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薄闇シルエット の商品レビュー

3.5

90件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

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2021/01/11

角田光代さんの描く女性の、 なんとも生きにくそうなダメな感じのところが とても共感してしまう。 みんなが人生を進めていく中、 「わたしだけが立ち止まり、みんな戻ってきてくれると思っている」 その寂しさが良く分かる気がする。 何かを手に入れたかったハナちゃんが、 何も手に入れなく...

角田光代さんの描く女性の、 なんとも生きにくそうなダメな感じのところが とても共感してしまう。 みんなが人生を進めていく中、 「わたしだけが立ち止まり、みんな戻ってきてくれると思っている」 その寂しさが良く分かる気がする。 何かを手に入れたかったハナちゃんが、 何も手に入れなくてもいいことに気がついて、 少し人生を進め始めたことは、同年代のわたしにとっても、とても勇気付けられることだった。

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2020/12/30

30後半になっても「持ってない」って悩んで、それでも「持ってないならこれからなんでもつかめる」って思い直せるのか。20後半時点で「持ってない」って思うのは早すぎるのか。 いまは結婚1次ブーム真っ最中。ブームが去って第2波が来たとき、第3波が来たときに読んだら印象も変わるのかな。...

30後半になっても「持ってない」って悩んで、それでも「持ってないならこれからなんでもつかめる」って思い直せるのか。20後半時点で「持ってない」って思うのは早すぎるのか。 いまは結婚1次ブーム真っ最中。ブームが去って第2波が来たとき、第3波が来たときに読んだら印象も変わるのかな。

Posted byブクログ

2020/10/08

ハナちゃん。37歳独身。古着屋経営で恋人とも別れてしまった。 応援したくなるところだけど、なんかそんな気分にもならなかったのは、私のなかに「ちゃんと就職して安定したお給料をもらう生活にした方がいい」っていう考えがあるからだろう。 夢があるとかやりたくないことはしたくないって言って...

ハナちゃん。37歳独身。古着屋経営で恋人とも別れてしまった。 応援したくなるところだけど、なんかそんな気分にもならなかったのは、私のなかに「ちゃんと就職して安定したお給料をもらう生活にした方がいい」っていう考えがあるからだろう。 夢があるとかやりたくないことはしたくないって言ってるけど、生活が成り立たないのではどうもならない。 タケダくんのように、ある程度で見切りをつけて身の丈に合った幸せをつかむのはある意味正解だと思う。 でもそんなハナちゃんも、いい人に巡り会えたら案外すんなり結婚しちゃうんじゃないかな、チーちゃんのように。 キリエたちやり手との飲み会でハナちゃんが気後れする気持ち、とってもわかる。 キリエは極端だとしても、これくらいじゃないとダメなんじゃないかな。ハナちゃんはあんまり向いてないと思う。 でもハナちゃん、私は嫌いじゃない。 ハナちゃんなりの心地いい空間を見つけてほしい。

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2020/07/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もがく女の話。共感する価値観が多く、読み心地が抜群だった。 主人公はさまざまな考え方を発見し、そしてそれに伴い行動を起こす。その結果でまた、考え方が変化し次のチャレンジへ進む。人生はきっとこういったことの繰り返しで、この物語はとても普遍的だ。だからとても共感できたのだと思う。 決意は美しい。何かを決断した人に読んでほしい一冊。

Posted byブクログ

2020/07/22

なんかもう切なくなるような30台後半の女性の悲哀がユーモラスな語り口で綴ってあってよろしいなぁ、と。 わたしは何も持っていない、と呆然としてしまう描写には、うーんと考えさせられてしまった。

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2020/07/07

最後わりとすっと終わってしまった。 タケダくんの結婚してやる発言はむかついた。 「結婚が何か上等なものでそうじゃないものは下等であると思ってる」のはチーちゃんだけじゃないかもなと思った。 結婚とか仕事がうまくいってるみたいな、わかりやすいしあわせは、わかりやすいだけで、結婚してな...

最後わりとすっと終わってしまった。 タケダくんの結婚してやる発言はむかついた。 「結婚が何か上等なものでそうじゃないものは下等であると思ってる」のはチーちゃんだけじゃないかもなと思った。 結婚とか仕事がうまくいってるみたいな、わかりやすいしあわせは、わかりやすいだけで、結婚してなくてもしあわせな人だって仕事がだめでもしあわせな人もごまんと居ると思うから価値観を押し付けないで生きたい。とはいえ家族は特別なものだと思うときもあるわけだけど。

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2020/05/12

続きが読みたい。主人公に共感。 「結婚してやる。ちゃんとしてやんなきゃな」なんて言われたらわたしも別れると思う

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2019/09/24

下北沢で親友と古着屋を共同経営するハナ、37歳。 結婚にも踏み切れず、売れ上げを伸ばそうと前に進む親友にも共感できず、このままでいけないのかと新しいことを探してはみるが・・・。 どこにも所属せず、したくないことをしないできた。金太郎飴の真ん中に留まり、何も持っていないと焦燥にか...

下北沢で親友と古着屋を共同経営するハナ、37歳。 結婚にも踏み切れず、売れ上げを伸ばそうと前に進む親友にも共感できず、このままでいけないのかと新しいことを探してはみるが・・・。 どこにも所属せず、したくないことをしないできた。金太郎飴の真ん中に留まり、何も持っていないと焦燥にかられるも何がしたいかわからない。 こういう気持ちって正直わからない。 大人になりきれないことを肯定するのは違うと思う。 (図書館)

Posted byブクログ

2019/08/08

アラフォー女性の恋と仕事の話。 読みやすい文体。軽い感じでいて結構重たい内容、最後に灯りは見えてなくて混沌としたままのように思えて、いまひとつ好みからは外れた。

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2018/06/20

お気に入りさんが読まれていて、読みました。 面白かったです。 「わたしには何もない」と言う主人公のハナの気持ちが痛いほど心に響いてきました。 わたしも、自分は空っぽだ、と思うことが増えてきて、でもどうしたらいいかわからなくて。 刺さる言葉もたくさんあって、心に留めていたいと思いま...

お気に入りさんが読まれていて、読みました。 面白かったです。 「わたしには何もない」と言う主人公のハナの気持ちが痛いほど心に響いてきました。 わたしも、自分は空っぽだ、と思うことが増えてきて、でもどうしたらいいかわからなくて。 刺さる言葉もたくさんあって、心に留めていたいと思います。 いくつになっても、わたしはわたしになっていくしかなくて、いつだって人生というものにはひとりずつで参加しなくてはならない。 何にも無いって事、そりゃあなんでもアリって事……hideさんの歌が脳内を流れます。 最後に光を見つけたような、ハナの姿が眩しくて、わたしもがんばろうと思いました。 読んで良かったです。何度でも読みたい。

Posted byブクログ