空色ヒッチハイカー の商品レビュー
瀧井朝世が解説で言う通り、やはりこの作品の主題は「迷っても〜」に集約される。その点に絞れば、作品の素材は活きている。 ただ、それ以外が酷すぎる。 まず、主人公が無免許で派手な車を乗り回しているのに警察が一切関知しないというのが噴飯モノである。 そして、そもそも主人公が東大合格目前...
瀧井朝世が解説で言う通り、やはりこの作品の主題は「迷っても〜」に集約される。その点に絞れば、作品の素材は活きている。 ただ、それ以外が酷すぎる。 まず、主人公が無免許で派手な車を乗り回しているのに警察が一切関知しないというのが噴飯モノである。 そして、そもそも主人公が東大合格目前という同世代におけるエリート層であって、ここが大きな失敗、この主人公が無免許で車を運転するのは不自然であるし、何より過去の恋愛経験、性格描写も主人公の異質さを際立たせる。 また、ヒッチハイカーたちも不自然であって、特にヒロインに関しては乗せ続けること乗り続けることが疑問。(まだまだ疑問なとこは沢山) 「流れ星〜」の作者の悪い面が出た作品。
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努力家の秀才が無免許でぼろい車に乗って西へ西へヒッチハイクするひとたちを乗せながら進むお話。目的もあいまいなまま、ヒッチハイクで乗せた女の子と話しつつ進んでいきます。特にものすごくおもしろいことが起きるわけでもなく向かっていくんですが、ちょっと最後はやっぱりと思う部分と追いついて...
努力家の秀才が無免許でぼろい車に乗って西へ西へヒッチハイクするひとたちを乗せながら進むお話。目的もあいまいなまま、ヒッチハイクで乗せた女の子と話しつつ進んでいきます。特にものすごくおもしろいことが起きるわけでもなく向かっていくんですが、ちょっと最後はやっぱりと思う部分と追いついてほしい気持ちもあり一緒にもやもや。天才の気持ちを彼女は考えたんだろうなと、だからこそすべてを投げるだけの価値と新しい何かがあってとどまったんだろうと思うとなかなかできないことですね。私も身近にいたら劣等感の塊が出来上がったことでしょう。立ち向かう元気が彼のようにあったかどうか。
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高校生の少年と、少しお姉さんの日本横断旅。 それぞれのキャラがいい。 主人公と、その兄の関係、将来の話とかなかなかいい味出しとります(´ ` ) ヒロインがなかなか好きな感じでもある。
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中盤そこそこ面白く読めていただけに、終盤が残念だった。『半分の月~』を描いた人の描写とは思えなかった。 終盤に限らず、何故こんな言葉やモノが?と首を傾げる箇所が多々あった。登場人物の個性と解釈してもいいけど、書き手の激しい自己主張を下手に見せられてるような気分だった。 雰囲...
中盤そこそこ面白く読めていただけに、終盤が残念だった。『半分の月~』を描いた人の描写とは思えなかった。 終盤に限らず、何故こんな言葉やモノが?と首を傾げる箇所が多々あった。登場人物の個性と解釈してもいいけど、書き手の激しい自己主張を下手に見せられてるような気分だった。 雰囲気な小説でこれをやられるともう何も残らない。
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【本の内容】 人生に一度だけの18歳の夏休み。 受験勉強を放り出して、僕は旅に出る。 兄貴の残した車に乗って、偽の免許証を携えて。 川崎→唐津、七日間のドライブ。 助手席に謎の女の子を乗せて、心にはもういない人との想い出を詰めて、僕は西へ向かう。 旅の終わりに、あの約束...
【本の内容】 人生に一度だけの18歳の夏休み。 受験勉強を放り出して、僕は旅に出る。 兄貴の残した車に乗って、偽の免許証を携えて。 川崎→唐津、七日間のドライブ。 助手席に謎の女の子を乗せて、心にはもういない人との想い出を詰めて、僕は西へ向かう。 旅の終わりに、あの約束は果たされるだろうか―。 大人になろうとする少年のひと夏の冒険。 軽やかな文章が弾ける、ポップでクールな青春小説。 [ 目次 ] [ POP ] 18歳の夏休み、白く光る太陽、お兄ちゃんの残した空色のキャデラック、助手席にはミニスカートの可愛い女のコ。 行く道に次々と現れる個性的なヒッチハイカー達を乗せては降ろし、僕は真っ直ぐ西を目指す。 その先にある、分かれ道を見つけるために…。 川崎→唐津、ひと夏の冒険を描くロードノベル。 読みすすめていくと、気持ちのいい真夏のドライブに出掛けたくなります。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
爽快! かつて憧れたアメリカが見えた。 何もかも最初から持っていて、選ばなくても選ばれてしまう男。何でもできてしまうから、周囲が最も困難だと考える道を、ただ進んできた男。 男は初めて選んだ。自分ができないことを。汗を流して、努力しなくてはならない人生を。 彰一、かっこええやん。 そんな兄を目標にし、その目標を失って、ようやく自分で何かを選ばなくてはならないところに立った彰二。 お前も、なかなかやん。 古いアメリカ映画になぞらえた彼らの青春と旅立ち。ほんまに恥ずかしいくらい陳腐でバカみたいやねんけど…僕の中の少年が目覚めましたわ。 面白かったです。キャデラックというところが、もはや化石のようなセンス。それがアメリカに憧れた僕らにはたまりませんでした。 久しぶりにカリフォルニアの抜けるような青空を見たくなったなあ。
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この作者の小説、いつもは好きなんだけどな・・・。 杏子の存在は、確かに彰二くんにとって大事かもしれないけど、出会いが都合よすぎる気がする。
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爽やかで静かな話で、一気に読んでしまいました。主人公が悩んでいる所は自分を見ているようで面白かったです。僕は姫路でのラブホのくだりがお気に入りです。
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★★★☆☆ 完璧なる青春の煌めき 【内容】 人生に一度だけの18歳の夏休み。受験勉強を放り出して、僕は旅に出る。兄貴の残した車に乗って、偽の免許証を携えて。川崎→唐津、七日間のドライブ。助手席に謎の女の子を乗せて、心にはもういない人との想い出を詰めて、僕は西へ向かう 【感想】 ...
★★★☆☆ 完璧なる青春の煌めき 【内容】 人生に一度だけの18歳の夏休み。受験勉強を放り出して、僕は旅に出る。兄貴の残した車に乗って、偽の免許証を携えて。川崎→唐津、七日間のドライブ。助手席に謎の女の子を乗せて、心にはもういない人との想い出を詰めて、僕は西へ向かう 【感想】 青春だなぁ青春。 ミニスカの可愛い子を乗っけて九州までドライブだなんて夢のようだな。(くっそ)
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『九つの、物語』が面白かったので購入した橋本紡さんの本。 自分の趣味には合わなかったかな。 また「お兄ちゃん」ものだったのは別に良いのだけれど、所々にでてくる彰二と杏子ちゃんの青春ぎみた絡みが読んでいて残念だった。そういう直接的な表現なく「青春」を描いてもらいたかった。 タイト...
『九つの、物語』が面白かったので購入した橋本紡さんの本。 自分の趣味には合わなかったかな。 また「お兄ちゃん」ものだったのは別に良いのだけれど、所々にでてくる彰二と杏子ちゃんの青春ぎみた絡みが読んでいて残念だった。そういう直接的な表現なく「青春」を描いてもらいたかった。 タイトルや装丁、人物設定や、場面設定、展開、ツールは嫌いではないけれど、どこか軽く、薄い感覚はぬぐいされなかった。よく言えば爽やかで軽快なのかもしれないが。高校生や大学生あたりには好感触なのかも。
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