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血涙(上) の商品レビュー

4.4

40件のお客様レビュー

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2013/08/16

『楊家将』続編。上下巻。 宋建国の英雄・楊業が味方の裏切りにより悲運の死を遂げて2年。 生き残った楊六郎延昭と楊七郎延嗣の兄弟は、楊家軍を再興し再び遼と対峙する。 倒すべき宿敵は遼随一の名将“白き狼”耶律休哥。 彼の下には記憶を失った元宋軍の将・石幻果がいた。 宋と遼、2つの国...

『楊家将』続編。上下巻。 宋建国の英雄・楊業が味方の裏切りにより悲運の死を遂げて2年。 生き残った楊六郎延昭と楊七郎延嗣の兄弟は、楊家軍を再興し再び遼と対峙する。 倒すべき宿敵は遼随一の名将“白き狼”耶律休哥。 彼の下には記憶を失った元宋軍の将・石幻果がいた。 宋と遼、2つの国に生きる漢たちの宿命が戦場に交錯する― というわけで熱き北方節炸裂の本作が待望の文庫化。 前作『楊家将』では楊業を中心とした楊一族の生き様が描かれていたけれど、この『血涙』で描かれるのは苦悩し、自ら道を選んで生き、そして死んでゆく人間。 心身を引き裂かれるほどの悲劇を背負った石幻果、戦のみに生きてきた耶律休哥に生じる変化、守るべき国に不信を抱きながらも誇りのために戦う楊家軍… 宋・遼双方をより深く描いたことで、前作以上に物語に厚みが出ていると思います。 粗筋だけ見るといかにも男臭いけど、女性が読んでもきっとおもしろい。 物語の最終局面、因縁や恩讐を超え喜びにも似た感情をもってぶつかり合う楊六郎と石幻果の対決は思わず鳥肌が立つほど。 是非『楊家将』『血涙』と続けて読んでもらいたい。オススメ。

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2013/06/16

楊業の死から2年後。帝の命により楊家軍の再興する六郎。一方、元々宋の将軍であったが記憶を失い遼の将軍となっている石幻果。そして、二人の激突……。なんたる運命というか、下巻は辛い展開になりそう。

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2013/02/28

敵が敵に非ずで、また肩入れしたくなっちゃう。そこが北方文学の出来たところ。ハリウッドの勧善懲悪に見せてあげたい。

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2013/01/24

楊六郎と楊七郎が楊業の跡を継ぎ、前回の大戦で痛手を負った楊家軍の再建を目指すが、大戦前の状態まで取り戻すのに相当な苦労をする。全盛期までにはまだまだ至らないが、耶律休哥に太刀打ちできるのはやっぱり楊家軍の人間だけなんだなと思った。 上巻の最後の方は、石幻果の記憶の片隅に触れるよう...

楊六郎と楊七郎が楊業の跡を継ぎ、前回の大戦で痛手を負った楊家軍の再建を目指すが、大戦前の状態まで取り戻すのに相当な苦労をする。全盛期までにはまだまだ至らないが、耶律休哥に太刀打ちできるのはやっぱり楊家軍の人間だけなんだなと思った。 上巻の最後の方は、石幻果の記憶の片隅に触れるような出来事が起こり、そろそろ記憶を取り戻すと思っていたが、記憶が戻った瞬間の衝撃は思ってた以上のものがあった。石幻果となって過ごしてきた人生が全て否定されたような、石幻果になる前の人生が否定されたような。記憶を取り戻した時の戸惑いがなんとなく解る気がする。 今後の石幻果と耶律休哥と六郎、七郎、九妹の動向が気になる!どのように話が進展していくのか楽しみ!

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2013/01/20

楊業第四男はこういう形で登場しますか。上巻最後で記憶が戻り、さてこれからどうするのか、ってのは物凄く気になるところ。新楊家将ってサブタイトルながら、ヤリツキュウカが魅力的で、半分くらいは遼の目線で描かれているのも素敵。上下巻だけじゃなくてもっと読みたいけど、これからクライマックス...

楊業第四男はこういう形で登場しますか。上巻最後で記憶が戻り、さてこれからどうするのか、ってのは物凄く気になるところ。新楊家将ってサブタイトルながら、ヤリツキュウカが魅力的で、半分くらいは遼の目線で描かれているのも素敵。上下巻だけじゃなくてもっと読みたいけど、これからクライマックスにかけての盛り上がりに期待大。

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2015/02/22

楊家将の続編 楊業の死から2年・・楊家を継いだ六郎、残った兄弟たちの活躍が描かれ成長していく。少しずつ力を蓄え決戦に向け下巻へと続く。

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2012/11/10

楊家将の続編。 先の戦で瀕死となり記憶を失った宋のあの男は、遼の耶律休哥将軍に助けられ、その幕下に加わる。 そして宋との戦闘で楊家の息子たちと戦かった時、その記憶が呼び覚まされる…。 下巻が、結末が楽しみである。

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2012/07/11

人物、ストーリー全て次元が違う面白さ。目の前で闘っているようなリアルな表現力。北方謙三ファンになった1冊。歴史本の範囲ではない。

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2012/04/01

北方流「滅びの美学」というか、男たちの激しい生き様が描かれる。前作の楊業の息子たちが新たな戦いを繰り広げる。

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2011/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

悲しいなぁ…本当に悲し過ぎる。 なんでこんな事になってしまったんだろう。 石幻果は、記憶を取り戻さないままの方が幸せだったかもしれない。 第二の人生を歩み始めた彼は、本当に生まれ変わったかのように見えた。 でも、身体には間違いなく偉大な父・楊業の血が流れている。 過去を取り戻した石幻果は、一体どんな選択をするんだろうか… 下巻を読むのがちょっとだけ怖い。 もちろん楊家贔屓だけど、耶律休哥は敵ながらどこか抗い難い魅力がある。 「水滸伝」で楊志から楊令の手に渡った吹毛剣はここからきたのかと 思わず嬉しくなってしまうエピソードがありました。

Posted byブクログ