かあちゃん の商品レビュー
地元紙掲載時に、時々読んでいました。最近、重松さんの作品を何冊か読んでいたので、流れで読みました。 「償う」と「謝る」。深いなぁ。
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『かあちゃん』 -重松清- ○ 1件の交通事故で2人の命が奪われた。 運転していた旦那の妻が助手席にいた上司の家族に対して二十数年償っていく。 償っていく母親に育てられた息子。 いじめに加わってしまった少年。 いじめを見て見ぬフリをしていた同級生。 いじめをしていた少年。 ...
『かあちゃん』 -重松清- ○ 1件の交通事故で2人の命が奪われた。 運転していた旦那の妻が助手席にいた上司の家族に対して二十数年償っていく。 償っていく母親に育てられた息子。 いじめに加わってしまった少年。 いじめを見て見ぬフリをしていた同級生。 いじめをしていた少年。 いじめを見抜けなかった教師。 いじめられていた少年。 仕事と育児の狭間で奮闘している教師。 二十数年償い続けている母親の話を基に それぞれの視点で話が進んでいく。 そしてどの章にもその登場人物の「母親」が関係している。 福田先生のお母さんが作ったカレーに号泣。 P102 「『正しい』とは、ほんとうは『止まっている』ものに無理やり蓋をしてごまかしているだけなんじゃないか」 P400 「ほんとうにたいせつなことって、たいせつすぎて、理屈ではわからなくなっちゃうんじゃないかなって、思うんです」
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普段父子の作品が多い重松清だけど、今回は母子。交通事故で父を亡くした母子の償いが広がり、ひとつの物語になった連作集みたいな感じ。あやまるとつぐなうは違う。母の生き方が正しいのかはわからない。でもすごい。
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■もっと、とんびのお母さんに版みたいな感じで号泣かと思ったけど、そこまでではなく、ほど良かったかな。恨みや忘れてはいけないもの、っていろんな形でやっぱりあるかな。いじめたほうとか毎度の重松ネタだね。繋がっていく感じ、すこしずつみんなのもやもやがまとまっていくすっきりさはあるね。
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響くものがこの本には多すぎて涙なしには読めませんでした…。あの頃の自分を、多感な中学生の息子を、田舎にいる両親のことを思いながら…。 読後には何とも暖かい気持ちと前向きな気持ちが宿っていました。 『かあちゃん』を見て大きくなり、『かあちゃん』になった今、大切なことだけはきちんと...
響くものがこの本には多すぎて涙なしには読めませんでした…。あの頃の自分を、多感な中学生の息子を、田舎にいる両親のことを思いながら…。 読後には何とも暖かい気持ちと前向きな気持ちが宿っていました。 『かあちゃん』を見て大きくなり、『かあちゃん』になった今、大切なことだけはきちんと伝えていきたい。生き方の正解なんてないんだから…。
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『かあちゃん』って生き物はすごいんだな。今度実家に帰ったときはどんな話をしよう、なにを伝えよう、自分のかあちゃんのことを考えた。
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大好きな重松さんの作品。 このいかにも「泣かせます」というようなタイトルと やわらかい暖かい表紙のデザインに惹かれ、手にしました。 事故死した夫の代わりに、一生かけて償う事を誓った母は 33歳という若さにも関わらず、この先決して笑わない(笑うような楽しい時間を過ごさな...
大好きな重松さんの作品。 このいかにも「泣かせます」というようなタイトルと やわらかい暖かい表紙のデザインに惹かれ、手にしました。 事故死した夫の代わりに、一生かけて償う事を誓った母は 33歳という若さにも関わらず、この先決して笑わない(笑うような楽しい時間を過ごさない)と決めた。 そんな母親をと過ごした主人公の話から物語が始まります。 その後、いくつかのお話が、それぞれ「母親」を中心にして進みます。 重松さんの作品を読むたびに想う事。 それは、どうしてこんなに色んな立場の人の気持ちがわかるんだろう?一体どれだけの経験があるんだろう?ということ。 この本の中にも書かれているように 人間は、実際に自分がその立場に立ってみないと 気持ちが分からない事が多く なんとなくそうだろうな~とぼんやりとは分かっていても 上手く言葉にできなかったり、実際は全然分かっていなかったりする中 重松さんは、その微妙な、あいまいな心情をこれ以上ないという表現で描写してくれます。 本当に文才のある方だなと思います。 「謝ることすらできないというのは どんなに責められて、なじられることよりも 重い罰なのだと知った」 「ゲームとは違って、リセットボタンでよみがえらないものは たくさんあるんだとわかったから、やり直せる幸せもわかった」 「おふくろが背負ってきた重荷は捨て去って消えるのではない。 背中の荷物を身体の前に回して、愛おしそうに抱きしめることで 静かに溶けて、消えて、胸に沁み込んでいくのだと思う」 なんとも言えない表現で、 いつものように私の心を暖かくしてくれる そんな物語です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
単純に「とんび」の母子版のようかと想像してたが、違った。(いい意味で) 複数の母と娘や息子が登場し(赦すこと・赦されること)をテーマに 話が進む。 交通事故責任、いじめ、ワーキングマザー、痴呆介護、etc 現代の悩みを持った人達。 母の立場で読んだり、子供の立場で読んだり、共感したり、、、色々考えさせられた。 中学生がみんなできすぎてる気がしたけど、本当にみんなこんな素直ならいいんだけどね。。。
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すごく暖かい気持ちになれる作品です。いじめの問題も取り上げていていじめる方もいじめられる方もそれぞれの心境が参考になりました。
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この本を読んだ頃、読みたい本がなかなかなく、たまたま題名をみて借りたのがこの本です。自分の母親を思い返しつつ、親になった自分や妻の今後も思いつつ。。。感動しました。
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