かあちゃん の商品レビュー
償うために笑いや楽しむことを止めたかあちゃん。 いじめの首謀者、被害者、いじめに加担した友だち、クラスメイト、クラス担任、同僚教師。 そんな彼らのかあちゃんたち
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同僚を車に乗せ、事故に遭い共に死んでしまった父。事故の原因は対向車にあったが、死なせてしまった事の責任や、相手の家族に対して申し訳なさを背負い続けて生きてきた母。 同僚の娘も母になり、一人の息子・啓太がいた。前の学校で自分がいじめられることを恐れ、命令されるまま親友をいじめて...
同僚を車に乗せ、事故に遭い共に死んでしまった父。事故の原因は対向車にあったが、死なせてしまった事の責任や、相手の家族に対して申し訳なさを背負い続けて生きてきた母。 同僚の娘も母になり、一人の息子・啓太がいた。前の学校で自分がいじめられることを恐れ、命令されるまま親友をいじめてしまい、親友を自殺未遂まで追い込んでしまっていた。 啓太は、責任を感じ続けて生きてきた母に出会い、その生き方を知り、元の学校に戻る決断をする。 啓太と同じように親友をいじめてしまい、母を悲しませてしまった本多。 いじめを見て見ぬふりをし、家では認知症の祖母と母との関係に悩む同級生・文香。 母は有能な教師だが、担当のクラスのいじめに気づけなかった教師。 父の女や金の問題で、家の中が荒れ、いじめを始めてしまい、母に家をでていかれた松谷。 様々なかあちゃんと子が出てくる。かあちゃんは強いけど、子育ての様々な問題にぶつかって、もっともっと強くなっていくんだよな。
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相変わらずの読みやすく心打たれる重松作品。それぞれの登場人物の感情を深く追求されていて、作品の中に読者が入り込んでしまった感覚になりました。是非映像化を。
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おふくろの手の甲はカサカサ荒れて、手首も細く筋張っていた。 ー梶谷ヒロシ それぞれの話に“母”が登場。 印象的なのは第1話のかあちゃん。 中学生のイジメ問題と並行する。 『忘れない』ってのは一つの責任だと思うが、どうしても松谷が好きになれない。
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最初から絶対泣くだろうとは思っていたけども。 重松さんの語り口調ほんと好きで。 感情がわかりやすいっていうか、その表現が素晴らしすぎて最初からボロボロ泣けた。 連作短編集のような感じでとにかく最初と2章が一番泣いたかも。 償う事って難しいよね。 それは相手に許される事じゃなくて自分に一生科する事なんだと。 おかあちゃんの信念に圧倒されました。 だって、私ならうちだって被害者なんだって思う。 映像化希望。
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いつもながら人の心をくみ取ることが上手く感心します。カレーのタッパに「ガンバレ」のアスパラの文字など。
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あるひとつの償いから、いじめと向き合う子どもたち、両親や先生たちとの心模様を丁寧に描いた作品。 短編集のようでありながら 登場人物の視点をかえていくことでこうも違った物語が紡ぎ出されていく様はすごい!! 個人的には5章のトライで 最後に登場するカレーの上に書かれたガンバレが感動...
あるひとつの償いから、いじめと向き合う子どもたち、両親や先生たちとの心模様を丁寧に描いた作品。 短編集のようでありながら 登場人物の視点をかえていくことでこうも違った物語が紡ぎ出されていく様はすごい!! 個人的には5章のトライで 最後に登場するカレーの上に書かれたガンバレが感動だった。 様々な母親の姿に 重すぎて挫折しそうになったけれども きちんと最後まで読むことができて良かった。忘れないことって大事だね。
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かあちゃんの償いに多くの人がプラスの影響を受け、成長していく物語が丁寧に描かれている。 重松清の作品はいつも登場人物がちゃんと個性ある人間として想像できる。 現実でも、環境によって人は色々と形を変える。職場では完璧主義の強い人と思われていても、学生時代の友人には人見知りと認識さ...
かあちゃんの償いに多くの人がプラスの影響を受け、成長していく物語が丁寧に描かれている。 重松清の作品はいつも登場人物がちゃんと個性ある人間として想像できる。 現実でも、環境によって人は色々と形を変える。職場では完璧主義の強い人と思われていても、学生時代の友人には人見知りと認識されていたり。 でもそれは偽りの自分である訳じゃなく、相対的な自分であり、どれも本当の自分だと思う。 人間は常に矛盾なく生きるのが難しく、悩みは尽きない。 でも、彼らのようにそういう解消しきれないわだかまりも伝えることができるというのは、人生においてすごく大切なことだなと思える。
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久しぶりの重松清さんの作品。 15年ほど前にお世話になった上司が、最近読んでいるのを知って、買っておいたものを読みました。 償い続ける母。 重みを知りました。 自分の人生を、決意して生きる。 良いとか悪いではない、そう生きるしか選べなかった母。 深みのある作品で、夢中で読みました...
久しぶりの重松清さんの作品。 15年ほど前にお世話になった上司が、最近読んでいるのを知って、買っておいたものを読みました。 償い続ける母。 重みを知りました。 自分の人生を、決意して生きる。 良いとか悪いではない、そう生きるしか選べなかった母。 深みのある作品で、夢中で読みました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
第1章の「かあちゃん」衝撃的でした! 20年以上笑わない、楽しまない、そんな人生を自分の子供や夫が交通事故で誤って殺してしまった上司の奥さん、子供さんの為に続けた自分に厳しい「かあちゃん」 衝撃としか言えない人生でした。 自分が今生きている人生が如何に軟弱か?って突きつけられました。 その「かあちゃん」の生き方のお蔭で、何人もの人生がプラス方向に変換されていくのが又素晴らしかった。 ジュニアの先生としての未熟さにはイライラ、イライラさせられっぱなしだったけど、誰もが最初から良い先生なんじゃなくて、どんどん人生経験積んで良い先生になってくれればいいな、って思えるようにもなったかも。 「忘れない」事が本当に大切だということをしっかり教えてもらった、良い本を読めて良かったです\(^o^)/ 重松さんの本はこの本も素晴らしかった、これも3部作らしいので、他の本も読んでみたいです
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