この世界の片隅に(アクションC)(下) の商品レビュー
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突然の出来事に言葉を失った。 ついさっき目の前で微笑んでいた人が、骨壷に入って仏壇の前に置かれている。 顔もわからない程酷い怪我で帰ってきた人が、息子だったと気付いたのは、ずっと後だった。 元気に広島に支援に行った人は、謎の体調不良に見舞われ始めた。 里帰りで会った三人の家族は、戦後の再会ではたった一人になってしまっていた。 久し振りに帰った実家にいた人影は、8月6日に行方知れずになったお母さんでも、お骨もなく戦死したと言われていた鬼いちゃんでもなく、戦災孤児だった。 お母さんのご遺体に寄り添っていた女の子は、ウジが湧き始めてしまったお母さんから離れるしかなく、すずさん達と出会うまでどれだけ苦労したのだろう。 すずさんにしがみ付く小さな手。 涙が止まりませんでした。
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昭和の戦中。広島市から軍都呉市に嫁いだすずは、不器用ながら北條家に徐々に溶け込み日々を過ごす。やがて戦争の暗雲が周囲を色濃く染めていく。大空襲、原爆投下、終戦。歴史の酷い歯車が一人の女性の小さな世界をゆがませていく。そして…。映画も大ヒットした、読む者の心を揺さぶる傑作マンガの最...
昭和の戦中。広島市から軍都呉市に嫁いだすずは、不器用ながら北條家に徐々に溶け込み日々を過ごす。やがて戦争の暗雲が周囲を色濃く染めていく。大空襲、原爆投下、終戦。歴史の酷い歯車が一人の女性の小さな世界をゆがませていく。そして…。映画も大ヒットした、読む者の心を揺さぶる傑作マンガの最終巻です。
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男は男、女は女。人は人。 生まれた時代に出逢った人々。 自分に誠実に生きよう。 それでいいし、それしかできない。
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戦争が恐ろしくて 平和が良いよねぇ ってそんな話で終わらない どこかで 誰かが 何かをやっていようとも 私は私で この世界の 私がいる場所で そこがたとえ 片隅だとしても 精一杯生きていく 何かは失ったかもしれないけど その中で 何かを得て 何かを考えて 何かを感じて 生きている そんな場所は 至る所に こんな人が 集まって 今の生活に 繋がっている
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読んだのは映画が上映されて、それを見に行って 漫画も読みたくなってすぐ買って読んだ。 それを、何回か読み返してる。それぐらい、気に入っている 戦争でたくさんのものを失ったけれど、それでも生きている 正直めちゃくちゃ泣けるとか、涙が溢れるとかそんなことはないのだけど 胸がすごく締...
読んだのは映画が上映されて、それを見に行って 漫画も読みたくなってすぐ買って読んだ。 それを、何回か読み返してる。それぐらい、気に入っている 戦争でたくさんのものを失ったけれど、それでも生きている 正直めちゃくちゃ泣けるとか、涙が溢れるとかそんなことはないのだけど 胸がすごく締め付けられる。当時の方々、皆いろんな人生がありそして亡くなった方が沢山いる そんな亡くなった方を沢山見ながら、前を向いて未来を進んでいく そんな世の中の現在で、私は生きている
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本格的に戦争が厳しくなる中で色々起きる。原子爆弾の話も出てくる。ああそれでも人は強く生きるんだなあり
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悲しい。上巻、中巻と戦争の中だけど穏やかな日常が描かれていた分、下巻でくっきり心を抉ってきて、とても悲しい。
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主人公のすずさんは大正14年生まれ。今も生きていれば93歳の年齢となる。物語の中では戦時中の生活の様子が描かれており、当時の人たちがどのように暮らしていたのかを知ることができた。 物語の中で、「隣組」の歌が出て来る場面がある。もともとドリフの曲かと思っていたが、元ネタがあったとは...
主人公のすずさんは大正14年生まれ。今も生きていれば93歳の年齢となる。物語の中では戦時中の生活の様子が描かれており、当時の人たちがどのように暮らしていたのかを知ることができた。 物語の中で、「隣組」の歌が出て来る場面がある。もともとドリフの曲かと思っていたが、元ネタがあったとは知らなかった。 この歌を知っているか職場の利用者さんに聞いてみると、知っていると言われ歌ってくれた。 本当に物語で描かれていたような生活を送られてきたのかと思うと、胸にくるものがある。 高齢者に関わる仕事をしている人は必ず一度は手にするべき本だと思った。その時代を生きてきた人たちを見る自分の目や気持ちが変わると思う。 物語では、「居場所」という言葉がよく出てくる。 普段の生活を安心した気持ちで過ごせ、日常となる(とする)こと。それが幸せなのかもしれないと感じた。
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淡々とすぎていく日常を描いているのが、余計に穏やか毎日を重ねることの奇跡を感じさせる。 呉には仕事でしばらくいたので、少し海の匂いのする風が吹くこととか、静かに時間が過ぎていくところとかを思い出した。 アニメは見てないけど、すずさんはやっぱり能年玲奈さんのイメージ。りんさんは橋...
淡々とすぎていく日常を描いているのが、余計に穏やか毎日を重ねることの奇跡を感じさせる。 呉には仕事でしばらくいたので、少し海の匂いのする風が吹くこととか、静かに時間が過ぎていくところとかを思い出した。 アニメは見てないけど、すずさんはやっぱり能年玲奈さんのイメージ。りんさんは橋本愛ちゃんだったな。アニメは誰だったんだろう。
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