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はむ・はたる の商品レビュー

3.9

42件のお客様レビュー

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2014/05/12

「烏金」の続編。浅吉のおかげで商いによって自立できた子供たちが主役。それぞれに辛く悲しい過去をもつ子供達を支える大人達は子供達を一人前の人として信頼し、対等に付き合っているのが凄く良い。お薦めの作品。

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2013/08/09

「烏金」の続編。 「烏金」の主人公だった浅吉は郷里に戻っており、今作の主人公はその前作で浅吉に商いを教えてもらった子供たち。一話ごとに一人称が子供たちの中で入れ替わる構成になっている。長谷部家の婆様や、金貸しのお吟など、前作からのお馴染みキャラが引き続いて登場しているのも楽しい...

「烏金」の続編。 「烏金」の主人公だった浅吉は郷里に戻っており、今作の主人公はその前作で浅吉に商いを教えてもらった子供たち。一話ごとに一人称が子供たちの中で入れ替わる構成になっている。長谷部家の婆様や、金貸しのお吟など、前作からのお馴染みキャラが引き続いて登場しているのも楽しいし、新しく登場した長谷部家の次男坊も格好良くてステキ。少しほろ苦いところもあるけれど、各話とも心温まり、読後感が良いです。今作では名前でしか出てこなかった浅吉や、今作登場した長谷部家の次男坊も、また出てきてくれる続編が読みたいな。

Posted byブクログ

2013/06/24
  • ネタバレ

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江戸の下町深川六間堀町を舞台とした六編の連作時代小説。「烏金」の続編の設定のようです。江戸の下町でたくましく生きる十五人の孤児たちに、心に傷を負った若き侍長谷部家の冷や飯食いの次男坊・柾が手助けし、遭遇する事件を解決していく、柾の母が、勝平たち孤児の身元引受人で掏摸やかっぱらいで食いつなぐ暮らしをあらためさせ稲荷鮨売りなどまっとうな商売をさせる。《あやめ長屋の長治》《猫神さま》《百両の壺》《子持稲荷》《花童》《はむ・はたる》。柾の心の傷の解決編がクライマックス。孤児の思いやりと花のけなげさがツボ。

Posted byブクログ

2012/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江戸時代の身を寄せ合って生きている子供たちの短編。 すいすい読めたが、視点が誰なのか途中でわからなくなることもしばしばあり。 子供たちそれぞれが抱える過去やトラウマが切ないけれどこの時代はこんな感じだったのかな。 勝平の抱える罪の意識に涙。 柾の今後も含めて子供らの成長も見ていきたいので続編とかあったらいいな。 って烏金読んでから読めばよかった。。。

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2012/01/07

「烏金」の続編だそうだが、単発で読んでも変わらず面白いと思う。今回は、15人ほどの孤児の集団の面々が、1話1話の1人称になり、それぞれの物語を語る、という形をとっている。孤児たちに絡んでいく、身元保証人の御家人長谷部家のカミナリ婆さま、その次男の柾さま等々も良い味出してる。 表題...

「烏金」の続編だそうだが、単発で読んでも変わらず面白いと思う。今回は、15人ほどの孤児の集団の面々が、1話1話の1人称になり、それぞれの物語を語る、という形をとっている。孤児たちに絡んでいく、身元保証人の御家人長谷部家のカミナリ婆さま、その次男の柾さま等々も良い味出してる。 表題の「はむ・はたる」は、オランダ語(?)の「ファム・ファタル」で、柾さまが仇として探しているお蘭のような「男を惑わす女」の意だそう。

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2017/10/16

図書館で適当に借りてきたので今知ったけど「鳥金」というお話の続きらしい。前後してしまったけど、ぜひ読まねば!売られたり、虐待されたりして逃げ出してきた子供たちが集まって、もともとは摺りなどしていたらしい。でもこの本のスタート時点では既に全うな商いをしながら、武家のこわぁ〜いおばば...

図書館で適当に借りてきたので今知ったけど「鳥金」というお話の続きらしい。前後してしまったけど、ぜひ読まねば!売られたり、虐待されたりして逃げ出してきた子供たちが集まって、もともとは摺りなどしていたらしい。でもこの本のスタート時点では既に全うな商いをしながら、武家のこわぁ〜いおばば様の庇護の下に日々の生活を送っている。年上の子でも12か13。そんな子達が3歳からのチビたちの面倒も見て、いなりずしの棒手振りをしてついでに大人の厄介ごとまで解決してしまう。元気で個性的な子供たち、魅力的です。

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2011/08/02

前の善人長屋に味をしめて、未読の西條奈加物借りてきました。 でも・・うーー、でもこの話は、そうだなぁ。毎話、主人公が変わる所が「誰?」って戸惑うのと、なんか誰が誰にどーした、という部分が読みとりにくく感じるところが・・。 でもその点を除けば、人情モノの王道で、まあ読めましたけど。

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2011/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んでみると鳥金の続編でした。 ちょっぴりしんみりしちゃう感じでしたが(時代物だから当たり前なのかな?)面白かったです。 西條さんの本この頃よく手にしてしまいます。読むの楽しいです。

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2011/03/20

烏金に出てきた子供たちのその後の話。ちょっと子供たちの区別がつきにくかったのはちょっと残念だけど、面白く読めました。特に良かったのは「百両の壷」と「花童」。伊根の恋の葛藤が可愛らしかったです。

Posted byブクログ

2011/03/20

時代小説ではありますが、時代小説の堅苦しさはなく、さわやかな作品に。 前作を読むと少しだけつながりがわかっていいかもしれません。

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