ひかりをすくう の商品レビュー

橋本紡【著】

2012/02/03

体調不良で退職し 恋人との田舎暮らしの中で再生していく女性のお話。自分の状況をしっかり受け入れて 無理をせずに暮らしていたら 主人公の様に確かに光が見えてくる。ゆっくりでいいんだよ。自分を甘やかせてあげる そんな生き方も時には必要だと気付かされます。

2012/01/10

一気読みして、読み終わりがすごくすっきりした。

あしたから頑張りすぎないように、頑張ろうと思った。

2011/09/16

パニック障害の治療のため、
都会を離れて生活を始める。
そこでの日常が、
こころを癒してくれる。

現代のこころに巣くう闇に、
きれいなひかりをあてて、
やさしく癒してくれる。
そして、救う。

仕事に疲れたら、
読んでみてください。

2011/08/22

やさしい・・・人によっては「甘ったれた」と感じるであろう。私には、何となくわかる。
主人公の女性の、これまでの姿も、決断も、決断して手に入れた生活の中での迷いや悩みも。
この話の中で一番良かったところは、ヘンに決着をつけないところかなと思った。主人公の生活は破たんしないし、折り合いが悪かった実家と仲直りすることもないし、仕事に華々しく復帰することもない。同居する男性との仲も進展も後退もしない。
結局、みんなそれなりに生きていくんだな、って実感。

2011/07/04

一人の女性が少しずつ力を抜いていくお話。おいしそうな描写がたくさん。田舎での戸建て暮らしっていいな。

2011/06/20

なんだ、レビューをまだ書いてなかったんだ！
久しぶりに読み返しました。たぶん4回目か5回目。
頑張りすぎていた智子が、肩の力を抜くことを学ぶお話、かなぁ。
ゆったりした生活の様子、心地よく読める文章で、ふうっと息を吐きたいときに読みたくなる一冊。
橋本さんの猫好きも存分に発揮されています。

2012/03/29

頑張りすぎてしまった人へ。思い切って休んでみたらどうかな。もしかしたらちょっとした何かがきっかけで道が開けるかもしれない。今まで気が付けなかった何かに気付くことができるかもしれない。そしてふとこれでいいのかなって悩んで、そうやって自分の進む道を見つけながらゆっくり歩いて行くのもいいのかもしれない。焦りは苛立ちになって、周りの人を傷付けてしまう事もあるだろうから。智子さん、哲ちゃんがいてくれて良かったね。

2011/01/10

妹に借りて。
生きていくためには仕事を辞めることはできないと思っている。
でも、そうじゃないのかも・・・とも思っている。
長い人生、たまにはこうやって、「休憩」することもいいのだ。
最近、気になるダウンシフタ―という言葉を思いながら読んだ。

2010/11/28

ダメでもいいじゃないか

生きていれば良いことあるよって

直接言われるわけではないですけど、そういう風に感じることが出来る小説です。

会社が辛いときに読むと、ちょっと元気が出ます。

2010/11/21

智子はパニック障害の治療に専念するため仕事を辞めることにした。一緒に暮らす哲ちゃんと共に都心から離れて始めた新生活。細かな不安を抱えながらも、何気なく過ごしていく日常が、智子をやさしく癒してくれる。そんなつましい生活を続けるうちに、薬を手放せなかった日々がだんだんと遠いものへとなっていく―。ひたむきで一生懸命な「疲れた心」に響く一作（「ＢＯＯＫ」データベースより）

頑張りすぎないために選択した、田舎暮らしでの日常。
くぼませた掌に、ほのかな光を感じる一瞬。
橋本さんらしい温かな目線で描かれた良作。