真相はこれです!とはならず、じっくりと考えて手を打つんですよね。一銭にもならないのに、誰かのために一生懸命になるその姿に惹き付けられるんだろうなぁと。私はあんまり考えたりしない人間だなと思ったので、誠を見習わねばと思ったりしました。 表題作は誠とタカシの友情物語ということでわくわくしながら読みましが、良かっ…た…!1人で警護に来てくれるタカシ、かっこよ…。ますますこんな人間おらんやろ、できすぎやろ、みたいな気持ちが高まると共にタカシの魅力にどっぷりと浸かっていっているような気がします。誠というかけがえのない存在がいるからこそ、光る気もするというか、互いに互いを光らせるというか。めちゃくちゃいい友情過ぎる。 今作ばっかり読んでるのもあれかなと思いつつ、やっぱり手を出してしまう。次作も続けて読もうかな。
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久しぶりに主人公が主役の話が収録されているな、というか主人公が主役にならない話の方が圧倒的に多いシリーズも珍しいなと今更ながら気づいた。社会問題とそれに雁字搦めになった人をトラブルシューターとなって救う(救おうとする)という流れが一貫しているのにずっと面白くて良い。問題は白黒ハッ...
久しぶりに主人公が主役の話が収録されているな、というか主人公が主役にならない話の方が圧倒的に多いシリーズも珍しいなと今更ながら気づいた。社会問題とそれに雁字搦めになった人をトラブルシューターとなって救う(救おうとする)という流れが一貫しているのにずっと面白くて良い。問題は白黒ハッキリつくまで解決しないこともあるけれど、人は変われるっていう気持ち良い話が多いのでめっちゃオススメです。
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マコトとキングが降りかかる問題を乗り越え、信頼を深め合っていく姿は、ストリートの友情といった感じでカッコいい! 時折、氷の王様に似つかわしくない甘い一面を覗かせるキングには少しムズムズするが、、笑
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「要町テレフォンマン」は、特殊詐欺にかんする話で、「詐欺師のビーナス」は、絵画商法にかんする話です。 「Gボーイズ冬戦争」は、Gボーイズ内での抗争がえがかれていますが、その背後には過去の事件でマコトが人物の関係者がいることが発覚します。このエピソードそのものは、あまり派手な動き...
「要町テレフォンマン」は、特殊詐欺にかんする話で、「詐欺師のビーナス」は、絵画商法にかんする話です。 「Gボーイズ冬戦争」は、Gボーイズ内での抗争がえがかれていますが、その背後には過去の事件でマコトが人物の関係者がいることが発覚します。このエピソードそのものは、あまり派手な動きがあるわけではありませんが、「影」と呼ばれる人物が登場しているのが目を引きます。今後、シリーズのなかでどのようなかたちでマコトたちにかかわることになるのか、すこし気になります。
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池袋シリーズでもこの巻はかなり好き。 すべての話が良いのだが、特にバーンダウンザハウス、Gボーイズ冬戦争は名作。 今読み返してみると、「ザファブル」は「影」からもかなり着想を得たんじゃないかなと感じる。
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例によって4篇が収まった一冊となっている。 電話による特殊詐欺に関わった若者の物語…絵画販売の詐欺に関する物語…自宅の放火という事件に関わってしまった少年を巡る物語…池袋のストリートギャングの世界に巻き起こった騒動に関する物語…という4篇である。 今般は「事件の“加害者”の立場に...
例によって4篇が収まった一冊となっている。 電話による特殊詐欺に関わった若者の物語…絵画販売の詐欺に関する物語…自宅の放火という事件に関わってしまった少年を巡る物語…池袋のストリートギャングの世界に巻き起こった騒動に関する物語…という4篇である。 今般は「事件の“加害者”の立場に在った人物」が、犯してしまった罪を罪として受け止め、それを乗り越えた先へ進むという様子に、主人公のマコトが寄り添うような、そういう感じの物語が2篇在った。過去は、何をどうやっても変わらないが、未来は自身の考えと行動次第で如何様にもなるという訳だ… という感じなのだが、最初に収められた篇、『要町テレフォンマン』に登場する、電話による特殊詐欺に関わった若者の人物造形、作中での動き、変化が何となく面白かった… このシリーズ…未だ未読は多く在る訳で、当分は楽しめそうだ…
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マコトとタカシの友情物語。 ずっといい関係だったと思うけど、あまり表に出ないのでグッとくる人多そう。 地味だけどバーン・タウン・ザ・ハウスのラストもグッとくる。
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きろく Gボーイズ冬戦争の黒幕はシリーズ2作目の4話目、「水の中の目」に出てくるアキラの弟。 水の中の目の物語覚えてなくて、慌てて読み返した。こういう時本棚から引っ張り出してページめくらなくてもいいから電子書籍めっちゃいいわ〜 Gボーイズの王様タカシとマコトの友情劇。 タカシのキャラクターがめちゃくちゃ好きなんだけど、今回珍しくガッツリ登場してくれてさいこー! マコトとのやり取りがだいすき。 最後2人が握手したシーンはグッときた〜
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バーン・ダウン・ザ・ハウス 自宅を放火した少年の話。少年が釈放されてから、池袋で連続放火事件が起こる。その自宅を放火した少年との出会い。その家族との関わり。土地のヤクザとGボーイズタカシとの関わり。少年を犯罪者ではなく、ひとりの人間として扱うマコト。そして、いつも通り事件を解決す...
バーン・ダウン・ザ・ハウス 自宅を放火した少年の話。少年が釈放されてから、池袋で連続放火事件が起こる。その自宅を放火した少年との出会い。その家族との関わり。土地のヤクザとGボーイズタカシとの関わり。少年を犯罪者ではなく、ひとりの人間として扱うマコト。そして、いつも通り事件を解決するマコト。最後に少年が「マコトさんのような大人になりたい」。泣かせるセリフだ。 要町テレフォンマン あまり思い入れはないが、セコイ犯人と騙された人達の話。振り込め詐欺の一団と足抜けしたいヤツ。そいつがマコトに足抜けの手助けを求めてくる。そこにタカシ、サルと言ったお馴染みのメンバーが絡み事件を解決する話。 詐欺師のヴィーナス 二束三文の絵を高く売りつけ、金利の高いローンまで組ませる女と分かっていて騙される話。 Gボーイズ冬戦争 戦争は刺身のツマ。本筋はタカシとマコトとの友情物語。あの氷のようなと表現されるタカシが、マコトのことをダチと呼び、握手を求めてくるなどこれまでの流れでは想像できない。 驚きとともになんか嬉しくなってしまった。
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