図書館の神様 の商品レビュー
大人びた高校生の垣内君と子供みたいな少し熱血で少し冷めた教師の清。いつも冷静で的を得ていて頼れる垣内君に会ってみたい。
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瀬尾さんの本は3冊目。これまでよんだ2冊にずっと漂ってた切ない雰囲気は無い。代わりに大人のとろんとした甘さと子供の張り詰めた正義が二重になって流れている。この人の本は何かと登場人物に共感できるポイントがあってすごいと思う。主人公が痛みに耐える場面とか、あーこんな感じだ!って思った...
瀬尾さんの本は3冊目。これまでよんだ2冊にずっと漂ってた切ない雰囲気は無い。代わりに大人のとろんとした甘さと子供の張り詰めた正義が二重になって流れている。この人の本は何かと登場人物に共感できるポイントがあってすごいと思う。主人公が痛みに耐える場面とか、あーこんな感じだ!って思った。…そういえば模試で図書整理の場面読んだことあったな。19/5/10
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高校の文芸部の顧問になってしまった先生と、ただひとりの部員くんのお話し。 先生には先生なりに悩みがあり、部員くんには部員くんで抱えているものがある。 けれどふたりはそれに直接触れない。 触れないけど、そんなこと相談しあわなくても同じ時間を少しづつ共有して いつのまにか奥の方の...
高校の文芸部の顧問になってしまった先生と、ただひとりの部員くんのお話し。 先生には先生なりに悩みがあり、部員くんには部員くんで抱えているものがある。 けれどふたりはそれに直接触れない。 触れないけど、そんなこと相談しあわなくても同じ時間を少しづつ共有して いつのまにか奥の方の底のところでつながる。 描かれ方に嫌みとかもなく、とてもさわやか。 さわやかで清々しい気持ちにしてくれる小説です。 最後にほろっときました。
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文章がやわらかくて感じがいい。タイトルと内容の関係性がいまいちよくわからなかったケド。他の本も読んでみよう。
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確かにタイトルと内容がリンクしてない感じが最後まで拭えなかった。 しかし、文芸部の彼には、先生の目を通して惹かれる位に魅力があったな。
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人生は思い通りにはいかないもの。 たぶん、人生がなにもかも面白いほどに上手くいっている人には 理解してもらえないこの気持ち。 わかるわかるよ、と共感しながら読みました。
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本を読んでいるから暗いとか無口だとか。 本と対話も会話も、耳を傾ける事だってできる。 それが表面に出てこないだけで、見えてこない すごい力や世界をもっている。 この気持ちを思い出すのに抜擢な本。
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初めてちくま文庫を読んだと思う。 青春時代をバレーに捧げていた講師と、たった一人の文芸部員・垣内君の関係がとても素敵。お互い何故今ココにいるのかということを話したりはしないが、文学だけでなく季節やちょっとした日常について独特のテンポで会話が進んでいく。 垣内君って大人びてるなぁと...
初めてちくま文庫を読んだと思う。 青春時代をバレーに捧げていた講師と、たった一人の文芸部員・垣内君の関係がとても素敵。お互い何故今ココにいるのかということを話したりはしないが、文学だけでなく季節やちょっとした日常について独特のテンポで会話が進んでいく。 垣内君って大人びてるなぁとしみじみ感じた。文学ってそういうもんだよね!と何度も頷く場面も。 とりあえず私も、川端康成の小説の鼻血シーンを数えて探してみようかと思った。
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図書館の神様、ってタイトルがふさわしいのかどうかはわからない。 けど、文章を読むっていうことは、ただそれだけですばらしいことなんだという意見には大賛成だ。 私も本を読むことで自分の知らない世界や知識に触れて、想像して、感動して、ドラえもんのどこでもドアが私にとっての本、それは本当...
図書館の神様、ってタイトルがふさわしいのかどうかはわからない。 けど、文章を読むっていうことは、ただそれだけですばらしいことなんだという意見には大賛成だ。 私も本を読むことで自分の知らない世界や知識に触れて、想像して、感動して、ドラえもんのどこでもドアが私にとっての本、それは本当に、目から鱗の事実だったりする。
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瀬尾さんの作品は、あたたかい。 傷を負ったものをやんわりと包み込む感じ。 ひょんなことから文学部の顧問になった主人公が そこから少しずつ自分を見出し、 傷ついたこころをゆっくりと再生していく物語。 さらさらっと読めるのだけれども、読み終わったあとは 爽快感と同時に、じんわりと温...
瀬尾さんの作品は、あたたかい。 傷を負ったものをやんわりと包み込む感じ。 ひょんなことから文学部の顧問になった主人公が そこから少しずつ自分を見出し、 傷ついたこころをゆっくりと再生していく物語。 さらさらっと読めるのだけれども、読み終わったあとは 爽快感と同時に、じんわりと温かいものを感じる。 主人公と文学部のただ一人の部員垣内くんのやり取りが面白い。 そして、主人公とその弟のやり取りも私は好きだったりする。 人が再生していくのって 何か人生が変わるような大きな出来事が起こらなくても 日常のささいな係わり合いの中から少しずつ起こっていくのかもしれないな。 読み終わったあと、 なんだか芥川や川端の作品なんかも読みたくなる。 ある意味で"文学のススメ"みたいな役目も果たしているかも。 収録されていた「雲行き」も なんだか短い中にぎゅっと詰まっていてよかったな。
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