ブラック・スワン(上) の商品レビュー
黒い白鳥を引き合いに、何故、想定外のことが起こるのか? 「不確実性」に対する人の考え方の癖について記述された本。 上下巻セットの内容であるため、下巻を読んでからの評価としたいが、 内容は意思決定に関するもの。 バイアス・アンカー・ヒューリスティック等内容は一般的なもの。 しかし...
黒い白鳥を引き合いに、何故、想定外のことが起こるのか? 「不確実性」に対する人の考え方の癖について記述された本。 上下巻セットの内容であるため、下巻を読んでからの評価としたいが、 内容は意思決定に関するもの。 バイアス・アンカー・ヒューリスティック等内容は一般的なもの。 しかし、表現や引き合いに出されている事例が分かりにくい。 訳書だから仕方のないことかもしれないが・・・
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「まぐれ」に比べると随分口語調で若干読みづらい。Blackswanの予測は難しいけど、心構えは不可欠ですね。しかし、つくづく「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。」ですね。下巻も愉しみ。
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こりゃおもしろい。 最近の情勢にフィットした感じで要約すると、 想定外、想定外って言うけど、 もともとすべて分かる訳ないんだから、 人間の想定なんてたいしたことないんだよ。 なのに、専門家の想定がいかにも正しいかのように理解してしまって それから外れたら大打撃を食...
こりゃおもしろい。 最近の情勢にフィットした感じで要約すると、 想定外、想定外って言うけど、 もともとすべて分かる訳ないんだから、 人間の想定なんてたいしたことないんだよ。 なのに、専門家の想定がいかにも正しいかのように理解してしまって それから外れたら大打撃を食らうってのは、どうなのよ。 という話。 もう少し親切に書くと、 現代人は以下のような性質を持っているので、自分が想定したことがすべてだと思い込みやすい。 ・物事を単純化、法則化して整理したがる → ~という人に限って・・・だ。 ・例外が起きると後付けで理屈を付ける →法則に外れたことが起きたと認めない ・自分に取って想定しにくいことの可能性を過小評価する ・起きそうで起きなかった「想定外」には気づかない ・今まで自分が見た白鳥はすべて白かった ことを この世に黒い白鳥はいないという法則 と誤認する (No evidence of Desease ≠ Evidence of No Desease) ってこと。 おもしろい。 もうだいぶ前の本だけど、原発事故にダブって見えて仕方ない。 海外のビジネス書ってのは ほんっとにグダグダ書いてあって 読むのめんどくさいけど。 評価基準----------------- ★:お勧めしない ★★:一度読んでも良いかも。 ★★★:まあまあお勧め。 ★★★★:今後何度も読み返すと思う。 ★★★★★:すばらしい。人生のバイブル級。
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「黒い白鳥」・・・?斉一性の原理とか、科学哲学的な話なのかなと思って読んでみた。・・・が、全然そんな話ではない。要約するとこんな感じ。人間の認識には歪みがある。既知の未知(たとえば911のテロ)には過剰な対応をし、未知の未知(杞憂と誰もが思うこと)は過小評価する。原文がアレなのか...
「黒い白鳥」・・・?斉一性の原理とか、科学哲学的な話なのかなと思って読んでみた。・・・が、全然そんな話ではない。要約するとこんな感じ。人間の認識には歪みがある。既知の未知(たとえば911のテロ)には過剰な対応をし、未知の未知(杞憂と誰もが思うこと)は過小評価する。原文がアレなのか翻訳がアレなのかしらないが、文章の長さのわりに大したことを語っていない。そしてつまらない。
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ここ最近論理的思考が大事という考え方に違和感を持つ様になってきたのだけど、この本を読んでその違和感について何となく腑に落ちてきた。 スペシャリストやその道のプロというのは、その今まで培った知識や経験に基づいた判断が出来、そこから導かれる分析は論理的なものと思われる。 しかしそれ...
ここ最近論理的思考が大事という考え方に違和感を持つ様になってきたのだけど、この本を読んでその違和感について何となく腑に落ちてきた。 スペシャリストやその道のプロというのは、その今まで培った知識や経験に基づいた判断が出来、そこから導かれる分析は論理的なものと思われる。 しかしそれは閉じた前提の中で合理的で論理が通っているだけで、そこには近視眼的な危険がはらんでいるのではないだろうか。 それこそレビットのMarketing Myopiaの様に。 特に会社の人達の話を聞いているとその違和感がどんどん強くなってくる。 では、そこから抜け出す方法は? まだ明確に答えが出せていない。 そもそも出そうとするものでも無いのかもしれない。
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非常な話題となり、この手の本としては異例の売上を記録しましたが、私の見る目は冷ややかでした。 不確実性の問題って、経済物理学の発見したベキ分布のことでしょう。 世界は線形でなく、破断によって激変する。 その確率分散は、正規分布(ベル型カーブ、ガウス分布)に沿わず、極端なロングテー...
非常な話題となり、この手の本としては異例の売上を記録しましたが、私の見る目は冷ややかでした。 不確実性の問題って、経済物理学の発見したベキ分布のことでしょう。 世界は線形でなく、破断によって激変する。 その確率分散は、正規分布(ベル型カーブ、ガウス分布)に沿わず、極端なロングテールが出現する、ということなら、もう新鮮な話題とは思えませんでしたし、やたらと売れているのもオモシロくない(笑 ブラック・スワンなんて思わせぶりなこと言わなくても、知っているよ、と思っていたんですが、話題にする人もいなくなったので読んでみました。 結果、再読本認定です! この本で語られていたのは、ベキ分布という観点を超えた、「未知の未知」についてでした! この著者の類まれなる点は、読者に安易な解答を与えない処。 それでも読ませる力ですね。 話題の持って行き方と、語り口が絶妙で、読者はついていかざる得ない。 安易な解答を与えないのは、むしろ知識(=プラトン化:事象を消毒してしまうこと)こそが不確実性の温床となる、という主張なので、当然なんですが、実際に本を書いている身で実行できるのは、並大抵の力量じゃないよね。 学校秀才とデブのトニーの話を、インテリジェンスの本質論までに持っていった箇所は、著者の面目躍如でしょう。 それから論理の行き帰りの誤認ですね。 可能性がある、と示す証拠はない≠可能性はない、と示す証拠がある です。 いつの間にか取り違えるよね。 人類はストーリーに弱く、後付けのheuristicに陥るのも本能、と断定されるといっそ清々しい。 そうか。 本能なら仕方ないな、と思わず、本能なんだから、常に自分も警戒し、誰か偉い人(=何も分かってない人)の解釈に納得しない。 楽をしないで頭を使う、考え抜くということですね。 そういうことが凄く良くわかる。 不確実性を本当に理解しているのは軍関係者だ、とか、カジノに関する驚くべき逸話は本当に興味深かったです。 でも下巻を読む前に、村上隆さんの本を読みます。 一変に読み切るのが惜しい。 ps 作家イェフゲニア・クラスノヴァについては、後にボルヘス的書評を書きたいと思います。
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上下巻に及ぶので大量だが、正規分布ではなく、大きな断絶が起こることを忘れるなということか。下巻も楽しみだが、かなりマニア。
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翻訳が下手なのか、自分の頭が悪いのか、文章が難しくて内容が分かりづらかった。時間をおいてもう一度チャレンジ。
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言わんとしていることはおもしろくてためになる。 でも、とにかく読みづらいので半分くらいで挫折した。 言葉が難しくて抽象的なものばかりだし、話のつながりがわかりにくい。
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