弁護側の証人 の商品レビュー

小泉喜美子【著】

2011/05/07

書店で大々的にお薦めされていて手に取った一冊。
買った後に気付いたけど、解説は道尾秀介さんでした。
どんなもんかと思って読み始めたけど、これが面白い。
見事なミステリーで、終盤に来て自分が騙されていたことに気づかされました。
気持ちよく騙される、見事なトリックでした。
道尾さんの解説もとてもよかった。
ミステリー好きなら読んでおいて損はない一冊です。

2011/05/06

素晴らしい罠です。気付かないうちに罠にかかります。ただ、すんなりと騙される分、逆に騙されずにすんなり読み終えてしまう方も結構いらっしゃるだろうという種類の罠です。その場合は面白さ半減どころではありません。私は見事に引っ掛かったのですが、それでも真実に気付くことができる文章はとても目につきました。罠にかかって読むと「ん？」と違和感を感じやすい文になっているのです。その他にも有名どころの推理物を読んでいる人にはヒントになる記述があったり。そのため、「おお。」と思えましたが「やっぱり」感もかなり強かったです。昭和30年代の作品・・・まだ推理小説をろくに読んでいなかった頃に読んでおきたかったなあ。

2012/08/22

きれいなミスリードでした。ただ、序章で違和感を感じてそのまま読み進めたため、そこまでどんでん返されなかったです。一番初めにすんなり物語に入り込めるかどうかが鍵です。

2011/04/09

叙述と分かってたので考えないようにしてましたが、まぁここなんだろうなというところがひっかけでした。
これは推理小説と言えるのかな、叙述系は叙述と知らずに読みたいのですが、評判などを頼りにするとなかなかそうもいかず難しいですね。

2011/03/15

騙されたな～たんたんと進んでいくストーリーだがトリックにはやられたな。しかも50年も前の作品とは。
2011.3.15

2011/02/26

余りにさりげない「あの箇所」にたどり着いたとき、自分の読み違いかと思ってしばし混乱。タネに気づいて、冒頭部分の精密さに驚愕する。騙される予定のなかった部分で騙された。
１週目、どうしても叙述トリックものへの警戒心が顔を出す中で、こんなにキレイにミスリードに乗っかることができたのは幸せだった。
その余韻の中で読み始める２週目にも、まだ食べ残していた美味しい身が詰まっている。
仕掛けが単層なのがやや残念だけど、古い作品だからやむなし。

2011/02/24

またまたまんまと騙されました。
叙述トリックのお手本のような５０年前の作品。
読み返してみると、作者の騙してやろうという悪意が怖いほど
見えてきます。
しょっぱなから悪意たっぷりｗ

2011/02/22

叙述トリック〜

設定が今更だとおもい見ていたら、５０年も前の作品だった
コテコテの引っ掛けですが

2011/01/25

叙述トリックの最高峰では？
解説でも逆さ富士になぞっていたけど、まさに。。。

ただ、ストーリーとしての完成度は・・・う～ん

でも、トリックは見事！
思わず見返し、矛盾を探そうとしてしまう自分が悔しい。
古い作品の文庫化らしいけど、、、良作。

ストーリーにもう少し深みがあればな～

2011/01/15

時間軸を意識的に操作して、ミスリードを誘っている。
そのぶんちょっと読みにくくなってるところもあるのかもと感じた。