風が強く吹いている の商品レビュー
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陸上経験有り、二十年来の箱根駅伝ファンである。毎年1月3日のエンディングを見ながら今年一年終わったな、早く来年にならないかなと思うのだが、この作品のおかげで今年は2回目の箱根駅伝を見ることができた。 ファンタジーという批判があったと後書きで知ったが、理解はできる。運動未経験者もいる10人だけのチームが1年でとんとん拍子にシード獲得まで辿り着くのは現実離れしている。 でもきっとみんな、初出場校が出るたびに、何かすごいことをしてくれるのではないかとドキドキしているのではないか。小説の中でくらい、そんな夢を見たっていいと思う。 余談だが、短距離をテーマにした佐藤多佳子さんの作品が「一瞬の風になれ」なのに対し、長距離をテーマにした本作が「風が強く吹いている」なのは面白いし共感できた。
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箱根駅伝が強い大学に進学することが決定した当時に読んで、そこから箱根駅伝が大好きになった 毎年12月に入ると読みたくなる本、箱根駅伝が楽しみになる本
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運動経験がほとんどなかったり過去にしていたというメンバーを集めて、それもヘビースモーカーだったりした人もいて、10人ギリギリのメンバーで、1年も満たない練習で箱根駅伝を目指す‥って。 設定と展開がありえなく思えすぎてなんだか感情が入らなかったけれど、...
運動経験がほとんどなかったり過去にしていたというメンバーを集めて、それもヘビースモーカーだったりした人もいて、10人ギリギリのメンバーで、1年も満たない練習で箱根駅伝を目指す‥って。 設定と展開がありえなく思えすぎてなんだか感情が入らなかったけれど、これからは箱根駅伝では走る選手ひとりひとりのこれまでの努力やストーリーを思い、大切に応援しようと思いました。 箱根駅伝は好きで、沿道まで見に行ったこともあるけれど、通り過ぎる選手が短距離走?と思うほどのものすごいスピードでびっくりしました。 何年も何年も本当に努力し続け、体を作ってきたんだなと感動しました。 箱根駅伝、楽しみだな。
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箱根駅伝は、毎年テレビの前でみています。出場校のOBでも特別思入れのある大学チームがあるわけでもないので、どこを応援するでもなく、ただただ正月の一イベントとして楽しくみています。 この本は、2024年の箱根駅伝をより楽しく応援するために、年が明ける前に余裕持って買ったのですが、...
箱根駅伝は、毎年テレビの前でみています。出場校のOBでも特別思入れのある大学チームがあるわけでもないので、どこを応援するでもなく、ただただ正月の一イベントとして楽しくみています。 この本は、2024年の箱根駅伝をより楽しく応援するために、年が明ける前に余裕持って買ったのですが、、なかなか予定通りにはいかず、2024年の箱根が終わった約2ヶ月後の今日、読み終えました。 まずは読み終えてひとこと。よかった。読んでよかった。 三浦しをんさんの本はいつも、私を新しい世界に連れていってくれます。それもとことん深く。 走るということ、襷をつなぐということ ただひたすら、長い距離を走る彼らを、なぜこれほどまでに応援したくなるのか。 レースが始まってからのラスト後半は涙ちょちょぎれながら、時に笑いながら、私もスパートをかけて読みおえました。 相変わらずまとめるのが下手くそですが、 早くも来年の箱根駅伝が楽しみでなりません
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文化系のわたしにとって、陸上競技をしている人がなぜ走っているのか本当に不思議だった。 あんなに呼吸も苦しくて、つらいのに。 でもこの本を読んで、走ることへのピュアな喜び、達成感、駅伝という団体競技の美しさを知った。 くー、青春だね! 今年の正月も、箱根駅伝をしっかり正座してみます...
文化系のわたしにとって、陸上競技をしている人がなぜ走っているのか本当に不思議だった。 あんなに呼吸も苦しくて、つらいのに。 でもこの本を読んで、走ることへのピュアな喜び、達成感、駅伝という団体競技の美しさを知った。 くー、青春だね! 今年の正月も、箱根駅伝をしっかり正座してみます。
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後半のレースの描写に本当に引き込まれ、ページをめくる手が止まらなかった。まるで一緒に走っている感じ。登場人物の心の描写も細かく表現されていて、共感しやすい。
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とても素敵な作品でした!後半に行くにつれて登場人物の熱く、強い想いに何度も目頭が熱くなった。 私は元々運動部だったけど、走ることは嫌いだったが、この本を読んで走ることの尊さを知ることが出来た。また、順位だけが勝利じゃないということもこの1冊を通して学べた素晴らしい作品。今私は大学...
とても素敵な作品でした!後半に行くにつれて登場人物の熱く、強い想いに何度も目頭が熱くなった。 私は元々運動部だったけど、走ることは嫌いだったが、この本を読んで走ることの尊さを知ることが出来た。また、順位だけが勝利じゃないということもこの1冊を通して学べた素晴らしい作品。今私は大学生だけど、なにかに打ち込んでいるものはなくてすごく後悔している。一生懸命な人の姿の美しさとそれを通してしか得られない一生の友達の素晴らしさを知ってしまったから、、、 読みごたえも十分にあり心が浄化れる作品でしたなき (т-т)
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ここ最近の本では一番泣いた。 予選会のシーンからすでに泣けたけれど、箱根駅伝本戦のシーンは1区から涙腺弛みっぱなし。 特に、9区と10区では嗚咽が漏れそうなのを堪えながら読んだ。 これから毎年、年末に読み返そうと思う。
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すごい。これだけ自分が心身犠牲にしてまで打ち込んだのことはあっただろうか。強くなろうとするのは、ただ勝つだけではない。そして、周りを気にせず、自分自身に打ち勝つことが大事。夜、筋肉痛に痛みながら寝るシーンが印象的。努力の結果、寛政大が5位に浮上した時は涙が出た。弱小チームが優勝しました、というただの話ではなく、もっと人の心をえぐった感じの話だった。
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箱根駅伝の知識がまったくなくても楽しめる。 なんといってもキャラクターがそれぞれ個性豊かで魅力的。10人もいるのに、しっかりと人物描写が書き分けられていて、作者の手腕が凄いと思った。 そして地の文も面白く、竹青荘のメンバーのやり取りがいちいち笑える。 ラストの襷をつなぐシーンは涙なしには読めず、メンバー同士の走者へのメッセージが心に響いた。特にハイジから王子への「俺の夢に付き合ってくれてありがとう」は泣けた。 実写やアニメもあるようなのでぜひ見てみたい!
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