1,800円以上の注文で送料無料

はむ・はたる の商品レビュー

3.9

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/07/17

「烏金」の子供達にまた会えた。小さくても自分達の力で頑張っている元気な姿をみるとうれしいなぁ。彼らのつらい過去がわかると胸が痛むけれど、今の仲間達や厳しくも温かい長谷部家の人々やお吟婆さん達と生きていくうちに、少しずつでも傷が癒えてほしい。とはいっても暗い話ではなく、明るく元気な...

「烏金」の子供達にまた会えた。小さくても自分達の力で頑張っている元気な姿をみるとうれしいなぁ。彼らのつらい過去がわかると胸が痛むけれど、今の仲間達や厳しくも温かい長谷部家の人々やお吟婆さん達と生きていくうちに、少しずつでも傷が癒えてほしい。とはいっても暗い話ではなく、明るく元気な印象で、続きが読みたい本です。

Posted byブクログ

2010/01/03

 勝平を頭に稲荷鮨を商いとし、長屋に住む子どもたち15人。その身元引受人の長谷部の婆さまの家に旅暮らしをしていた次男の柾(まさき)が帰ってきた。師匠の仇であるという2人の男女を6年以上追い続けていた柾はどのように決着をつけるのか。  『烏金』で出てきた子どもたちが出てきます。毎回...

 勝平を頭に稲荷鮨を商いとし、長屋に住む子どもたち15人。その身元引受人の長谷部の婆さまの家に旅暮らしをしていた次男の柾(まさき)が帰ってきた。師匠の仇であるという2人の男女を6年以上追い続けていた柾はどのように決着をつけるのか。  『烏金』で出てきた子どもたちが出てきます。毎回違った子の視点から描かれた短編6つで1つのお話。  一人ひとり心に傷を受けた過去があるのに皆、前向きでたくましく生きています。そのせいか読んでいて暗い気持ちになることもなく頑張ろうと思う気持ちが生まれる本でした。  婆さまは柾の決意まで見抜いていながらも旅立ちを許し、そして戻ってきた時も自然と迎えられる心の強さがすごいなぁと思いました。柾も子どもたちからの視点で見ていて笑顔が素敵でやさしい人なんだなと人柄の良さが伝わってきました。

Posted byブクログ

2010/05/23

心に傷を負った若き侍と、江戸の下町でたくましく生きる孤児たちの、強い絆とままならぬ過去への思いを描く青春時代小説。

Posted byブクログ

2009/12/01

「烏金」の続編になる短編連作。1冊でひとつのお話なんですが、語り手の違う短編連作であることで、微妙に違った角度から登場人物を見られる楽しさがあります。懸命に生きる子どもたちの成長物語であり、ミステリーの楽しさもあって面白いです。そしてハチがいじらしい!(><。 ぜひ前作を読んでか...

「烏金」の続編になる短編連作。1冊でひとつのお話なんですが、語り手の違う短編連作であることで、微妙に違った角度から登場人物を見られる楽しさがあります。懸命に生きる子どもたちの成長物語であり、ミステリーの楽しさもあって面白いです。そしてハチがいじらしい!(><。 ぜひ前作を読んでからv

Posted byブクログ

2009/11/30

おおっ。烏金の続編的な内容だったんですね。 今回はその烏金で登場した子供たち。その彼等の 個々にスポットを当てた人情、そして青春もの。 当時の9歳~12歳くらいって今で言う高校生くらいなのかな? 子供なんだけど、現代の子供とは全く異なるんでしょうねー。 こう言った子供たちと子供た...

おおっ。烏金の続編的な内容だったんですね。 今回はその烏金で登場した子供たち。その彼等の 個々にスポットを当てた人情、そして青春もの。 当時の9歳~12歳くらいって今で言う高校生くらいなのかな? 子供なんだけど、現代の子供とは全く異なるんでしょうねー。 こう言った子供たちと子供たちに対して対等に向き合っていく 素敵な大人たちのストーリーは無条件で好きになってしまいます。 全体を痛してやはり温かみのある素敵な作品ですが、 あまり時代考証とか関係なくサラリと読めすぎて、 時代ものとしてはかなり軽めなのが個人的には 少々物足りなくもある...。今回は短編連作だったので 仕方ないですが、今度は総キャストでの長編を期待!

Posted byブクログ

2010/07/01

+++ 心に傷を負った若き侍と、江戸の下町でたくましく生きる孤児たちの、強い絆とままならぬ過去への思いを描く青春時代小説。 +++ 表題作のほか、「あやめ長屋の長治」 「猫神さま」 「百両の壺」 「子持稲荷」 「花童」という六つの連作物語。 +++ 『烏金』の続編である。江戸...

+++ 心に傷を負った若き侍と、江戸の下町でたくましく生きる孤児たちの、強い絆とままならぬ過去への思いを描く青春時代小説。 +++ 表題作のほか、「あやめ長屋の長治」 「猫神さま」 「百両の壺」 「子持稲荷」 「花童」という六つの連作物語。 +++ 『烏金』の続編である。江戸の下町を舞台に、いまではもう立派に更生した子どもたちが、金貸しのお吟婆さんや、武家の長谷部様の力を借りて、稲荷売りをして暮らしている。そんな折り、その存在も知らなかった長谷部様の弟・柾(まさき)様が放浪の旅から戻ってきた。子どもらと同じ長屋に住まい、直に彼らに頼りにされる存在になる柾様であるが、江戸に戻ってきたのには何か仔細があるようである。仲間のため、柾様のため、子どもたちはきょうも働きながら手を尽くす。幼い恋心も絡めつつ、生き生きとしたお江戸物語になっている。

Posted byブクログ

2009/10/29

「烏金(からすがね)」の続編的連作短編集。今度の主人公は子供達。それぞれの短編は独立して楽しむことも出来ますがゆるくつながっており、最終話で大団円を迎えます。

Posted byブクログ

2011/08/15

じゅんさんの感想を読んで、発刊を知った、好きな作家の作品だと云うのに、動向を把握していなかった。烏金の続編とは、面白そうだ。

Posted byブクログ

2009/10/07

「烏金」に続く連作集。今回は子供達が主役です。かわいい!そして賢い! 子供達の過去も少しわかってきたり長谷部の次男が出てきたり。表題の「はむ・はたる」は切なかったです。 まだ続くかな。続くといいな。

Posted byブクログ

2011/07/19

「烏金」の続編。こちらもとても面白かったです。(#^.^#)「烏金」では、金貸しのお吟のところにやってきた浅吉が中心になって話が回っていたのですが、今回は、子どものスリ集団だった勝平たちの視点から。浅吉の仲介で、なぜか長谷部様宅に稲荷寿司売りとしての職を得た彼らが色々な事件に巻き...

「烏金」の続編。こちらもとても面白かったです。(#^.^#)「烏金」では、金貸しのお吟のところにやってきた浅吉が中心になって話が回っていたのですが、今回は、子どものスリ集団だった勝平たちの視点から。浅吉の仲介で、なぜか長谷部様宅に稲荷寿司売りとしての職を得た彼らが色々な事件に巻き込まれ、解決していきます。それぞれ辛い過去を持つ子どもたちの思いと現在が、長谷部様の「婆さん」と絡んで語られ、その温かさがいいんですよ。また、江戸追放になった浅吉に代わって、長谷部様の弟、風来坊の柾さまがとてもいい感じで子どもたちに関わり、それも嬉しかった・・。これはまだまだ続くお話なんでしょうね。これからも楽しみです。

Posted byブクログ