ひかりをすくう の商品レビュー
優しい話。 「きれいなものだけ見ていたい。そんな生活は間違っているのか」という問いに答えをくれない。 そのことに感謝したい。 「めでたしめでたし」で終わらない。 良くも悪くもまだまだ「これから」があるのだと。
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何故か、読み進めていくうちにどんどん怖くなっていく自分が居ました。この後どんな困難が来るんだろう。小澤さんが好きなのが哲ちゃんだったらどうしよう。お姉さんに口座を教えちゃったけどお姉さんの旦那さんが悪用したらどうしよう。哲ちゃんが疲れちゃっていなくなったらどうしよう。 何もなくて...
何故か、読み進めていくうちにどんどん怖くなっていく自分が居ました。この後どんな困難が来るんだろう。小澤さんが好きなのが哲ちゃんだったらどうしよう。お姉さんに口座を教えちゃったけどお姉さんの旦那さんが悪用したらどうしよう。哲ちゃんが疲れちゃっていなくなったらどうしよう。 何もなくて、よかった。でもこの後どうなるのかわからないなーっていう、読後感。何故でしょう。 そんな読後感だったので、不安すぎて、 解説が巻末についていなかったのがちょっと寂しかったです。 読んでるときの自分の調子で印象がかなり変わる小説かもしれません。
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高校卒業と共に東京の大学へ進学した智子 大学卒業後 デザイナーとしての評価を上げ、仕事に追われ始めた矢先 突然、智子を襲う恐怖感… 診断の結果は『パニック障害』 治療に専念するため仕事を辞め、都心を離れ 穏やかな、慎ましい生活を始める そんな智子を優しく、暖かく支える哲ち...
高校卒業と共に東京の大学へ進学した智子 大学卒業後 デザイナーとしての評価を上げ、仕事に追われ始めた矢先 突然、智子を襲う恐怖感… 診断の結果は『パニック障害』 治療に専念するため仕事を辞め、都心を離れ 穏やかな、慎ましい生活を始める そんな智子を優しく、暖かく支える哲ちゃん… そして、登校拒否の中学生や捨てられていた子猫との出逢いが 智子の心を徐々に癒してゆく… 「人生は決してきれいなことばかりじゃないし、優しいわけでもなく、また美しいわけでもない。 きれいなことと同じだけの汚れが当然のようにあって、人はそんなすべてをそっくり引き受けていくべきなのだろう」 「泣くのは恥ずかしいことかもしれないけど、泣いて楽になることもある」 「泣いて楽になれるなら、いくらでも泣くよ」 智子の言葉です いい言葉です
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橋本先生だいすきです。やっぱりやさしいなぁ。「すくう」ってのは「掬う」と「救う」をかけているのかなぁと。
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パニック障害をかかえながらも恋人と田舎にひっこし食べ物にこだわってのんびりといきていく姿はわたしをしあわせなきもちにさせてくれる。
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こういう生き方もあるけど、素敵とは思わない。世を捨てているようだけど、それもこだわって生きているということだし。人それぞれ。
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優しくて、じんわり心に染み込んでいく感じがした。 都会でバリバリ働いていた智子が精神的に疲れ果てて 恋人との哲ちゃんと田舎に引っ越す。 料理がすごくおいしそう。 田舎で暮らすうちに智子がだんと元気になっていくし、 何より哲ちゃんと智子のほのぼのとした関係が良かった
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自分を救うことができるのは、自分を許せることができるのは、自分でしかない。 それにしても、「ひかりを“つかむ”」ではなく、「ひかりを“すくう”」にした橋本さんはさすが。
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疲れた心にこの一冊。 しんどくたって、精神的に病んでしまったって、一人じゃなきゃ立ち直れる。 猫だって必死に生きてる。 読んだ後、ふと心がやわらいだ一冊だった。
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「無限の可能性を持っているのは、子供だけではないのだ。 だいぶ限られてしまったけれど、わたしたちにだって、まだまだたくさんの可能性がある。 もちろん、いいことばかりだとは限らない。 泣きたくなることもあるだろう。 自らの歩みを呪うこともあるだろう。 それでも、わた...
「無限の可能性を持っているのは、子供だけではないのだ。 だいぶ限られてしまったけれど、わたしたちにだって、まだまだたくさんの可能性がある。 もちろん、いいことばかりだとは限らない。 泣きたくなることもあるだろう。 自らの歩みを呪うこともあるだろう。 それでも、わたしたちは生きていくしかない。 わたしはそして知っている。 人生には、時にとてもすばらしい瞬間もあるのだと。」 三重県伊勢市出身の作家。 文章は柔らかいのに、なんだか勇気付けられる。 “流れ星が消えないうちに”を読んで、他の本も読みたくなって読んでみました。 これから私が選べるたくさんの道。 選べるからこそ、恐ろしくもあるけれど、どこかで交わるといいね。
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