f植物園の巣穴 の商品レビュー
最近の梨木作品の不気味さが好きだ。人間、を生物という観点でみているような。ぞくっとしてしまうような、そんな不気味さ。今回は和洋折衷。箱庭療法か、とも思った。 過去のトラウマのなかでは、時間も場所も混在しているのか。
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〜「千代」が寄ってくる人生である。〜 私の人生も何らかの縁があって寄ってくる人が似通っている。
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淵の底に積もった泥がかき混ぜられて浮き上がってくるみたいに、 フタをして忘れたふりをしていること、記憶の底に沈んでしまった出来事が 次々と現れては消えていく。 夢を見るってそういうことなのかもしれない。 なまずのような神主のいう「流れが滞っている」は、主人公の心だったわけか。 ...
淵の底に積もった泥がかき混ぜられて浮き上がってくるみたいに、 フタをして忘れたふりをしていること、記憶の底に沈んでしまった出来事が 次々と現れては消えていく。 夢を見るってそういうことなのかもしれない。 なまずのような神主のいう「流れが滞っている」は、主人公の心だったわけか。 梨木香歩は何冊か続けて「手まめな生活マンセー」なにおいがきつく感じて、以来しばらく手にとってなかった。 「春になったら苺を摘みに」を久しぶりに読んだら、 前みたいに嫌じゃなくてするっと読めたから、 また梨木香歩を読んでみようかなと思って借りてみました。 これはアタリ! 自分がうろにはまったら、と考えてみる。 インテックス大阪と東京ビッグサイトを足したような場所に机がずらっとこう・・・・ あそこやったら鶏頭やかえるっぽい人がいても違和感ないかもしれんw 再燃すると困るのでできればそっとしておいてもらいたいデス。 (10.02.14) --------------------------------------- 図書館(10.02.11)
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梨木さんの作品はときどきファンタジー色が強く難解だなぁ・・・ などと思いつつ読んでたら、最後の数ページで泣かされた・・・。 父と子のおはなし。
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歯痛に悩む植物園の園丁がある日、巣穴に落ちると、そこは異界だった。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、愛嬌のあるカエル小僧、漢籍を教える儒者、そしてアイルランドの治水神と大気都比売神……。人と動物が楽しく語りあい、植物が繁茂し、過去と現在が入り交じった世界で、私はゆっくり記憶...
歯痛に悩む植物園の園丁がある日、巣穴に落ちると、そこは異界だった。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、愛嬌のあるカエル小僧、漢籍を教える儒者、そしてアイルランドの治水神と大気都比売神……。人と動物が楽しく語りあい、植物が繁茂し、過去と現在が入り交じった世界で、私はゆっくり記憶を掘り起こしてゆく
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歯痛に悩んでいる植物園の園長がある日、巣穴に落ちると、そこは異界だった。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、愛嬌のあるカエル小僧、漢籍を教える儒者、そしてアイルランドの治水神と大気都比売神・・・。人と動物が楽しく語りあい、植物が繁茂し、過去と現在が入り交じった世界で、私はゆっ...
歯痛に悩んでいる植物園の園長がある日、巣穴に落ちると、そこは異界だった。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、愛嬌のあるカエル小僧、漢籍を教える儒者、そしてアイルランドの治水神と大気都比売神・・・。人と動物が楽しく語りあい、植物が繁茂し、過去と現在が入り交じった世界で、私はゆっくり記憶を掘り起こしてゆく。そして再び目が覚めたときに、私に訪れた変化とは・・・。大切なものを探し求めて異界を彷徨った私の物語。 梨木香歩といえば「西魔女」というイメージが強すぎたせいかもしれないけれど、幻と現実の境目が曖昧すぎるこの作品にはあまり馴染めませんでした。西魔女やりかさんからくるとだいぶ違いすぎて・・・。訥々とした感じの文章は、まさに植物園の"隠り江"のイメージで力がある作家さんだなと思う。虫の構造意識についての部分で「生物というものは未来に向けて生きるものなのだから、思い出して何の益にもならぬ過去のことなぞそもそも思い出すようにように造られてはいないのである」(p.100抜粋)が印象的。人間はいろんなことを思い出してしまう生き物だけれど、だからこそ大切なものを大切にできるんじゃないかな。
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歯医者に行かなくっちゃいけないんだけど、先延ばしにしている人は、気が滅入るので読まない方がいいかも。そうでなくたって気が滅入っていたので、途中とってもヘビーでした。
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内容はおもしろいのに、 ラストも「おぉっ」と思ったのに、 いかんせん行間が狭い。 そのため、なかなか読みすすめられない。 そこだけ残念。
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論語をそらんじているような「カタブツ」の園丁が転勤先の植物園の巣穴に落ちる。 巣穴のなかで、再び自分の過去にであって、 今まで目をそらしてきた過去を感覚から思い出して行き、 そしてさまざまな思いや記憶を改めていく。 異世界で、特に坊と出会ってからの主人公は、 より生き...
論語をそらんじているような「カタブツ」の園丁が転勤先の植物園の巣穴に落ちる。 巣穴のなかで、再び自分の過去にであって、 今まで目をそらしてきた過去を感覚から思い出して行き、 そしてさまざまな思いや記憶を改めていく。 異世界で、特に坊と出会ってからの主人公は、 より生き生きとしてきて、徐々に変えられていく。 とてもいいラスト。
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霞のかかったような,レトロ感漂う雰囲気。 自分の足元が覚束ないようで,不安な気分になりながら一気に読み終わりました。なるほど,「不思議の国のアリス」だったのか。 じっくり読み返したい小説でした。
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