国をつくるという仕事 の商品レビュー
ちょうど、世界銀行総裁候補で初のアジア人という報道があったが前副総裁は日本人女性で西水さんという方で、その方のお話。 世界銀行というところが、どんな仕事をしているのか知らなかったのですが、まさに国をつくるという仕事。 感動、感銘で涙なしでは読めない1冊。社会的貢献で究極的に近いお...
ちょうど、世界銀行総裁候補で初のアジア人という報道があったが前副総裁は日本人女性で西水さんという方で、その方のお話。 世界銀行というところが、どんな仕事をしているのか知らなかったのですが、まさに国をつくるという仕事。 感動、感銘で涙なしでは読めない1冊。社会的貢献で究極的に近いお話かも知れません。「貧困のない世界をつくる」という夢をもとめ、安全な水を届ける、教育を受けられるようにする、腐敗した政治、国家元首との戦い。 凄過ぎて、何を言っても私の言葉が陳腐になってします。。。。 志やリーダシップの在り方を改めて感じることができました。
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世界銀行南アジア地域副総裁であった西水美恵子氏の奮闘記。 「国づくりは人づくり。その人づくりの要は、人間誰にでもあるリーダーシップ精神を引き出し、開花することに尽きると思う。未来の社長や首相を発掘せよなどというのではない。育児や家事に勤しんでも、家庭の外に出てどのような職に就い...
世界銀行南アジア地域副総裁であった西水美恵子氏の奮闘記。 「国づくりは人づくり。その人づくりの要は、人間誰にでもあるリーダーシップ精神を引き出し、開花することに尽きると思う。未来の社長や首相を発掘せよなどというのではない。育児や家事に勤しんでも、家庭の外に出てどのような職に就いても、リーダーの仕事には夢と情熱と信念がある。頭とハートがつながっているから、為すことが光る。心に訴えるものがあるから、まわりの人々にやる気と勇気をもたらす」 (「はじめに」より)
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元世銀副総裁による23年間の世銀でみてきた各国のリーダーシップの真実が綴られている。 はじめは世銀副総裁はどういうことやるのかと興味本位で読み始めたが、そのことについての直接的な記述はなく、むしろその時々で出会ってきた各国のリーダたちが発揮するリーダーシップ、その逆の国民を省み...
元世銀副総裁による23年間の世銀でみてきた各国のリーダーシップの真実が綴られている。 はじめは世銀副総裁はどういうことやるのかと興味本位で読み始めたが、そのことについての直接的な記述はなく、むしろその時々で出会ってきた各国のリーダたちが発揮するリーダーシップ、その逆の国民を省みないリーダーの取り組みをみせつけられ、本当にリーダー次第なのだなと改めて認識した。 田坂氏の解説によれば、リーダーシップとは共感から生まれ、その共感は可哀想と相手と自己を分けるのではなく、相手を自分の姿として見ることから始まるとのことである。 それが真実の瞬間であり、当事者意識を持ち、些細なことから行動を起こし、一人一人がリーダーシップを発揮する社会こそ素晴らしいものといえる。 きしくも、本日世銀総裁に初のアジア系総裁が選ばれたと聞いた。スキルもそうだか、原体験に裏付けされた共感力の持ち主であることを願ってやまない。
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西水さんの世界銀行南アジア地域副総裁時代の経験談。個人的に一番面白かった&役に立ったのは「羅生門」(195-219頁)。ブータンのネパール難民問題の話。
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インフルエンザで自宅療養中に読みました。 こうやって家でゆっくり休めるということ自体が、 ものすごく幸せなことなんですね。 もっと世界を知らなければいけないと反省しました。
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世界銀行の副総裁になった筆者の活動を通して体験した話が書かれている。 副総裁としても身分にもかかわらず、各国では草の根の活動、その土地の人の生活を知るために、自らその場に赴き、生活を共にするスタンスだった。 世銀でさえそうであれば、これが自治体レベルになったらなおさら知る努力をしなくてはいけない。 しかし、これはどのポストの人間がするかは考える必要がある。事務処理を行う必要もあるため、管理職レベルが行うことかもしれない。
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面白かった。 この文体がすきなのかもしれない。 南アジアを中心にした各国をめぐる著者のお仕事のエピソードに、ところどころに人情溢れるコメント。単純な私は何度も感動して泣きそうになった。 これを読んだ時に同じような援助の仕事をしていてかなり共感してしまった。そして思ったのは、そうだ、目の前の仕事の書類の山は、その先の先の先のどこかでつながっているはずだということ。だから仕事を頑張ろう。 ってことだった。
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世銀の副総裁だった著者が在任中に出会った各国のリーダーやその国の人々との思い出をつづったもの。元々は雑誌連載だったらしいので、断片的に感じるかもしれない。 事実を淡々と書いているのだろうけれど、これがかなり感動的な仕上がりになっていて、読んで良かったと思わせてくれる。世銀は悪評もあるけれど、きちんと仕事をしている人もいるということなのだろう。 著者は元世界銀行の南アジア地域副総裁であり、在職中に出会った数々のリーダーたちとの思い出の断片が綴られている。元々連載されていたものなので、1編1編は比較的短い。インドのマンホハン・シン氏とパキスタンのパルヴェーズ・ムシャラフ氏に始まって、ブータンのジグメ・シンゲ・ワンチュク雷竜王四世に終わる。 こう書くと、世界銀行副総裁という肩書きもあり、各国の元首級の人々しか登場しないように思われるかも知れない。しかし、本書の真骨頂はそこにはない。本当の主役は、世界銀行の株主たる各国の国民一人一人だし、そこから生まれいずる地域のリーダーたちである。 本書のキーワードは「草の根」だろう。著者は在任中、初訪問国では貧しい村に寄宿し、労働して、現場で何が求められているのかを肌で体感してきたという。世界銀行には、現地で求められているものを探らず中央が机上で考えたものを押し付ける、という様な批判もあったかと思う。著者はその事実を受け止め、援助を、いかに現地の人が求めるものに留めるか、に腐心していたようだ。その悩みも正直に書かれていて好感が持てる。 援助を現地の人が求めるものに留めると書いたが、これはかなり重要なことの様だ。援助が行き過ぎれば自助努力の精神が薄れ、本当の発展のためにならない。不正もはびこる。だが、往々にして援助をする側は、援助をすることによる政治的効果を考慮して、必要とされない、しかしマスコミ的に目立つ援助に余分な力を注ぎ込んでしまうものらしい。援助とは誰のためのものなのか、ということは肝に銘じておくべきことだろう。 貧困から抜け出すためのリーダーシップとは、誰かから与えられるものではなく、貧困グループ全体において貧困から抜け出すための意識の底上げがなされたときに、湧き上がるようにして生まれてくるものなのだと知った。何かを求めるのではなく、自分たちが何をするのか。皆がそう考えるようになって初めて、貧困から抜け出すことができる。 しかし一方で、その様な希望の光が生まれ様もない、漆黒の闇が存在することも知った。それがスラムだ。自分が生まれ育った場所から抜け出すことが、貧困から抜け出す唯一の方法。そんな悲しい場所はこれ以上作りたくないと思う。
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第4代先代ブータン国王とのエピソード等が書かれていたため購入。 ブータンのみならず、ネパールやバングラディッシュなどのアジアの国を中心に各国のリーダーについて書かれていた。
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本物が書く、本物の話。 世界銀行のアジア地区副総裁を務めた筆者の世銀での出来事を綴ったエッセイ集。 一つ一つの物語の密度がすごい。 それぞれの国に行き、そこの貧困に苦しむ人たちとのホームステイを欠かさない。 そこで、その国の痛みを共有する。 優秀だけではなし得ない、その行動力...
本物が書く、本物の話。 世界銀行のアジア地区副総裁を務めた筆者の世銀での出来事を綴ったエッセイ集。 一つ一つの物語の密度がすごい。 それぞれの国に行き、そこの貧困に苦しむ人たちとのホームステイを欠かさない。 そこで、その国の痛みを共有する。 優秀だけではなし得ない、その行動力と実直さ。 考え方のスケールが違う。 本書の中では触れられていないが、 貧困国の政治主導者に向かって「あなたは間違っている」と諭し続けることがどれだけのリスクか。 そこをできるからこそ、副総裁なのだろうけど。 ただ、筆者個人の好き嫌いは分かれると思う。 キャリアの問題もあるのだろうが 独善的な論調が強いなあと思うところもあり まあでもエッセイだしなあと思いながら。 一読の価値はあるかと思います。
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