数学的にありえない(上) の商品レビュー
ひどいな、これ。確率の話で「猫騙し」ストーリーとの脈絡もないままハイデルベルクの不確定理論を振りかざし、ろくでもないプロットで物書きとしてのレベルの低さを露呈している。残念!邦訳にする編集者の見識さえ疑われる。
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原題はimprobable、邦題の付け方がうまく名前につられて買いました。 SFと言うよりはミステリーですが、下敷きになっているのが不確定性原理やシュレディンガーの猫です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/シュレーディンガーの猫 未来は観測されるまでは色...
原題はimprobable、邦題の付け方がうまく名前につられて買いました。 SFと言うよりはミステリーですが、下敷きになっているのが不確定性原理やシュレディンガーの猫です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/シュレーディンガーの猫 未来は観測されるまでは色々な可能性が有り枝分かれして行くのではなく重なった状態で同時に存在する。主人公は未来に起こりうることの確率がわかるようになった天才統計学者で例えば今こう行動すればこうなる確率が高いと行動を選んで行く。映画のバタフライエフェクトと違うのは未来を見ている時点では巻き戻し出来るが、選んでしまえば元に戻れないところ。 主人公の能力を狙うCIAと脳科学者、しあを裏切り主人公に味方する女スパイ、囚われた双子の兄達が後半ノンストップアクションを繰り広げます。 作者は幼い頃病気で視力が無くミステリーを朗読で聴き育った、回復後統計学を学びMBAを取得後IT企業に務めていた際、幼い頃小説家になりたいとお互い夢を語った親友ががんにかかったのをきっかけに本当にやりたいことをやろうと会社をやめ、本書の執筆にかかる。この本の出版パーティでこんなに幸せなことはないとスピーチしたその親友はその2週間後に息を引き取ったそうだ。
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物理学、数学、相対性理論、美人女スパイ、ギャンブル、オカルト、と面白要素てんこ盛り。 この一作をネタにいくつか映画を作れてしまいそう。 集合知のコンセプトはアバターにも使われてるし、スパイはソルトみたい。
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数学というか確立を駆使したギャンブル物を想像していましたが・・・ぜんぜん違いますね。 まさかSF物だとは思いませんでした。 期待は裏切られましたが、意外と面白いですね。 話しの主軸となる量子力学の理論はアメドラのFlashForwordに近いですね。 シュレディンガーの猫の話が...
数学というか確立を駆使したギャンブル物を想像していましたが・・・ぜんぜん違いますね。 まさかSF物だとは思いませんでした。 期待は裏切られましたが、意外と面白いですね。 話しの主軸となる量子力学の理論はアメドラのFlashForwordに近いですね。 シュレディンガーの猫の話が出始めてから、まさか・・・って感じでした。 基本的にはSF物は苦手ですが、まぁありかな? 展開も中々早く無理も無い..
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確率論、量子物理学、不確定性原理の講義等物理学知識も会得しつつ、新理論の発見も予感させながらの超絶ミステリーは、テンポも展開も早く、小気味良い‼ 近未来的技術が現在の科学とリンクし、どう整合性を持つのか?下巻への期待感大。
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いやー面白かった。特に後半、どんでん返しやいろいろな伏線が絡む意外な展開に釘付けになる。読後に、最初から読み直したくなること請け合い。 それに加えて、数学や物理の面白い講義を受けたような感覚を味わえるのがユニーク。特にニュートン物理学、決定論の考え方や量子物理学の考え方とか、あん...
いやー面白かった。特に後半、どんでん返しやいろいろな伏線が絡む意外な展開に釘付けになる。読後に、最初から読み直したくなること請け合い。 それに加えて、数学や物理の面白い講義を受けたような感覚を味わえるのがユニーク。特にニュートン物理学、決定論の考え方や量子物理学の考え方とか、あんまりわかってなかったので大変勉強になりました。 僕の場合はタイトル買いに近くて、数学が絡むサスペンスってのが魅力的だからという理由で買ったのでまさに期待通りの内容だったが、数学・物理が本当に苦手な人は読むのが辛いかも。でも、成績は悪くても数学的センスがある人なら絶対楽しめると思います。ま、僕も数学好きだけど成績は良くないし、物理に至っては赤点だし。量子物理学の「物質は同時に二つの場所に存在しうる」とかいまだに全然意味わからんし。でも、そのわからん感も含めて楽しく読めて学べます。確率や物理学とか物理の歴史を勉強したくなるという珍しい小説。 ついでに、読み終えてから訳者あとがきを読むとじんわりくる。あと、児玉清の解説の方はちょっと内容間違えてるとこがある気がする。
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下巻も読み終わったので,コメント。 てんでバラバラな事象が,それぞれ相互作用して現実が形成されていくということに徐々に気付かされる。はじめは本当にバラバラな印象しか持てないくらい分かりにくいのだけど,そこを我慢して読み進めると,点と線が張り巡らされていくことが分かってきます。
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ところどころで訳に不自然なところが見受けられる。そして、内容が少しだけちゃっちいため面白みに欠ける。
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流れに乗ってくると一気に読めちゃう作品。 専門的な知識も交えながら、素人にも退屈しないように配慮されとても読みやすかった!
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児玉清解説ハズレ無し伝説を裏付ける作品だった。 量子力学だの確率論だのがバシバシ引用されてて、そのうえサスペンス、アクションとして面白く読めて、読後に少し賢くなった気ができちゃう良作。 ある学問の研究成果を他分野に応用する。物理や化学を産業に。これは商品になることが多いから身...
児玉清解説ハズレ無し伝説を裏付ける作品だった。 量子力学だの確率論だのがバシバシ引用されてて、そのうえサスペンス、アクションとして面白く読めて、読後に少し賢くなった気ができちゃう良作。 ある学問の研究成果を他分野に応用する。物理や化学を産業に。これは商品になることが多いから身近だ。数学を経済に。株価の動きを数学的に解析し、予想し、儲ける。そんなことまで出来るらしい。ま、小説で読んだだけだからマユツバだけど。かたや今回みたいに、応用物理学とか、応用数学と呼ばれるものが、小説という形態でアウトプットされる。当たり前っちゃあ、当たり前なんだけど、それぞれの学問は、ものごとの理解の仕方というか、ものごとへのアプローチの仕方であって、その研究結果(過程)が知識として共有されてて、日々発展してるんだと思う。で、日々なんか面白い知識が提示されてるもんだから、その時々、ピンときた人によって、この小説「数学的にありえない」みたいに作品として表現されることもある。なんて素晴らしいんだろう。人間ってホントに素晴らしい。
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