1,800円以上の注文で送料無料

たまごを持つように の商品レビュー

3.7

44件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学生らしい青さを感じるお話。 3人の主人公が努力の末、九州の大会で優勝したりと、読後、達成感の疑似体験は得られる。 2人とも良い子で、1人は途中から改心して真面目?になる話なのできれいな話の展開。 悩んだり前向きになったり青春小説。 ハーフの男の子の心意気は気持ちが良い。 が、もっと勝負に対して泥臭かったり、生の中学生の青臭い感情、といったきれいごとだけじゃ語れないドロドロしたものが好物の私には物足りなかった。 弓道の話としても、消化不良。著者が弓道未経験者で書いた物語と知り納得の内容だった。 ただ、弓道やってるものとしては、、、 主要の登場人物が人に向かって矢を番えたのは、、、いただけない。 その時点で本人も指導者も失格。 番えた本人は弓道を続けるべきではない。弓も矢も持っちゃいけないし、弓道場に入ることすらやめてもらいたい。 冗談だったとしても、それぐらいやっちゃいけないこと。 (ふとした拍子に矢が放たれるとか、中学生なんかにはよくあるし、弓道をはじめたときに、絶対にやってはいけないこととして、諸先生方に強く強く言われたこと。「弓道は人の命を奪える武道。間違っても人に向けて弓を引いてはいけない。矢を番えていなくても、、、。」) まぁ、、、フィクションだからと読み続けたけど、もし、弓道やってる中学生・高校生が読んだら、と思うと、絶対真似しないでね、と変な雑念が付き纏い、あまり楽しめなかったな、、、。

Posted byブクログ

2022/08/17

中学生におすすめ。とのこと。 上手に出来るからといって、練習をしなければ、上手くはなりません。人から見ると不真面目そうでも、本人は一生懸命なことって、よくあります。自分と同じ目標に向かって頑張ってる異性って好きになっちゃうよね、という感じ。 頑張る中学生。とてもキラキラして、眩し...

中学生におすすめ。とのこと。 上手に出来るからといって、練習をしなければ、上手くはなりません。人から見ると不真面目そうでも、本人は一生懸命なことって、よくあります。自分と同じ目標に向かって頑張ってる異性って好きになっちゃうよね、という感じ。 頑張る中学生。とてもキラキラして、眩しい…。

Posted byブクログ

2022/03/26

中学校の弓道部。男子ひとりと女子ふたり。個性が全く異なる3人が同じ道を極める。スポーツじゃなくて武道の奥深さが格好いい。武道は心が表れる。精神と肉体の鍛錬の世界。まはらさんの物語は3作目。どれも凛としたものがあってじわっとくる。読んでよかったと思わせてくれる物語。

Posted byブクログ

2022/02/06

弓道にはずっと憧れがあった。凛とした立ち姿、的を狙う真剣な横顔、かっこいい袴、、、もしも中学や高校に弓道部があれば、迷わず入部していただろう。4月から何か新しいことに挑戦してみたいと思ったとき、真っ先に候補に上がったのは弓道。とはいえ、全く何の経験も知識もないし、まずは雰囲気だけ...

弓道にはずっと憧れがあった。凛とした立ち姿、的を狙う真剣な横顔、かっこいい袴、、、もしも中学や高校に弓道部があれば、迷わず入部していただろう。4月から何か新しいことに挑戦してみたいと思ったとき、真っ先に候補に上がったのは弓道。とはいえ、全く何の経験も知識もないし、まずは雰囲気だけでも掴もうと思って手に取ったのがこの本だった。 そしてそれが大正解。弓道のことを全く知らない私でも稽古場や試合の風景ががありありと頭に浮かんできて、ますます弓道に興味が湧いた。弓道の精神論的な言葉も知ることができ、勉強にもなった。しかも読み方が難しい専門用語に読み仮名をふってくれているからありがたい。青春の爽やかなストーリーなのも心が晴れやかになった。 ただ、一個引っかかったところがあるので自分なりに考えてみた。誰の視点で語られているのか、ということについて。 最初は早弥の目線で語られているのかと思ったが、途中から第三者の視点から語られているようだと気づき、少し違和感を感じた。 読み直してみて思ったのは、完全な第三者目線で語られているのは、特に最後の試合の場面だということ。それ以外は基本的に早弥に焦点があたっているが、試合の時は他のメンバーにも平等にスポットライトがあたっている。 これは、弓道の試合のとき、早弥は集中して無の境地にいて、周りのことを一切シャットアウトしているため、筆者目線で語るしかないためだと思われる。弓道の競技の特色上、こうなってしまうのは致し方ないのかもしれないが、若干不自然な感じが気になった。 でも、弓道のことをたくさん知ることができたからそこに目をつぶって、星5つ!!

Posted byブクログ

2022/01/15

息子が高校時代弓道をしていました。当時、用語をことばで聞いていたのですが、私の中へはひらがなでインプットされたままでした。 この本は弓道している時の記述が多く、未経験者の私には少し難しかったです。でもきっと、これから弓道を始める人が読んだらモチベーションが上がるんじゃないかな? ...

息子が高校時代弓道をしていました。当時、用語をことばで聞いていたのですが、私の中へはひらがなでインプットされたままでした。 この本は弓道している時の記述が多く、未経験者の私には少し難しかったです。でもきっと、これから弓道を始める人が読んだらモチベーションが上がるんじゃないかな? 主人公達を指導する八段の年配の先生。彼女が掛ける言葉は厳しく適切でそしてその言葉は実はやさしい。素敵でした。

Posted byブクログ

2021/03/01

主人公の早弥は中学校の弓道部の2年生。由佳先輩を中心に同学年の実良と春の4人で大会を目指す。これまでは天才肌の実良と運動神経が抜群の春は由佳先輩と3人で団体戦のレギュラー。なかなかうまくならないと自認する早弥は補欠だった。しかし、実良の矢が当たらなくなってしまい、早弥が大会に出る...

主人公の早弥は中学校の弓道部の2年生。由佳先輩を中心に同学年の実良と春の4人で大会を目指す。これまでは天才肌の実良と運動神経が抜群の春は由佳先輩と3人で団体戦のレギュラー。なかなかうまくならないと自認する早弥は補欠だった。しかし、実良の矢が当たらなくなってしまい、早弥が大会に出ることになる。 同学年の3人にはそれぞれの課題があり、それを努力や友情、周りの助けで乗り越えていく。 暖かく見守る周りの大人がよく、サラッと読める。 弓道について詳しく描いてある。弓をやったことがない人にも試合の緊張感が伝わり、これから始めたい人にもおすすめ。

Posted byブクログ

2019/07/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

気になった言葉 ●「心に的が浮かんだときに、矢は勝手に離れていきます。」(坂口先生) ●「ちがうのはあたりまえなんよ。だけ、それぞれに持てる能力で最善をつくすしかないんよ。早弥も自分なりにがんばれ。がんばって、試合で負けてもだれも責めん。少なくともおれは。」(春) ●「昨日できたことが、今日はできない。あるいは、昨日できなかったことが、急にできる。心のあり方が、大きく影響するのだ。」(早弥) ●「いくら思っとっても、実行せんやったら、思ってないことといっしょなんよ。あとから、やっとけばよかったって思ったって、間に合わんのよ。」(実良) ●「道具は人を選ぶけね。ふさわしい人にしか、使いこなせんのよ。道具に嫌がられてけがしたらいけん。」(前田弓道具店のおじさん) ●「真なるものは善であり、美に通じる」(早弥) ●「志を強く持つのはいいですけど、心がそれに支配されてしまっては、振り回されます。」(坂口先生) ●「自分たちは自分たちが選んだ練習を十分にやってきた。それを信じてさえいればいいのだ。」(早弥) ●「一歩一歩しか歩けないのなら、長い間歩いていればいいのだ。人が歩みをやめてしまっても歩いていればいいし、やめてしまっても、ひたすら続ければいい。」(早弥) ●「喜びって、人と人がふれ合ったところから生まれるのかもしれない。」(早弥)

Posted byブクログ

2019/05/08

弓道の事を書いている本 初めてです。 運動音痴の中学女子と 才能豊かな同級生女子 ハーフの同級生男子 弓道にハマって 鍛錬を積む姿が 美しく また 弓道の難しさをも書かれてるように感じた。 青春小説だなぁ

Posted byブクログ

2018/06/14

本の袖には、「たまごを持つように、弓を握り、心を通わせていく、中学弓道部の男女三人。こわれやすい心がぶつかりあう。」とあるが、3人ともメンタル強いし心は壊れ易くもなく、大事件があるわけではなくぶつかりあうという程の激しさもない。思春期の中学生の比較的穏やかな部活動と恋の話だ。この...

本の袖には、「たまごを持つように、弓を握り、心を通わせていく、中学弓道部の男女三人。こわれやすい心がぶつかりあう。」とあるが、3人ともメンタル強いし心は壊れ易くもなく、大事件があるわけではなくぶつかりあうという程の激しさもない。思春期の中学生の比較的穏やかな部活動と恋の話だ。このありがちなこと、中学生ってこういう事考えて生活しているんだろうと思うと、読んでいても気持ちが良い。 3人の中学生は気持ちが真っ直ぐで、周りの大人たち、顧問やコーチ、親も良い人だ。主人公の伊吹早弥は不器用な中学生2年生。不器用なという設定もベタだなと思いつつ、コンプレックだらけの中学生、人生が思った程上手くいかない大人にも、主人公の悩み成長する姿に勇気をもらうだろう。 中学生にオススメ。

Posted byブクログ

2017/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ジュブナイルなんだろうなぁ。でもおっさんの俺が読んでもなかなかおもしろかった。好きこそものの上手なれ、努力は実を結ぶ、友情は清く美しい。世の中そうそう単純でもないってのが分かっているだけに、「それでも基本に忠実に生きて行けばいいんだよ」と言ってくれるこういう正統派青春小説を読むと心が洗われる。 運動音痴なんだが、それでもやってみたかった競技ってのがいくつかある。 ラグビー、ロードレース(自転車)、合気道…。弓道も実はやってみたかったのだが、この本に出てくる顧問の先生のような方針で指導してもらえるなら、ほんと是非やってみたいと思う。たって行う禅だから「立禅」と言われる弓道、ものすごく興味が湧いてくるじゃないか!

Posted byブクログ