血涙(上) の商品レビュー
楊業亡き後の遼と宋の戦い。記憶を無くした楊四郎が石幻果として、仇的の耶律休哥の下、兄弟たちと戦う。戦闘シーンは北方謙三の真骨頂で、臨場感溢れる描写は前作と変わらない。石幻果は下巻で、どんな決断をするのか? しかし、強い敵を欲する武士道のような戦いは、遼宋戦までではないか。この後、...
楊業亡き後の遼と宋の戦い。記憶を無くした楊四郎が石幻果として、仇的の耶律休哥の下、兄弟たちと戦う。戦闘シーンは北方謙三の真骨頂で、臨場感溢れる描写は前作と変わらない。石幻果は下巻で、どんな決断をするのか? しかし、強い敵を欲する武士道のような戦いは、遼宋戦までではないか。この後、遼に変わり金が、そしてモンゴルがやって来て、より残酷な世界が広がる。
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北方氏の作品はいくつか読んできたが、もっと早くに読むべきだった。まだ、下巻は読んでないのでなんとも言えないが、現段階では無類の傑作だと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作の戦うことばかりしか知らないギラギラした四郎も好きでしたが、今作での自分の居場所と役割や生き方を模索し成長していく四郎はもっと好きです。人間臭さがあっていい。四郎と幻果の間で揺れ動き死の淵まで行くけれども、家族に支えられて幻果として生きることを選ぶくだりも好きです。あの、四郎が…人との交流とは疎遠だった四郎が…( ;∀;)最後は悲しい展開にはなりますが、遼の父母や家族に囲まれて幸せに生きることが出来たことは四郎にとって、楊家にいるよりも素晴らしい人生だったと思います。いいお話でしす。
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前作に比べるとドキドキ感は薄れたけど、すばらしい作品。 四郎が自分の本当の姿に気づく瞬間、気づいた後の反応には心が熱くなった。 下巻がどのように展開されるか…、まだ楽しみが続くのが幸せです。
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上下巻合わせて書く。 楊家将の後編。登場人物がいいな。どちらにも感情移入できるように書いているのだけど、遼がいい。簫大后がいい。 西太后も我が身を投影して彼女のファンだったのだという。 中国では楊家将は演技や京劇で人気があるようだ。 しかしwikipediaの楊家将演義の項目を...
上下巻合わせて書く。 楊家将の後編。登場人物がいいな。どちらにも感情移入できるように書いているのだけど、遼がいい。簫大后がいい。 西太后も我が身を投影して彼女のファンだったのだという。 中国では楊家将は演技や京劇で人気があるようだ。 しかしwikipediaの楊家将演義の項目を読むとまるで面白そうに思えない。そこが北方謙三のえらいところだと言えばそのとおりなのだけど、遼の簫大后が魅力的なのは北方謙三がそう書いたからで、少なくともWikipediaの記述を見る限り、西太后が何をどのようにしてこの人を気に入ったのか判断がつかない。 この北方楊家将は中国人にとっても魅力的だそうで、それはそうだろうと思う。西太后に読ませてあげたい気はする。
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楊家将の続き。 戦死したはずの四郎が生きている? 刀を交わした時に感じる波動。 戦とは何故にこれほど残酷で悲しいものなのか。
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楊家将の続編。残った2人の息子の伝記。この後に続く北方水滸伝に繋がる剣の由来も明らかになっているので、こっちを読んでから水滸伝を読んでもいいかも。複雑な構図の話が説明臭くなく、でも切なく書かれている。
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楊家将に続く楊家の物語。 楊家将で、父である楊業が死んでしまったので生き残った六郎七郎、そしてあの四男との悲痛な運命の物語でした。 楊家将で四男にいろいろフラグが立っていたので、こいつどうなるのかなーと思っていたらこうきたか!という感じでびっくり。お話もすごく良くてハラハラドキド...
楊家将に続く楊家の物語。 楊家将で、父である楊業が死んでしまったので生き残った六郎七郎、そしてあの四男との悲痛な運命の物語でした。 楊家将で四男にいろいろフラグが立っていたので、こいつどうなるのかなーと思っていたらこうきたか!という感じでびっくり。お話もすごく良くてハラハラドキドキの展開に、今回ものめりこめました。 次巻を早く読みたい!
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『楊家将』続編。上下巻。 宋建国の英雄・楊業が味方の裏切りにより悲運の死を遂げて2年。 生き残った楊六郎延昭と楊七郎延嗣の兄弟は、楊家軍を再興し再び遼と対峙する。 倒すべき宿敵は遼随一の名将“白き狼”耶律休哥。 彼の下には記憶を失った元宋軍の将・石幻果がいた。 宋と遼、2つの国...
『楊家将』続編。上下巻。 宋建国の英雄・楊業が味方の裏切りにより悲運の死を遂げて2年。 生き残った楊六郎延昭と楊七郎延嗣の兄弟は、楊家軍を再興し再び遼と対峙する。 倒すべき宿敵は遼随一の名将“白き狼”耶律休哥。 彼の下には記憶を失った元宋軍の将・石幻果がいた。 宋と遼、2つの国に生きる漢たちの宿命が戦場に交錯する― というわけで熱き北方節炸裂の本作が待望の文庫化。 前作『楊家将』では楊業を中心とした楊一族の生き様が描かれていたけれど、この『血涙』で描かれるのは苦悩し、自ら道を選んで生き、そして死んでゆく人間。 心身を引き裂かれるほどの悲劇を背負った石幻果、戦のみに生きてきた耶律休哥に生じる変化、守るべき国に不信を抱きながらも誇りのために戦う楊家軍… 宋・遼双方をより深く描いたことで、前作以上に物語に厚みが出ていると思います。 粗筋だけ見るといかにも男臭いけど、女性が読んでもきっとおもしろい。 物語の最終局面、因縁や恩讐を超え喜びにも似た感情をもってぶつかり合う楊六郎と石幻果の対決は思わず鳥肌が立つほど。 是非『楊家将』『血涙』と続けて読んでもらいたい。オススメ。
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楊業の死から2年後。帝の命により楊家軍の再興する六郎。一方、元々宋の将軍であったが記憶を失い遼の将軍となっている石幻果。そして、二人の激突……。なんたる運命というか、下巻は辛い展開になりそう。
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