傷はぜったい消毒するな の商品レビュー
テーマはパラダイムシフト。マキロン世代の私としては、傷は「汚れを落として、マキロン、バンドエイド、かさぶたができたらほっとする」ですが、この本によると「傷は消毒しない、創面を乾燥させない」ということ。どうしてそうするのかを「科学的」に解説してあります。 『生物と無生物の間』の福島...
テーマはパラダイムシフト。マキロン世代の私としては、傷は「汚れを落として、マキロン、バンドエイド、かさぶたができたらほっとする」ですが、この本によると「傷は消毒しない、創面を乾燥させない」ということ。どうしてそうするのかを「科学的」に解説してあります。 『生物と無生物の間』の福島さんとは文体が異なりますが、自分の体が解明されていくのは面白いです。 何よりも、パラダイムシフト。頭でわかっても実践するのは難しい。特に毎日することだと難しい。食事や、その他の生活様式。 世間が真逆だと、シフトするほうが正しいとわかっていても、今までのやり方を続けてしまいがち。 最初から、正しいことが広まっていればいいのにな・・・。
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201008/ 人体を構成するあらゆる細胞も乾燥状態ではすぐに死んでしまう。だから傷を治すためには乾燥は大敵だ/ 「情報は共有されてこそ価値がある」「共有されない情報には価値がない」「情報を無償提供すればするほど情報が集まってくる」/ 外来とは本来、手術をした患者の経過観察をする...
201008/ 人体を構成するあらゆる細胞も乾燥状態ではすぐに死んでしまう。だから傷を治すためには乾燥は大敵だ/ 「情報は共有されてこそ価値がある」「共有されない情報には価値がない」「情報を無償提供すればするほど情報が集まってくる」/ 外来とは本来、手術をした患者の経過観察をすることと新たな手術を要する患者を発見することがメインの業務/ クリーム性薬剤の基材に使われている界面活性剤は細胞膜を直接破壊してしまう/ アトピーや乳児湿疹のほとんどが白色ワセリンとプラモイストだけで治っている。治療方法は単純明快で、乾燥を徹底して防ぐこと、これだけである。/ 【1】痒みのある部位にたっぷり白色ワセリンを塗布して時間をかけて十分にすり込む。【2】キッチンペーパーなどでごしごしと余分なワセリンをふき取り、べたつきを完全に取る。要するに床や車のワックスがけの要領である。【3】これを1日に数回繰り返す/ 人間の皮膚から分泌される物質で温水で溶けないものはない/
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傷の治療方法から話を広がり、パラダイムの構築、崩壊への考察、細菌、生物進化と壮大な話への展開となり大変面白く読ませていただいた。
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常識とはつねに変わっていくものなんだなと思った。 面白かったけど、「知らないでいること」の怖さも感じた。勉強になりました。
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パラダイムとは何か?科学とは何か? 考えさせられる1冊です。 現代科学を盲信せず、絶えず「反証」することが 大切だと思います。
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現在、傷の治療で多くの病院でとられている方法が、 「消毒をして乾燥させる」というもの。 それに対して、この方法では人体に害を与え、傷の治りは遅くなる。 と言うのが、著者の主張で、「消毒しない、乾燥させない」ほうが、 痛みもなく、傷が早く治ると言うことが、 科学的に書かれて...
現在、傷の治療で多くの病院でとられている方法が、 「消毒をして乾燥させる」というもの。 それに対して、この方法では人体に害を与え、傷の治りは遅くなる。 と言うのが、著者の主張で、「消毒しない、乾燥させない」ほうが、 痛みもなく、傷が早く治ると言うことが、 科学的に書かれています。 具体的な治療の方法などは2章まで読めば載ってますし、 著者のHP(新しい創傷治療)に紹介されてます。 ただ、なぜこうなってしまったか? の原因である「パラダイム」についての著者の考えはおもしろいです。 パラダイムとは、 「ある時代や分野において支配的規範となる【物の見方や捉え方】のこと」 会社などで、「なんでこんなくだらないことを?」って思っていたら、 「昔からやってるから」みたいなヤツですね。 このパラダイムのシフトには、「信者が死ぬまで変わらない」 という著者の意見には”なるほど”ですね。 いくら科学的・論理的な根拠を積み重ねようと、 専門家は今まで自分が主張してきたことを 自分で否定するのは難しい。 だから、みんな分かっていても、「死ぬまで変わらない」ですかね。 「死ぬまで待ってられない」小泉さんは「自民党をぶっ壊す」行為に出たんでしょうね。 ただ、かなり壊してくれましたが、死んではいなかったみたいです。 「自民党をぶっ殺す」までやる必要があったあんですね。
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傷や火傷は消毒せず乾燥させなければ痛まずきれいに早く治る!常識を覆す「湿潤治療」に目から鱗が落ちまくりだ…。子を持つ親は必読じゃないかこれ。俺はさっそく白色ワセリン買った。プラスモイストも買わねばだ!
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これまでの常識はなんだったんだ?というような内容です。夏井先生の推奨する湿潤治療が多くの医師・世の中に広まることを切に願います。医療関係者だけでなく、よく怪我をする小さな子を育てているひとにも是非読んでほしい1冊です。
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怪我の手当について一読の価値ある本。 知識をブラッシュアップするのにも役立つので、看護学生にもおすすめ。 ただし、院内にて主張すべからずって基本を押さえておくこと 笑
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誰もが常識だと思い込んでいた「擦り傷」の治療法を疑って、根底から覆す画期的な治療法「湿潤療法」を開発した著者による科学書。 皮膚を生態系として捉えた視点も面白いが、重要なのは世の「常識」というものが実はたいした根拠がなかったり、昔の間違った知識の上に成り立っている事がある、という...
誰もが常識だと思い込んでいた「擦り傷」の治療法を疑って、根底から覆す画期的な治療法「湿潤療法」を開発した著者による科学書。 皮膚を生態系として捉えた視点も面白いが、重要なのは世の「常識」というものが実はたいした根拠がなかったり、昔の間違った知識の上に成り立っている事がある、という事。そして、その常識に基づいた権威や利害関係ができてしまっていると、パラダイム・シフトを起こす事が非常に難しくなる、という事。人類は、とくに科学者や政治家といった人たちがもっと思想的に自由にならなくてはいけない。
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