女生徒 の商品レビュー
文学作品に触れたくて、読みました。 まず、日本語がしっくりとしていて、これが綺麗な日本語なのかと感じながら読んでいました。 内容は短編が14編あり、暗い生き方をしている方の物語でした。しかし、暗い中にも強さを感じました。 落ちているときに読み始めたのですが、気持ちに寄り添ってくれ...
文学作品に触れたくて、読みました。 まず、日本語がしっくりとしていて、これが綺麗な日本語なのかと感じながら読んでいました。 内容は短編が14編あり、暗い生き方をしている方の物語でした。しかし、暗い中にも強さを感じました。 落ちているときに読み始めたのですが、気持ちに寄り添ってくれる内容の話しもあり、この本に出会えて良かったです。
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女性目線から。 女の子特有の潔癖さ。 駄目な女の子。うまくいかない女の子。 努力、というよりもはや合点して自分だけの世界におさまっている女の子。 汚れをおそれてるけど、好奇心がある女の子。 なまなましくて繊細な、生理的な人間の心理を描くには、女性になりきるのがよかったんだろう...
女性目線から。 女の子特有の潔癖さ。 駄目な女の子。うまくいかない女の子。 努力、というよりもはや合点して自分だけの世界におさまっている女の子。 汚れをおそれてるけど、好奇心がある女の子。 なまなましくて繊細な、生理的な人間の心理を描くには、女性になりきるのがよかったんだろうと思う。 でも、「おばさん」になりきらなかったのは、男を意識している中での人生というものを描きたかったからなんだろう。 よかったのは、女生徒、貨幣、饗応夫人。 ・女生徒 「中心はずれの子」 「自分の個性みたいなものを、本当は、こっそり愛しているのだけれども、愛していきたいとは思うのだけど、それをはっきり自分のものとして体現するのは、おっかないのだ。」 「美しく生きたいと思います。」 「幸福は一夜おくれてやってくる」
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「走れメロス」以外は読んだことのない太宰文学に挑戦。全て女性目線で書かれている。読んでいるうちに、この人小説家っていう生き物が嫌いなんじゃないかしらって思うようになる一冊。読点多いよ。
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短編集。 一話あたりが、すごく短いので読みやすかった。 一番面白かったのは女生徒。 女の子はこうもくよくよ考えるものなのか。 他の作品も面白かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
思春期の女子の心境を、男がどうしてこうもリアルに描けるのだろう。小さなことで一喜一憂し、哲学的なものに憧れ、自分に酔い、耳年増で、恋に恋する、女生徒の一日。戻れるものなら、もう一度だけ過ごしてみたい輝かしい年頃。(表題作)
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内容はすぐに忘れてしまうのでいつもほとんど覚えていないが、全短編が女性口調で書かれています。 女性が必死で何かと戦おうとしている、そういう印象。「饗応夫人」だけは何回も読んだので、そのある種の狂気的な雰囲気が全体に漂ってるような、本。繰り返し何度でも読める。
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ロマンティックで空想的な女の子の気分とか、大層深刻そうに悩んでたけど問題が解決したらカラっと元通りになるとか、馬鹿な夫のふるまいにうんざりする様子とか、女性なりのプライドとか、そういったことが上手く描かれているなぁと思います。
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短編集です。 表題の【女生徒】は、もちろん。 【皮膚と心】や【きりぎりす】・・・【貨幣】は擬人化が面白く、【おさん】、【饗応夫人】には共感できる点も。
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女性の独白形式の短編のみを集めてみたという短編集。よくぞこの視点で集めたなと感心します。どの短編も非常によくできています。印象的な一節から始まり、読者を引き込んで離しません。 詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120420/133...
女性の独白形式の短編のみを集めてみたという短編集。よくぞこの視点で集めたなと感心します。どの短編も非常によくできています。印象的な一節から始まり、読者を引き込んで離しません。 詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120420/1334908433
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第一人称が女性で書かれた短編集。 全て面白かった。 抜粋して表題作「女生徒」の感想を書いておく。 女生徒 ある女生徒がある一日で考えてたことを一日の経過を追う中で語られていく形。 私はもういい大人だけど、まさにまさにこんなことを考えては嫌になったりそんな自分を誇ってみたりまた嫌...
第一人称が女性で書かれた短編集。 全て面白かった。 抜粋して表題作「女生徒」の感想を書いておく。 女生徒 ある女生徒がある一日で考えてたことを一日の経過を追う中で語られていく形。 私はもういい大人だけど、まさにまさにこんなことを考えては嫌になったりそんな自分を誇ってみたりまた嫌になったりしてる。そして女生徒が降りた駅でナンジャらホイと言ったように、いきなり全てがバカらしくなったりしながらいきてる。 今の私を代弁してくれる大事な作品。大事大事な。 でもその反面、ずっとこれが大事な大事なだったらどうしよう?こんなこと考えてたなぁといえる境地に行きたいもんだ。
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