ブラック・スワン(上) の商品レビュー
話が飛ぶので読みにくいけど、おもしろかった。 下巻を読むかは考え中。。 ブラックスワンとは、①予測できないこと、②重大な影響を及ぼすこと、③起こった後に、それらしい説明がつけられること。 9.11や感謝祭の七面鳥(毎日餌をもらってたのに、感謝祭前日に突然殺され、丸焼きにされる。...
話が飛ぶので読みにくいけど、おもしろかった。 下巻を読むかは考え中。。 ブラックスワンとは、①予測できないこと、②重大な影響を及ぼすこと、③起こった後に、それらしい説明がつけられること。 9.11や感謝祭の七面鳥(毎日餌をもらってたのに、感謝祭前日に突然殺され、丸焼きにされる。七面鳥にとっては、丸焼きにされるなんてブラックスワン!!) 歴史から学ぶことは、未来は予測不可能だということ。
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金融工学を使ったリスク管理の高度化なんかに従事しているものにとっては、改めてブラック・スワンの存在を考えることで、金融工学や統計学を活用する注意点を考えさせられる。予測できないものはできないし、後付けで考えるのは誰でもできることだ。 科学ですべての世の中の事象を解析することは不可...
金融工学を使ったリスク管理の高度化なんかに従事しているものにとっては、改めてブラック・スワンの存在を考えることで、金融工学や統計学を活用する注意点を考えさせられる。予測できないものはできないし、後付けで考えるのは誰でもできることだ。 科学ですべての世の中の事象を解析することは不可能だということを常に念頭にしながらも、いかに科学を利用するかを突き詰めていくことにつきると思う。 その意味で、あまり新しい知見は得られない本であったが、総論間違ってはいない。
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「まぐれ」のNNT(ナシーム・ニコラス・タレブ)の大ヒット経済書。 この人の本は小難しく書いてあり、とっつきに難があるが、 最初そこさえなんとか慣れることさえ出来れば、 真実を知りたいという知の欲求に風穴をあけるような、そんな読後感を得られるような良書だと思う。 ...
「まぐれ」のNNT(ナシーム・ニコラス・タレブ)の大ヒット経済書。 この人の本は小難しく書いてあり、とっつきに難があるが、 最初そこさえなんとか慣れることさえ出来れば、 真実を知りたいという知の欲求に風穴をあけるような、そんな読後感を得られるような良書だと思う。 ビジネス本ではあるんだが、手の込んだ経済哲学書といった趣き。 本書は難しい単語と回りくどい言い方で書かれていたり、2冊の超大ボリュームに面くらってしまうのだが、 筆者NNTの主張は実はそんなに難しくはない。 ①バタフライエフェクト(ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こす) という言葉に代表されるように、 世界は我々人間が想定しているよりはるかに複雑で込み合っている。 よって、世界のことをわかろうとしたり予測したりするには、 それこそ、世界中の蝶の羽ばたきレベルの事象を観察しなければならない。 当然人間にはそんなことは絶対に不可能だ。よって、世界の大部分は予測なんて出来ない。 ②しかし、①のことが人間は全く分からない。もしくはすぐ忘れていしまう。世界は過去から連続しているもの(線形のもの)だと安易に信じこみ、 まれな事象を考慮から外したりする。 結果、思い込みの安易な予測をもとに行動してしまう。 ※専門家なんて信じるな。 主張はこの2点に集約されるとおもう。 そんな愚かな人間達にNNTは警鐘をならしているのだ。 (というよりもバカにして遊んでいるような・・・) あとの本文での肉付けは、いかに人間が判断を誤りやすいか、 いかに世界は予測不可能、理解不可能かの説明が皮肉たっぷりに盛り込まれている。 ここではエッセンスだけ紹介する。 ・黒い白鳥(白い白鳥をいくら集めても黒い白鳥の存在は否定できない) ・7面鳥の一生(7面鳥からみると。彼の飼い主は毎日律儀にエサをくれる良い人だ。世界は線形では出来ていない。) ・果ての国と月並みの国(ベル型カーブ=壮大な知的サギ) ・生存者バイアス(成功者の自伝、死人に口なし) このあたりの内容が面白いと思えるかどうかがこの本を好きになるかどうか。 僕はとおして2、3回読んでしまうほどがっつりハマりました。 この本を読みこめば読み込むほど、 専門家ですら太刀打ちできない複雑な世界で、 どう生きていけばいいのか。なんか頭が真っ暗になるような感覚に襲われる。ああ、「まぐれ」の時もそうだった。 多分人間は「成功者が語る成功のための10の法則」 みたいな分かりやすい単純なアドバイスが死ぬほど好きみたいだ。 ああそうだ僕の本棚にもたくさんの自己啓発書がならんでいるさ。 そんな中、本書でのNNT流の生き方の指針はこう書かれている。 ・悪い方の黒い白鳥(予測できない出来事)には最大限の注意を払ってはなるべく自分を遠ざけ、 出来るだけ良いほうの黒い白鳥の恩恵をなるべく受けやすい生き方をする。 ・つまり、損失は限定したうえでのチャンスには片っ端から手をだせ。 →これらのベースとなるのは新聞やテレビ、わかってないことのわかってない専門家の言葉に出来るだけ惑わされず、 自分の力で考え、推定して、判断していくようなそんな力だ(人間が元来もっているバイアスに気をつけながら) そんな力だ。 ううう。抽象的で実践が難しいんだなこれが・・・ ちなみに僕が最近めっきり日経を読まなくなったのは本書の影響。 (←ここでも愚かな人間の単純さが、、、) 冗談はさておき 「まぐれ」と併せて色んな人に読んでほしい本。としておススメする。よ。
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■追認の誤り 「黒い白鳥がいる可能性がある」ことを示す証拠がない → 「黒い白鳥がいる可能性がないと示す証拠がある」わけじゃない ■講釈の誤り 因果関係の過大評価(深読み)してしまう。連なった事実を見ると、何かの説明を織り込まずにいられない人間の習性 ■物言わぬ証拠 ■「果て...
■追認の誤り 「黒い白鳥がいる可能性がある」ことを示す証拠がない → 「黒い白鳥がいる可能性がないと示す証拠がある」わけじゃない ■講釈の誤り 因果関係の過大評価(深読み)してしまう。連なった事実を見ると、何かの説明を織り込まずにいられない人間の習性 ■物言わぬ証拠 ■「果ての国」と「月並みの国」
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面白い。ただ、読みにくい。。 銀行が慎重? とんでもない! とか色々と面白いことを言ってた。 筆者がすごい読書家であり冷静に物を考える人だということはわかった。 ただ、煽りなのか何なのか。。
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あり得ない事象が発生した時、人はそれを事後的に説明可能なものだと思いこむ。 言いたいことは分かるのだが、支離滅裂な文章で読みにくく、途中で断念。
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全然面白くなかった(笑)回りくどい比喩表現が延々と続いて、けっきょく何?と思った。この本がなんでどこの本屋の金融コーナーでも重要そうに置かれてるのか、僕には謎。
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気になりすぎて初日に見に行った! 見応えがあった、とても。 久しぶりにパンフレットまで買ってしまったもの 原作がこれなら読んでみたい:-)
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かつて白鳥は白いのが常識であった時代があった。しかし、オーストラリアが発見されると、黒い白鳥=黒鳥が存在することが分かり、人々の常識は覆えされた。例えば、高層ビルにハイジャックした飛行機で突っ込むなどということはこれまでの常識では考えられないことであったが、実際に起こることで人々...
かつて白鳥は白いのが常識であった時代があった。しかし、オーストラリアが発見されると、黒い白鳥=黒鳥が存在することが分かり、人々の常識は覆えされた。例えば、高層ビルにハイジャックした飛行機で突っ込むなどということはこれまでの常識では考えられないことであったが、実際に起こることで人々の価値観は劇的に変化した。人類の歴史で、時折こうした常識の転換、つまりブラックスワンが発生するというのがタイトルの由来である。東北で起きた、地震と、それに伴う津波、原発事故は、正にブラックスワンであろう。 ブラックスワンには3つの性質があるという。 予測出来ない 重大な影響を及ぼす そして、あとから説明をつけられるということだ。 著者は、元ウォール街のトレーダーで現在不確実生科学を研究している。リスクについてはプロ中のプロである著者は、書中でも述べているが懐疑主義者であり、そもそもリスクなんてものは予想も出来ないし、管理することもできないという風に開き直って、ある意味達観してしまっている。したがって、本書の内容は、ブラックスワンにどのように対処するべいかという視点ではなく、いかに人間が無知であり、能力に限界があるかという話が中心である。心理学や行動経済学などの視点からも説明されているので理論的ではあるが、つまるところ内容は哲学である。 海外のこうした書籍にありがちだが、おなじような話が何度も繰り返し書かれており冗長なので、正直飽きた。もう下巻は読みません。
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「ブラックスワン」それは起こるまで予測不可能なもの。だがこれが起きた時の与える影響というのはすさまじい。 いくら情報を得たからといって結果的に予想通りになるというわけではない。だがそれは知識を得ることの無意味さを説くという意味ではない。知識は完全ではない、ということを理解するこ...
「ブラックスワン」それは起こるまで予測不可能なもの。だがこれが起きた時の与える影響というのはすさまじい。 いくら情報を得たからといって結果的に予想通りになるというわけではない。だがそれは知識を得ることの無意味さを説くという意味ではない。知識は完全ではない、ということを理解することが大切なのである。 仮説の根拠集めだけでなく、むしろ反証を見つけそれを目をつぶらずに直視すること。それができて自信があるといえるのだから。自分はこれは意識しないとできないだろう、非常にためになった。
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