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トロムソコラージュ の商品レビュー

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19件のお客様レビュー

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2026/01/11

表題作の「トロムソコラージュ」、とってもJapanese Hiphopを感じる。笑 面白いからこの詩集、いろいろな人に読んでみてほしい。

Posted byブクログ

2025/12/14

モモを借りようと思ったけど重くて、近くに谷川俊太郎さんが置いてあったから手に取りました。 絵七日 水曜日から始まるところ 月火は忙しかったのかなとか想像してる。裂け目は痛い 苦しい 潔い がすき。マティスかな。 展覧会の絵も曲が好きだからテンション上がった。街角のダイナーで食事...

モモを借りようと思ったけど重くて、近くに谷川俊太郎さんが置いてあったから手に取りました。 絵七日 水曜日から始まるところ 月火は忙しかったのかなとか想像してる。裂け目は痛い 苦しい 潔い がすき。マティスかな。 展覧会の絵も曲が好きだからテンション上がった。街角のダイナーで食事してみたい。 「詩人の墓」へのエピタフ どんな状況の言葉か分からないけど、とっても共感した。 「子音が耳をくすぐり ぼくは呼ばれ 世界から引き離された」 という悲しみ。 「言葉は玉葱の皮 むいてもむいても 世界は見つからない。」 この世界のあらゆることを言葉なんかで表現しきれないけれど、だからこそ言葉は慎重に選びたい。

Posted byブクログ

2025/12/04

谷川俊太郎さんの詩集ですね。 『表題作の『トロムソコラージュ』は二〇〇六年十月、ノルウェー北部の都市トロムソで開かれた日本特集の文化祭に参加したときに、なかば即興的に大半を書いた。』とあとがきに記されています。合わせて『その土地で撮った写真もこの作のひとつの要素になっている。』と...

谷川俊太郎さんの詩集ですね。 『表題作の『トロムソコラージュ』は二〇〇六年十月、ノルウェー北部の都市トロムソで開かれた日本特集の文化祭に参加したときに、なかば即興的に大半を書いた。』とあとがきに記されています。合わせて『その土地で撮った写真もこの作のひとつの要素になっている。』として『トロムソコラージュ』の詩編の一ページ毎に写真が添えられています。       もくじ   トロムソコラージュ   問う男   絵七日   臨死船   詩人の墓   「詩人の墓」へのエピタフ   この織物  全て長篇詩で、コラージュ、物語詩、幻想詩、短い芝居みたいなもの、メロドラマ風なもので筋立てのようなものがあります。     『トロムソコラージュ』(抜粋)  私は立ち止まらないよ  私は水たまりに絶えない路地を歩いていく  五百年前に造られた長い回廊を  読んでいる本のページの上を  居眠りしている自分自身を歩いていくよ  太陽は陽気に照っている  または鉛色の雲のむこうに隠れている  またはこの星の反対側で働いている  または夕焼けに自己満足している  そして星は昼も夜も彼方にびっしりだ     「詩人の墓」へのエピタフ          無言の沈黙である私は          お前に言葉を與へてやろう。           「神が人間を考へる」           ジュール・シュペルヴィエル                   中村真一訳  生まれたとき  ほくに名前はなかった  水の一分子のように  だがすぐに母音が口移され  子音が耳をくすぐり  ぼくは呼ばれ  世界から引き離された  大気を震わせ  粘土板に刻まれ  竹に彫りつけられ  砂に記され  言葉は玉葱の皮  むいてもむいても  世界は見つからない    言葉をなくして  そよくま木々になりたかった   十万年前の雲になりたかった  鯨の歌になりたかった  今ぼくは無名に帰る  目と耳と口を泥にふさがれ  指をもう星に傾けて  『物語な要素が隠し味のように加わることが、詩が思いがけぬ方向へ展開していくのが書いていて楽しかった。』二〇〇九年五月。    谷川俊太郎さんの面白い試みの詩編は、谷川さんの心の壁面を見る思いがしました(=゚ω゚=)  

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2024/09/19

谷川さんの長い詩の幾つかで構成された珍しい詩集。 まるで世界旅行。 そして美しい天上の川を渡る私の目線。 詩を書くことしかできなかった、それだけをし続けた詩人の愛、彼は詩に愛され、そして詩を受け入れたんだな。それを愛されたのだから、もう残す言葉はなかったはずだ。 長くなっても、谷...

谷川さんの長い詩の幾つかで構成された珍しい詩集。 まるで世界旅行。 そして美しい天上の川を渡る私の目線。 詩を書くことしかできなかった、それだけをし続けた詩人の愛、彼は詩に愛され、そして詩を受け入れたんだな。それを愛されたのだから、もう残す言葉はなかったはずだ。 長くなっても、谷川さんの詩は谷川さんの詩だ。

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2022/12/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

『絵七日』  媒けた古風な額縁に入っている  少しかしいで漆喰壁にかかっている  なんの変哲もない油絵です  赤土の無人の切り通しに  陽が照っているんだかいないんだか  左右から丈高い草が道にうなだれて  そんな絵の中に気がついたら 水曜日  彼は入ってしまっていたんです  よくある話ですが  ・・・

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2020/01/13

貨幣は一個の物だが その働きは波動だ 理性はともすれば粒子化しようとするが 本来は波動だ 君は考えるだけか? ノルウェー北部に位置する都市トロムソの旅を収めたもの。問いがたくさん生まれてくる。そこから紡ぎ出てくる散文詩。断片的な心情や観察のモザイク。ストーリーが見えかくれし、スパ...

貨幣は一個の物だが その働きは波動だ 理性はともすれば粒子化しようとするが 本来は波動だ 君は考えるだけか? ノルウェー北部に位置する都市トロムソの旅を収めたもの。問いがたくさん生まれてくる。そこから紡ぎ出てくる散文詩。断片的な心情や観察のモザイク。ストーリーが見えかくれし、スパイスになっている。 「私は立ち止まらないよ」 からはじまる詩集は、最後までぼくを惹き付けた。 声を立てずに泣き始めた女を 年下の恋人はなすすべもなく見守っている

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2012/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私は立ち止まらないよ のリフレイン これを文字文学の詩ではなく 朗読や音楽の台本や楽譜だと思った 絵画は止まり、音楽は生きている 別の所で 日本から渡航したばかりで、日本の気ぜわしさが残っていたと谷川さんが書いていたなあ iPhoneで談志の駱駝を聞きながらページをめくっていたら、サボテンと恋人が出てきて、あれは恋人の方の台詞だろうか、ピアノ教師だったからピアノは聞かない、落語をiPodで聞いているとびっくり そういう詩でもあるんだなあ

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2011/06/28

表題作「トロムソコラージュ」。トロムソとはノルウェー北部の都市である。そこで断片的心象や観察をモザイクで、その土地で撮った写真もひとつの要素になっているという。この詩は、ことば遊びが結構あるのだが、単なる遊び=モザイクなだけでなく、ひとつの意味合いをもって迫ってくるところがとても...

表題作「トロムソコラージュ」。トロムソとはノルウェー北部の都市である。そこで断片的心象や観察をモザイクで、その土地で撮った写真もひとつの要素になっているという。この詩は、ことば遊びが結構あるのだが、単なる遊び=モザイクなだけでなく、ひとつの意味合いをもって迫ってくるところがとてもすばらしい。 他、「詩人の墓」という詩。詩人の言葉と日常の言葉は不可分である。しかし、詩人が孤独であったとき、恋人に出会う。詩人は恋人にかけてあげる言葉がなかった時の、さらに深遠なる孤独と向き合うことのなんともいえない“譚詩 (バラード)”を感じ、感涙するのだ。詩人は死ぬ。必ず死ぬ。その時彼が無名で、詩人として残した言葉は一体どうなるのだろうか? ぞっとするものである。

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2011/05/03

「ジャズのアドリブのような」という惹句がまさに言い得て妙の長編詩。「私は立ち止まらないよ」という主題を、ときに軽妙に、ときに皮肉に、北緯69度のノルウェーのちいさな町で闊達に「吹き」まくる。そしてすべてのフレーズは、マンガのような吹き出しに包まれて、北極圏の蒼い夜空をぷかぷか漂っ...

「ジャズのアドリブのような」という惹句がまさに言い得て妙の長編詩。「私は立ち止まらないよ」という主題を、ときに軽妙に、ときに皮肉に、北緯69度のノルウェーのちいさな町で闊達に「吹き」まくる。そしてすべてのフレーズは、マンガのような吹き出しに包まれて、北極圏の蒼い夜空をぷかぷか漂っては消えてゆく。

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2011/02/28

読後に押し寄せる言葉の波が、詩人の思いに乗せて直にやってくる。 その波は大きくなく細波で、砂浜や岩場に海水が染み入るように、僕の心にも静かにゆっくりと染み入る。 その感覚がとても心地良かった。 言葉は永遠のようであり、個々の記憶の中では一過性のものに過ぎないのだと思う。 そして...

読後に押し寄せる言葉の波が、詩人の思いに乗せて直にやってくる。 その波は大きくなく細波で、砂浜や岩場に海水が染み入るように、僕の心にも静かにゆっくりと染み入る。 その感覚がとても心地良かった。 言葉は永遠のようであり、個々の記憶の中では一過性のものに過ぎないのだと思う。 そしてこの詩集とも一過性の出会いに過ぎないのだ。 だからこそ何度でも読みたいし刻みたい。 それが読む者の感謝なのだろう。

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