多読術 の商品レビュー
すげえ人にしか感じられないものがあるんだなぁと正直に思った。すげえってのは野蛮な表現なので「好きなことに莫大なエネルギーを費やして、そこで得たことをオリジナルな表現をもって周囲に伝えることのできる」というか。うまく言えない。 書いてある通りちゃんと2回読んだら割と驚かされた。常...
すげえ人にしか感じられないものがあるんだなぁと正直に思った。すげえってのは野蛮な表現なので「好きなことに莫大なエネルギーを費やして、そこで得たことをオリジナルな表現をもって周囲に伝えることのできる」というか。うまく言えない。 書いてある通りちゃんと2回読んだら割と驚かされた。常々思っていたけど読書って読んでいる自分の状態によって全然読み方が違ってしまうよな。朝通勤電車で適当にすっ飛ばしたところは、夕方のカフェでは超重要ポイントだったわ。マーキングしたのも学生ぶりだなぁ。その頃はこうした読後ケアができていなくて内容ダダ漏れだったけども、改めて読書の初心を取り戻したような気がする。逆にその頃でも内容覚えている本が、いわゆるキーブックなのかもしれない。 なんというか本の中で難解すぎて読めないところって必ずあるけど、それってSFCスーパーマリオワールドでいうところの「スイッチ」みたいなもんで、後々色々ステージクリアしてスイッチ押すと、以前行けなかったボーナスステージに行けるようになってる……みたいな、その場は通りすぎるんだけど後々戻ると分かるようになってる…ただそれが読書の場合は明瞭でないのでゲームほどスッキリはしないんだけど。そんでステージサクサク進めていくのに当たるのが、この多読術なんだろうな。そんな理解であってますでしょうか。相互編集的に本を読む、か。100項あたりからの編集工学のところがやっぱりわかりにくいので、なんとか図やらイメージやらで表して欲しかったな。そしたら少し掴めたかもしれない。 以下は個人的なメモ 【考え方】 ・読書は崇高なものではない ・読書というのは平均的なことをするわけでない ・無知から未知へが、読書の醍醐味 ・作者だって実はわからないから書いている ・読書は書き手と読み手のコラボレーション。書いてあることと自分が感じることが混ざる。つまり相互編集的である。 【スキル】 ・感じ方は読む状態でばらつくので二度読む ・テキストのどの部分に自分の気になるものがあるのかを予想しながら読む=目次読書法 ・マーキング。本とは書き込みがしてあるノート。編集しつつリデザインすること。 ・三冊つなぎ読みが多読術のススメ ・自分の本棚の並びを意識=知の配当図
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タイトルよりも編集よりの話。 この本は他の松岡正剛氏の本とかぶる。 ほかを読んだことあるのであるのならそちらで代替可能。
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この本、タイトルこれでいいのかな? そんなに多読についていっぱい書かれていたようには感じませんでした。 本来の速読術の話はものすごく納得です! 著者がとても本好きだということはすごく伝わってくるんですが、なんだかそれだけというか… 読書自慢に聞こえてしまったというのが本音かな…
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読んでる本の量、質、読み方の深さ、全てに圧倒される。エンタメ小説を基軸とするふつーーの趣味読書しかしない自分だが、しかしこういう本の読み方もあるのだと知るだけでも価値があった。2017は色々あって久しぶりに読書量ががたっと落ちてしまったので、2018一発目にこの本から始めてテンシ...
読んでる本の量、質、読み方の深さ、全てに圧倒される。エンタメ小説を基軸とするふつーーの趣味読書しかしない自分だが、しかしこういう本の読み方もあるのだと知るだけでも価値があった。2017は色々あって久しぶりに読書量ががたっと落ちてしまったので、2018一発目にこの本から始めてテンションを上げてみることにした(見事に上がった)。少し背伸びした読書もたまには混ぜつつ、これからも読んでいこう。
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速読にはもう、興味がないんだけど、多読に関しては既にそうなっているようなところがあって、まだこれでいいのかな? が多少頭をよぎる。いろいろな本を読んでいる印象のある著者がどういう風に読書と関わっているかに興味があって読んでみた。多読に関しては、とても楽しそうに、又、有意義な感じで...
速読にはもう、興味がないんだけど、多読に関しては既にそうなっているようなところがあって、まだこれでいいのかな? が多少頭をよぎる。いろいろな本を読んでいる印象のある著者がどういう風に読書と関わっているかに興味があって読んでみた。多読に関しては、とても楽しそうに、又、有意義な感じで向き合ってて、同感な部分が多かった。いろいろ読む気がある人は、一度読んでみると読書指針の参考になると思うのでオススメです。
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読書の醍醐味って何ですかの問いに対して、「一言でいえば、未知のパンドラの箱を開くということでしょうね」「こちらが無知だからこそ読書はおもしろいわけで、それに尽きます。無知から未知へ、それが読書の醍醐味です」知らない世界を知ることをできることが読書の楽しさであり、自由を感じられると...
読書の醍醐味って何ですかの問いに対して、「一言でいえば、未知のパンドラの箱を開くということでしょうね」「こちらが無知だからこそ読書はおもしろいわけで、それに尽きます。無知から未知へ、それが読書の醍醐味です」知らない世界を知ることをできることが読書の楽しさであり、自由を感じられるところですね。
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読書はコミュニケーションであり、他者との交際であり、編集である、という読書観には、とても共感できた。
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本を読むとは何か、本の読み方を知る良書。本には色々な読み方があり、好きなように時に組み合わせながらも読める。 ただし、本を読むことイコール「良きこと」ばかりではない。毒だってある。 単なるハウツー本ではなく、今一度、無意識のうちにしている「読書」を立ち止まって見直したい方に、オス...
本を読むとは何か、本の読み方を知る良書。本には色々な読み方があり、好きなように時に組み合わせながらも読める。 ただし、本を読むことイコール「良きこと」ばかりではない。毒だってある。 単なるハウツー本ではなく、今一度、無意識のうちにしている「読書」を立ち止まって見直したい方に、オススメです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読書は編集作業であるという点を背骨として、著者の読書遍歴・読書法をインタビュー形式で紹介していくもの。著者が行ってきた引用ノート・クロニクルノート(本に年度がでれば、その年と事項を記入し、年表のようなものを作成する作業)の作成は、大変面白い試みなのだが、継続できるかどうか…。自分としては心許ない。それが継続的に出来るからこそ、松岡さんはすごいと言われるのだろう。
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正剛さんへのインタビューって体裁のためか、スラスラと最後まで読みました。でも、筑摩の本を読んだーって実感はあります。食うことに無頓着そうな正剛さんが、食の比喩を読書に当てはめてる所は、なんか笑っちゃいましたけどね。
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