極北クレイマー の商品レビュー
海堂さんの作品を久しぶりに読みました。名前に覚えのある人がチラホラ出てきて楽しかったです。 ただストーリーとしてはスッキリしないというか歯切れの悪い印象もあります。
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週刊朝日連載中に一度読んだのを単行本で再読しています。 最初に読んだときは,海堂尊が初めてだったため,姫宮の素性も知らず,もちろん彼女の「まともな」上司が誰かも知らず,西園寺さやかが何者かもさっぱりわからず,しかもラストに放り出されて… いろいろ読んだ今は,あちこちクスリとしてい...
週刊朝日連載中に一度読んだのを単行本で再読しています。 最初に読んだときは,海堂尊が初めてだったため,姫宮の素性も知らず,もちろん彼女の「まともな」上司が誰かも知らず,西園寺さやかが何者かもさっぱりわからず,しかもラストに放り出されて… いろいろ読んだ今は,あちこちクスリとしていますが,海堂尊初心者には,あまりお勧めできないです(その分ファンにはサービス満点なのでしょうが)。 少なくとも,白鳥が出てくるチームバチスタかジェネラルルージュ,螺鈿迷宮,清川や三枝クリニックの出るジーンワルツ(時系列は後だけれど)は必修な気がします。 週刊朝日には,現在「極北ラプソディー」が連載中で,ラストの呆然感が少し解消されつつあります。「生身の」速水も出てきて,続きが楽しみです。
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愛しの速水氏がちらりと登場して嬉しかった(笑)半分救われて、残りの半分は一体どうなるのか。続きが気になるところ。
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産婦人科の医療事故、怠慢を重ねた市民病院の話。バチスタの登場人物が出て来たりして面白いけど、何だか歯切れのいい終わり方じゃない。三枝先生はどうなっちゃうの?
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海堂作品も6冊目になりましたが、もうすっかり私の心を話して止みません。 地方医療の現実/医療事故/カネと医療 これを解り易く読者に訴えかける書物。 一体「ジャーナリスト」ってなんだ?と考えさせられる。 今後に繋がりを残す、海堂ファンは読み外せない一冊。 最後までダメ院長...
海堂作品も6冊目になりましたが、もうすっかり私の心を話して止みません。 地方医療の現実/医療事故/カネと医療 これを解り易く読者に訴えかける書物。 一体「ジャーナリスト」ってなんだ?と考えさせられる。 今後に繋がりを残す、海堂ファンは読み外せない一冊。 最後までダメ院長でしたが、一度だけ、今中を「ハチミツボーイ」と比喩したところが憎み切れないところ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
舞台は北海道・極北市、赤字が続くその名の通り極北に位置する人口10万人の地方都市。潰れかけの、ヤバイ状態の公共施設のなかでも、最もヤバイ、赤字5つ星の市民病院が極北市民病院。ここに、外科医・今中がやってくるところから物語は始まります。 今中の目線で綴られる“地方医療の崩壊”は、なかなか読みごたえがあって面白く読んでいたのですがその後の展開は正直イマイチ。「螺鈿迷宮」で登場した姫宮(「ジェネラル・ルージュの凱旋」にも出てたっけ?)が再び登場するってのも一つの楽しみだったんだけど、ついに来たかと思ったら何てこともなく去っていってしまい・・・。 著者が現役医師として訴えたかったことは伝わるのですが、それに固執し過ぎてしまったのか「チーム・バチスタ」のようなエンターテイメント的な面白さは、あまりなかったかな~という印象です。 後半は、「読み始めたから最後まで読まなくちゃ!」という変な義務感?でなんとか読み終えたって感じです。
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海堂本。田口・白鳥シリーズではないけれど。 医療と司法の縄張り争いがメインテーマ。 Aiの話は一つも出てこなかった。 キャラクターの性格が悪い。 今までの海堂本より直接的な皮肉要素が多く感じられた。 最初は読んでて少しげんなりする。 氷姫の登場から物語が少しずつ明るくなるけれ...
海堂本。田口・白鳥シリーズではないけれど。 医療と司法の縄張り争いがメインテーマ。 Aiの話は一つも出てこなかった。 キャラクターの性格が悪い。 今までの海堂本より直接的な皮肉要素が多く感じられた。 最初は読んでて少しげんなりする。 氷姫の登場から物語が少しずつ明るくなるけれど。 現実で産婦人科医が逮捕された事件を意識して描かれています。 医者の逮捕によって、死を取り扱う可能性のある医者になろうと思う人はきっと減るだろうね。 運転手の業務上過失致死とは訳が違う。 それと同列に並べられて、成功が当然とされては困ることもあるだろう。 医療従事者でなくても容易に想像できる結末、医療の崩壊。 崩壊の回避策は。 果たして医療過誤調査機関の設置だろうか。 風評に惑わされない日本人が多数であれば、それは一つの有効な策だろう。 ただ現状を考えると、疑問をはさむ余地がある。 他の回避策はないんだろうか。
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続きが気になる! 『ジーン・ワルツ』で少し触れていたようでしたが……どうだったか忘れてしまいました。やっぱり文庫化したら手元に置くかなぁ。 ※文庫あり (図書館で借りた本)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
話しの展開が一方的なような気がしますし、キャラクターの設定に無理があって、感情移入できませんでした。確かに文章は上手いし、地方医療の問題点については興味深く読めましたが、スト-リーが散漫で、また海堂氏の官僚嫌いや偏見がにじみ出て、いやな感じを受けました。特に、外郭団体の査察官?については変すぎますよ!それに、病院の管理がずさんすぎて、これでは潰れてあたりまえと思うんですが、どうなんでしょう。 一番引っかかったのが、人口10万人程度の極北市が舞台となってますが、駅前に雑貨屋と料亭、ホテルが1件づつって、一体どんな田舎をイメージしてるんでしょうか?10万人もいれは、地方では中規模の都市なのに、まるでどっかの村のように描かれていて、すっごく違和感が凄くありました。都会に暮らす人にとっては、10万人は相当田舎なんだろうか?まぁ、本筋ではないんですが。
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地方医療の戦い 医療予算を食い物にする地方のボスがいて、などという陳腐な話ではありません。予算は効率化の波にさらされ、人材は流出というか自然減となり、継続が困難になっていくばかりの地方医療実態を、興味深く物語にまとめています。 今やその安定的身分と民間に比較して...
地方医療の戦い 医療予算を食い物にする地方のボスがいて、などという陳腐な話ではありません。予算は効率化の波にさらされ、人材は流出というか自然減となり、継続が困難になっていくばかりの地方医療実態を、興味深く物語にまとめています。 今やその安定的身分と民間に比較して高給な地方公務員を含む権力者との争いばかりではなく、無能、無気力、無責任といった大衆が備える悪癖とのウンザリするような隠微な戦いが序盤に描かれます。 チームバチスタシリーズの登場人物が見え隠れし、包帯の手入れといった細かい話から始まり、それなりに改善されていく物語になっています。しかし、非常に高い能力か責任感か、いずれにせよ普通の努力では如何ともし難くなっているアレコレを想起させ、日本社会主義の終焉を暗澹たる気分で垣間見る気分にはなります。 といって、そこであきらめたらお終いで、海堂尊が一貫して主張しているように、官僚主義とうまいこと戦わないといけません。 杉並図書館から借用。
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