六月の夜と昼のあわいに の商品レビュー
短編集です。 何とも言えない読後感です。集中できなかったからなのか、あまり印象に残った話はなかったです。 作者の持ち味なのかもしれませんが、ちょっと抽象度が高いのかな。
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始めて恩田陸さんの本を読んだ。 皆が見逃している部分を注意深く観察し、独自の見解、表現には驚いた。物語も不思議というか、見たことがない内容で新鮮だった。音楽や絵のことを題材にしてるのもあって、なんだか芸術を見てるような気がする本だった。
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【収録作品】恋はみずいろ/唐草模様/Y字路の事件/約束の地/酒肆ローレライ/窯変・田久保順子/夜を遡る/翳りゆく部屋/コンパートメントにて/Interchange
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一つ一つの小説で別人のように文章の感じが変わるので、「この人は長編だとどういう文章を書く人なんだろう?」と掴めなかった。 SF、詩的、で星新一のような感じもした 「恋はみずいろ」「夜を遡る」はまっすぐで爽やかで気持ちよく、自分にはなじみが良かった 「釜変・田久保順子」「翳りゆく...
一つ一つの小説で別人のように文章の感じが変わるので、「この人は長編だとどういう文章を書く人なんだろう?」と掴めなかった。 SF、詩的、で星新一のような感じもした 「恋はみずいろ」「夜を遡る」はまっすぐで爽やかで気持ちよく、自分にはなじみが良かった 「釜変・田久保順子」「翳りゆく部屋」は現実の闇を描いた感じで、前者は重い中にユーモラスで面白かった 「Y字路の事件」「酒肆ローレライ」「コンパートメントにて」「Interchange」は含みの無い単純なSF、 「唐草模様」「約束の地」はよく分からなかったし少し不気味だった
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幻想的で独特なリズムの短編が10作。 唐草模様、Y字路の事件、約束の地、翳りゆく部屋、コンパーメントにてが好きでした。 詩と絵と文と、絡み合い方はストレートではないので、コンセプトがよくわからないという人もいそうですが、私は恩田さんの本を読むと深く考えずその世界観に浸れるのが好き...
幻想的で独特なリズムの短編が10作。 唐草模様、Y字路の事件、約束の地、翳りゆく部屋、コンパーメントにてが好きでした。 詩と絵と文と、絡み合い方はストレートではないので、コンセプトがよくわからないという人もいそうですが、私は恩田さんの本を読むと深く考えずその世界観に浸れるのが好きです。 難しい説明は抜きにして、恩田さんはこういう世界観が好きだったり表現したかったり、こういう世界に棲んでいたり、作っていたりするのかな、と思う。 ノスタルジアの魔術師と呼ばれるだけあってなんでか懐かしい気持ちになる。 Y字路の事件は少し怖いながらも、そのノスタルジックさがとても感じられて一番好き。 魔法に理由はいらない。
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恩田陸版「夢十夜」。 不思議な味わいの短編集。 わかるものもあれば、さっぱりわからないものも。 目覚めたあとに残る不思議な「夢の気配」のような本だった。
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短編集。 何が起きたのかハッキリとしない、フワフワとした印象の作品ばかり。 しいてベストを選ぶなら、「窯変・田久保順子」か。 読んでいると特別面白いとは感じないのに、何故か読みたくなってしまう、恩田陸さんの不思議な魅力は何なのか?
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久々に恩田陸の世界にのめり込み、とても幸せな気分を満喫した。どれもキラリと光る粒揃いの10作の短編集なのだが、なかには中編くらいでまとめた方が良い作品もある。1作毎に作品に先んじて絵と俳句がある珍しい形式で、俳句は良く解らないが絵の方はすごく人を引き付けるエネルギーを感じる。酒肆...
久々に恩田陸の世界にのめり込み、とても幸せな気分を満喫した。どれもキラリと光る粒揃いの10作の短編集なのだが、なかには中編くらいでまとめた方が良い作品もある。1作毎に作品に先んじて絵と俳句がある珍しい形式で、俳句は良く解らないが絵の方はすごく人を引き付けるエネルギーを感じる。酒肆ローレライは「異人たちとの夏」に発展しそうだし、窯変・田久保順子では主人公の悔しさ・無念さがズキズキと伝わってくる。アイディアの安売りで本当に勿体無いと思っているのは私だけで、当の本人は全然アイディアが枯渇しない、湯水のように湧いてくるので全然心配がないのだろう。
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本のにおいがなんかつーんってする感じのにおいでしょっちゅう気ぃ散らしてた…。よくわからんかんじのが多くて、たいへんそうだなと思った。こんなの書ける状態ってどんなんなんだろ。普通なのかな。
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