羆撃ち の商品レビュー
昨今、熊の出没が多発し様々な被害が伝えられている所(熊多発出没県)で生活している自分であるが、久保氏の熊と対峙するハンターしてのビリビリとした緊張感から、自然との距離の取り方・味方につけさせ方等々を考えさせられた気がする。自分のいまの生活とはかけ離れている久保氏の狩猟人生ではある...
昨今、熊の出没が多発し様々な被害が伝えられている所(熊多発出没県)で生活している自分であるが、久保氏の熊と対峙するハンターしてのビリビリとした緊張感から、自然との距離の取り方・味方につけさせ方等々を考えさせられた気がする。自分のいまの生活とはかけ離れている久保氏の狩猟人生ではあるが、自分中に眠っていただろう動物的な喜びや何ともいえない爽快感を感じる瞬間があった。
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Rafさんのレビューで気になり購入 鉄砲撃ち(北海道ではこういう単語の方が浸透していると思う)のノンフィクション 僕はたまたま同級生にハンターがおり、オリンピック程度の頻度でしか合わないのだが、飲みの席で聞くそれはあまりに僕の生活と違い大変興味深い この本の何が優れているか 描...
Rafさんのレビューで気になり購入 鉄砲撃ち(北海道ではこういう単語の方が浸透していると思う)のノンフィクション 僕はたまたま同級生にハンターがおり、オリンピック程度の頻度でしか合わないのだが、飲みの席で聞くそれはあまりに僕の生活と違い大変興味深い この本の何が優れているか 描写がとにかく細かく丁寧で本当に記憶を探っているのかとすら思ってしまう文体 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 炊きたての温かい飯、トロロコンブの味噌汁、シカ肉の刺身を醤油につけて食べる。 飯の後は贅沢に緑茶だ。茶碗に茶葉を入れ、湯をそそぎ、茶葉も食べてしまう。本当に心からうまいと感じる、そして食うもの飲むものすべてが体のすみずみまで力となって行き渡る感じがする −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 孤独のグルメより遥かに上だろう 何故なら1つ間違えれば命を意識することなく失う仕事の「当たり前の行動の中の安らぎ」のシーン 説得力が違いすぎる まったく豪華でもなんでもないのにこのシーンは美味そうに見えて仕方ない。その手前では熊との五感を使った狩りのシーンであり、このただの夕飯シーンでわかるだろう、とにかく描写が細かいので自分がどこを歩いているのかすら体験できる さすが樽商卒ハンター(他にいるのか…?) 熊一頭、シカニ頭、キツネニ◯頭、エゾライチョウニ◯羽で80万円ほどになる なんて記述も急に現れ、ただの垂れ流しノンフィクションと違う、脳内補完を固めてくれる要素も細かくくれる いや、これ ノンフィクション本と言ってしまったら簡単だけど作者の行動が文字になっているというか 都会のハンターが視界が悪すぎて諦める森に入る作者のシーンだとか、心情描写と色と音と視界(足跡、糞)を細かく書かれているのでなかなかない読書体験ですよこれは すごいわ のちに狩猟犬を飼うことになるのですが、手汗がすごかった。 ブクログで知り読んだ3冊目、ハズレ無し
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山中の香りや湿度、獣の息づかい、火薬と血の匂い。羆猟を追体験する。かっこいい本だ。こんな風に生きられる人間を心から羨ましく思う。 節目の読書だった。
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羆ハンターの話である。途中から育てたアイヌ犬フチの健気さや可愛さに惹かれ、心揺さぶられる。 羆の生態について詳細に綴られており、これまでは単純に怖いだけの存在であった羆が、以外に臆病でよほどの事がない限り人を襲う事はないのだとわかった。(但し時期や子連れかどうか、また人を襲った事...
羆ハンターの話である。途中から育てたアイヌ犬フチの健気さや可愛さに惹かれ、心揺さぶられる。 羆の生態について詳細に綴られており、これまでは単純に怖いだけの存在であった羆が、以外に臆病でよほどの事がない限り人を襲う事はないのだとわかった。(但し時期や子連れかどうか、また人を襲った事があるかないか等細かい事により状況は大きく変わるが…)
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いやいやいや。 これは面白かった。 久々に一気読み。 猟だけで暮らしたい。 そんな作者が 猟だけで暮らし、 猟犬を育て、 アメリカで学び、 牧場を営む。 一つの夢を叶え、また次の夢に向かって歩む その作者の心意気がとても素敵な作品。 猟で得た獲物を大切にし、 綺麗に分けて無駄の出ないよう最大限に生かす姿勢も本当にかっこいい。 男なら、こんな生活に憧れるんでしょうね。 でも、それだけでなく、 アメリカに渡って本場を見、自分の生きていく道を決めたところも人間らしいし、 もう一頭犬を飼い、その結果自分の甘さに気づき 深い後悔を背負うところにも 共感できる作品。
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日本で唯一の羆ハンターである著者の自叙伝。北海道に住み、大学を卒業してから40年間、最初は一人で、数年後からは猟犬「フチ」とともに羆、鹿をはじめとする動物と闘う日々を過ごす。また、狩猟の本場アメリカにも修行に出かけ高い評価を受けている。若い時の著者は専業プロハンターのため、自然動...
日本で唯一の羆ハンターである著者の自叙伝。北海道に住み、大学を卒業してから40年間、最初は一人で、数年後からは猟犬「フチ」とともに羆、鹿をはじめとする動物と闘う日々を過ごす。また、狩猟の本場アメリカにも修行に出かけ高い評価を受けている。若い時の著者は専業プロハンターのため、自然動物に近い繊細な感性を持っている。その著者が表現する北海道の大自然の風景、気象状況、動物の動きの描写は絶妙で、犬とともに雪をかき分け羆を追いかける風景がありありと浮かんでくる。マタギと同じく、斃した動物たちに感謝し、皮、肉、内臓に至まで、そのほとんどすべてを無駄にすることなく活用するといった自然とのつきあい方にも感銘を受けた。一般社会と距離をおき生活する人間の生き様を知る感動の一冊である。
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実話である、ということが更に感動します。フチというアイヌ犬との出会い、羆を倒すその1点にかけて過ごす日々。自然への畏敬、自然の一部としての自分。今となっては望むべくもありませんが、あこがれの生き方です。
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北海道の「本物の」猟師による半生記。 猟師としてのドキュメントに加え、 「優れた羆猟犬には一生涯に一度めぐり会えるかどうか」と いわれる程難しい、羆猟犬とのエピソード。 さらにはハンティングの本場アメリカへの 単身修行記と、ただでさえ魅力的な題材の数々を、 見事な文章で表現に昇華...
北海道の「本物の」猟師による半生記。 猟師としてのドキュメントに加え、 「優れた羆猟犬には一生涯に一度めぐり会えるかどうか」と いわれる程難しい、羆猟犬とのエピソード。 さらにはハンティングの本場アメリカへの 単身修行記と、ただでさえ魅力的な題材の数々を、 見事な文章で表現に昇華させている。 やはり何かに秀でた人の文章というのは 巧拙をこえて心に迫るものがある。 久しぶりに良い文章を読んだ、という気がした。
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射止めた羆(ヒグマ)の腹腔内に溜まった血に、かじかんだ両手を突っ込み温める。まだ脈を打つ羆の命の息吹を感じると共に、温かさから生命を引き継ぎ、彼が生きてきたことを忘れない。 ランニング後のポカリからですら生の潤いを感じるのに、数週間かけて極寒の山中で山の主を対決した後の肝臓は、どんな味なのだろうか。
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北海道でプロの猟師だった著者の半生が書かれた本。 狩猟生活について、作者のの実体験がとても興味深くて新鮮だった。 探し追いつめていく過程、研ぎすまされていく感覚におどろく。 その鋭さを持っての観察力と予測はほんとうに見事で感動する。 大自然を深く知る作者の経験からあふれ出てくる...
北海道でプロの猟師だった著者の半生が書かれた本。 狩猟生活について、作者のの実体験がとても興味深くて新鮮だった。 探し追いつめていく過程、研ぎすまされていく感覚におどろく。 その鋭さを持っての観察力と予測はほんとうに見事で感動する。 大自然を深く知る作者の経験からあふれ出てくるような自然の描写がとても良い。誰かの書評で森の中にいるようだと言っていたそうだけれど、とてもよくわかる。 そして五感を働かせひたすら目標に向かっていく猟をする作者がうらやましいような憧れるような気持ちになった。 羆は多くの人にとってはあまり縁がないが、おそるべき自然の驚異だと思う。 土饅頭のくだりは本当に怖かった。 作者は狩猟をするにあたり、獲物の命に対して敬意をもっている。 芯の通った誠実さを感じた。 そして忘れられない、猟犬フチとの生活を書いた何章かについて、うまく言葉にできない。一生のうちで出会えた奇跡ともいえるフチ。 気持ちが入り込んでしまった。 自分もフチのことが愛しい。 猟犬としての賢さ、優秀さが嬉しい。 そして命あるもの、別れから逃れられないことがただただ悲しい。 最後は涙なしには読めないのであった。
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