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f植物園の巣穴 の商品レビュー

3.5

152件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    3

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2019/06/02

[関連リンク] 本読みHPブログ: 今年読んだ本から(2009): http://hon-yomi-hp.seesaa.net/article/135548764.html

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2009/12/05

何とも不思議な・・・。植物園の職員が、うろに落ちて体験する奇妙な世界。夢と現実と記憶とが混ざり合い影響し合い干渉し合い…といっても、突拍子のないものでもなく、何というか・・・。宮沢賢治と、芥川龍之介と、太宰治が混じったような感じがしましたが、はてさて。

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2009/12/02

風変りで奇妙な内容の本。少し古風な言いまわし・内容がある為、読みにくい部分がありますが、これまた一晩で読んでしまった。 懐かしい情景や生き生きとした生物を本のなかに感じました。

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2009/11/26

梨木ワールドだなあ。 彼女の小説を読むたび、花や木のことについて自分が知らないことが多すぎて、申し訳なくなります。 今度は植物図鑑片手に読み直したい。

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2009/11/18

F郷の植物園に転勤した園丁の男は下宿住まいの身だ。近くのレストランに入ると千代という名のウエイトレスがいる。歯の痛みで入った歯科医の妻の前世はイヌ。なんだか不思議だ。 水生植物園を作ろうと園内にふさわしい場所を見つける。近くの巣穴はいったい何なのか? 男はその巣穴に落ちる。する...

F郷の植物園に転勤した園丁の男は下宿住まいの身だ。近くのレストランに入ると千代という名のウエイトレスがいる。歯の痛みで入った歯科医の妻の前世はイヌ。なんだか不思議だ。 水生植物園を作ろうと園内にふさわしい場所を見つける。近くの巣穴はいったい何なのか? 男はその巣穴に落ちる。すると幼い頃に育った実家が出てきてねえやの千代の思い出が蘇る。亡くなった妻の名も千代だった。なまずの神官や、烏帽子をかぶった鯉、カエルのような不思議な男の子・・・。 川と動植物が男を異界に誘う。男は記憶の奥に迷い込み、千代を探すのだ。名前のない男の子は・・・月たらずで死産した息子・・。 シュールな異界譚は大好きな物語なので、ドキドキしながら読みました。藤枝静男の「田紳有楽」のオモシロさ彷彿させます。

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2009/11/06

 『家守綺譚』と似ていると聞いて読んでみた。静かではあったが、『家守綺譚』(私は『ヤモリ』と呼びたい)よりも、物語の流れがあった(一見無秩序ではあったが)。「千代」へのこだわり、不思議な連れの謎も、最後にはふわりと収束して、ことんと落ち着いたところが良かった。

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2009/11/16

「家守綺譚」が大変好きな作品であるため、 書店でこの本を平積みされているのを発見した時は、 装丁の美しさも手伝い、大喜びで購入して家に帰ったが・・・。 歯医者にカエル・・・。 ごめんなさい、ごめんなさい・・・。 もう無理!勘弁して! 自分の大嫌いなもの登場に若干涙目。 どう...

「家守綺譚」が大変好きな作品であるため、 書店でこの本を平積みされているのを発見した時は、 装丁の美しさも手伝い、大喜びで購入して家に帰ったが・・・。 歯医者にカエル・・・。 ごめんなさい、ごめんなさい・・・。 もう無理!勘弁して! 自分の大嫌いなもの登場に若干涙目。 どうにか頑張って読み終えた。 自分にとっては不快感があまりに強くて、 この作品について冷静な評価が不可能。

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2010/03/22

『沼地〜』『家守綺譚』『ぐるりのこと』『裏庭』が融合し発展したような作品。 梨木さんの物語はいつも植物が世界を取り囲んでいて、植物の名前に詳しかったらもっと色鮮やかな世界を想像できるんだろうなぁと夢想します。 園丁さんが植物園の大樹の洞に落ち込んで(アリスのように)胎内回帰...

『沼地〜』『家守綺譚』『ぐるりのこと』『裏庭』が融合し発展したような作品。 梨木さんの物語はいつも植物が世界を取り囲んでいて、植物の名前に詳しかったらもっと色鮮やかな世界を想像できるんだろうなぁと夢想します。 園丁さんが植物園の大樹の洞に落ち込んで(アリスのように)胎内回帰するお話。 過去と未来が渾然一体となった世界に放り出されないと自分を振り返ることができないなんて近代人は難儀な生き方を強いられるなぁと思いました。 曖昧模糊とした自分の感情を静かに問いただし、言葉に出せずに封じ込めていた気持ちに目覚める姿が再生を思わせる。 人はどんな時からでもやり直せる、という微かに希望を抱かせる作品です。

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2009/10/04

幻想小説というと、とかく独りよがりな展開になりがちな気がするけれど、この小説は展開に途中で振り落とされる事なく、主人公の回想の旅にお供できた。

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2009/10/04

会社帰りに近所のk植物園に行ってみませうか なにものかの巣穴に落ちぬよう気をつけねば 否、落ちるべきか 会うべきわたくしの道彦がいるようで

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