この世界の片隅に(アクションC)(下) の商品レビュー
2017年1月17日(火)にbookstudio姫路店で購入。周りの人が映画や小説を評価していたので、まずは原作からということで買って読んでみた。結局、あまりよくわからないままだった。
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戦時中のストーリーでしたが、ある家族の出来事。 画風もほのぼのチックで、時代の流れを想像しつつ読む感じ。 すずのぼんやり(おおらか)さと、時代の辛さ哀しさ、どこにでも宿る愛、居場所、記憶の器として生きていくこと。 いろんな想いが描かれてます。 ドラマの方がラストの持ってい...
戦時中のストーリーでしたが、ある家族の出来事。 画風もほのぼのチックで、時代の流れを想像しつつ読む感じ。 すずのぼんやり(おおらか)さと、時代の辛さ哀しさ、どこにでも宿る愛、居場所、記憶の器として生きていくこと。 いろんな想いが描かれてます。 ドラマの方がラストの持っていき方とか好みでしたが、原作を読んでドラマも厚みを増しました。 ドラマ見てなかったら絶対に読んでないマンガですが、読んで良かったです。
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読み残していた最終巻を読む。時間軸は着実に原爆投下、終戦へと進んでいるが、呉も軍港として米軍にとって重要な爆撃拠点なのだ。私の父もグラマンの機銃掃射で危うく命を失うところだったと聞いたことを思い出した。そして、管見にして知らなかった時限式爆弾で、愛する姪と自身の右手を失うすず。彼...
読み残していた最終巻を読む。時間軸は着実に原爆投下、終戦へと進んでいるが、呉も軍港として米軍にとって重要な爆撃拠点なのだ。私の父もグラマンの機銃掃射で危うく命を失うところだったと聞いたことを思い出した。そして、管見にして知らなかった時限式爆弾で、愛する姪と自身の右手を失うすず。彼女は生涯この右手を失う事件を悔いていくのだろう。戦中の描写は説明にコマを多く割き、終戦以後はすずの回想・妄想シーンが流れ込み、混沌とした印象。しかし、これは当時を生きた人々の混乱とは比べるべくもないものなのだろう。
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中巻までは本土に戦争が入ってきて無いのであるが、ついに住んでいる場所が戦場となる。それもほぼ反撃できない一方的な戦いだ。状況は一変し、坂道を転がるように全てが破局的に悪化。終戦となる。 陛下の玉音放送を聞いたすずさんが、敗戦を受入れられず言う。 この国から正義が飛び去っていく あ...
中巻までは本土に戦争が入ってきて無いのであるが、ついに住んでいる場所が戦場となる。それもほぼ反撃できない一方的な戦いだ。状況は一変し、坂道を転がるように全てが破局的に悪化。終戦となる。 陛下の玉音放送を聞いたすずさんが、敗戦を受入れられず言う。 この国から正義が飛び去っていく ああ、暴力で従えとったいう事か じゃけえ暴力に屈するいう事かね それがこの国の正体かね うちも知らんまま死にたかったなぁ・・・ 彼女の無念さが良く現れていて、涙がでました 少しでも多くの人が読んでくれたら嬉しいです。
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最後まで。 1巻と比べると線が細くなってる。 1巻はいかにも濃い鉛筆で描きました!みたいな感じだったけど。 この辺りになると、やっぱりメタ視点で原爆の投下が近づいてきてるのがわかるので、読んでて気が気じゃなくなってくる。 漫画版では橋の上での怪物との再会でお嫁さんのワニが顔を出さないなど、映画版の方が素敵な演出をしてる場面も多い。 1巻で「いい歳して洋装なんて」と言ってモンペっぽいのを作ってたけど、そこから更にアッパッパー?になってたり、服装が何気に細かく変化する。 すずさんの着てる服がカタチは違うのに以前と同じ柄だったりして、「アレを仕立て直したんだな」なんて観点から読むのも面白い。 他にも、あの時計は姉さんの店の形見みたいなものなのかな、とか、いろいろギミックが仕込まれてて、そういう観点からも楽しめる。 (題材的に楽しんで良いのか微妙な気もするけど。) なんとなくほのぼの感で終わったけど、実際は両親も兄も亡くなってるし、すみちゃんも小林夫妻も原爆症で先は短いだろうし、今後もいろいろありそうなことを考えるとね。 昔から闇市はどういう経済圏だったのか不思議で仕方がない。 商品は隠し畑とか横流しとか戦前からの在庫とかだろうか? 売ってる側はどうやって仕入れてるんだろう? あんなのバレないワケがないのだから、国はお目こぼしをしてたんだろうか?(見逃さないと国民生活が破綻するし。) どんな人が闇市の店主になり、そして戦後の人生はどうだったんだろう?
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(飛び去ってゆく。この国の正義が飛び去ってゆく...ああ...暴力で従えとったいうことがじゃけえ暴力に属するいうことかね。それがこの国の正体かね。うちも知らんまま死にたかったなあ)すずさん。あなたが死ななくてよかった。。。
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映画で結末を知っていたのだけれど、やはり人の亡くなるシーンはつらい。 特に子供は。 当時は、すずさんのような思いをした人がたくさんいて、それは自分ではどうしようもないことで、受け入れるしかなかったと思うとやり切れない。 とはいえ、そんな状況にときに矛盾を感じ、葛藤したり。 やはり平和が一番。 平和なうちでないと、どうしようもできなくなる。 平和なうちに、どうしようもできなくなるような方向にいかないように、戦争の悲惨さを忘れずにいなければと思う。
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以前、なにかの本で、『はだしのゲン』を 「普通なら絶対に分からないことを、何がなんでも分からせようとする物語」 と論じているのを読んだ。その表現を借りるなら、『この世界の片隅に』は 「普通なら絶対に分からないことを、誰にでも分かるかたちで描いた物語」 と言えよう。 今も...
以前、なにかの本で、『はだしのゲン』を 「普通なら絶対に分からないことを、何がなんでも分からせようとする物語」 と論じているのを読んだ。その表現を借りるなら、『この世界の片隅に』は 「普通なら絶対に分からないことを、誰にでも分かるかたちで描いた物語」 と言えよう。 今も昔も、人は世界の片隅で、誰かを見つけ、誰かと一緒に生きている。
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子供の頃、叔父一家が住んでいた呉が舞台。きっと読まなければと思っていた本。あとがきを読み、こうの史代さんの想いに深く共感した。この物語を読むことができて本当によかったと心から思う。映画はまだ見ていないがぜひそちらも観てみたい。戦争反対。
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評判になっていた映画を先に観ました。 その後,小説版を読んで,最後にようやく原作漫画を読みました。 小説版を読んで,映画では重要ポイントが省略されていたことを初めて知ったのですが,原作漫画を読んでも,やはり映画版がその点を省略したのはもったいなかったと思いました。 ただ,映画...
評判になっていた映画を先に観ました。 その後,小説版を読んで,最後にようやく原作漫画を読みました。 小説版を読んで,映画では重要ポイントが省略されていたことを初めて知ったのですが,原作漫画を読んでも,やはり映画版がその点を省略したのはもったいなかったと思いました。 ただ,映画を先に観たからこそ,原作漫画のフレーズが心に残った側面があり,小説版を読んでよく理解できたこともあったので,私は全部読んでよかったです。
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