津軽百年食堂 の商品レビュー
物語の中の風景を思い浮かべ、 心のきれいな人たちが傍にいるような気配を感じながら やさしい気持ちになる言葉にあふれていました 母が足に障害を持った息子に言う言葉 大切な人が離れていってしまう時に感じるどうしようもない刹那 思いがけず言ってしまい後悔し悲しい親への心ない言動 幼なじ...
物語の中の風景を思い浮かべ、 心のきれいな人たちが傍にいるような気配を感じながら やさしい気持ちになる言葉にあふれていました 母が足に障害を持った息子に言う言葉 大切な人が離れていってしまう時に感じるどうしようもない刹那 思いがけず言ってしまい後悔し悲しい親への心ない言動 幼なじみと 「あーあ、なんだか不思議だよね。思い出って。楽しかったことも、 切なかったことも、死ぬほど悲しいって思っていたことも、 結局はみんなまとめて笑えるネタになるなんて」 そんな会話ができる関係を築いてきた人たち きれいな小説だなぁと思いました
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ご存じ、津軽とは青森県のことです。 青森県の定義では3世代で70年以上続いている老舗の食堂のことを、 百年食堂とするそうです。 この作品を書くために作者が青森で取材したとき、 青森認定の百年食堂は10軒あったとか。 作者はその一軒一軒を取材してまわり、 お店の名物を食べたとか。 ...
ご存じ、津軽とは青森県のことです。 青森県の定義では3世代で70年以上続いている老舗の食堂のことを、 百年食堂とするそうです。 この作品を書くために作者が青森で取材したとき、 青森認定の百年食堂は10軒あったとか。 作者はその一軒一軒を取材してまわり、 お店の名物を食べたとか。 そして共通して感じたのが、作品中の大森食堂の味、 「食べると優しいホッとする気持ちになれる」出し汁の味なのでしょう。 物語は、大森食堂の初代・大森賢治とトヨのラブストーリーと 賢治の孫大森哲夫の息子の陽一と 筒井七海のラブストーリーとをからめて進行していきます。 津軽の地で時を超えて育まれた二つの愛、 大森食堂の蕎麦も何世代もの先に、受け継がれていきます。 大森家の伝統のように、清らかな愛は繰り返すようです。 もちろん、あと継ぎ問題もクリアです。 がんばれ!4代目と声援を送りたくなりました。 津軽百年食堂って映画にもなりましたが、 残念ながらそちらは見ていません。 でもこの作品だけで、 森沢ワールドの感動とおいしそうな蕎麦で 十分満腹感を感じることができました。 おかわりもしたいぐらいです。
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地元愛と親コンプレックスがぐちゃぐちゃする話。 地元からの上京組の孤独、罪悪感、愛。 安心したいけど、安心できなくて辛いなあ。 故郷が物理的に遠いことが悲しい。 愛情が枷となるんだよね どこでもドアがほしいなあ。
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ほっこり あったまる 食堂のお蕎麦のようなお話でした(^з^)-☆ これからの陽一と七海にエールを贈りたいなo(^o^)o
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「ライアの祈り」の方を先に読み、前作があると知って本書を手に取りました。 「ライアの祈り」もそうでしたが、時空を超えて先代の想いが子孫に引き継がれていきます。 生きざまを通し、大切なものが後世に引き継がれていくのでしょう。 大森家は「思いやり」・・・というのも引き継いでいたと思います。 陽一は、高校生の時にリレーでバトンを落としてしまい、次のランナーへ繋げることができませんでした。 しかし彼の人生の中では、思い悩みながらもバトンを取りそこねることなく次のステップに繋げていきます。 個人の人生の中、世代間、それらのさまざまな中継点で、バトンを受け取る、そしてバトンを次に渡す・・・ということが無意識のうちになされ、そして今の自分が存在するのだなー・・と感じました。 陽一のエピソード、賢治のエピソード、それぞれはこじんまりした各人のエピソードですが、なんともスケールの大きな視点で描かれた物語だなーと思います。 読み終わった時、自分の人生を俯瞰して見る視点ができました。 全てを見てきている桜・・のような視点が・・。 二作目も是非読みたい!
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きちんと生きることの大切さを感じる話だった。 最初、あの「北の国から」っぽいかなぁと 思って、ちょっと引き気味だった。 私は、あの独特の切ない、笑っていても悲しい感じが苦手。 吉岡くんは好きだけど。 でも「津軽百年食堂」はその感じとは違った。 陽一が悩みながら生き方の模索をするもがき方をみていると 焦んなくていいなと思う。 逃げずに生きていれば、きっと答えは見つかる。 息子の気持ちを覆うようにいる父、哲夫の存在。 大きい人だなぁ。 同級生も恋人も ひいじいちゃんも よかったけど 一番はほら吹きよっちゃん。 まだ見ぬ四代目に螺鈿の引き出しをプレゼントなんて 粋だねぇ。 弘前の桜を見たいたいなぁ~。
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ライアの祈りを読んで他の2冊も読んでみたくなり、手に取った3部作の最初の1冊。期待を裏切らない読み応えのある本だ。子どもの昼寝の時間が待ち遠しく思えたo(^-^)o
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地方の食堂の跡取り息子が東京に出てきて、実家に帰るかどうかあれこれ考える話です。 初代から4代目まで、時系列と登場人物が変わって描かれます。 母いわく「ほっこりした雰囲気の作家」とのこと。 シチュエーションは主人公と似ているものの、性格が似ていないため、そこまで感情移入はせず。 ...
地方の食堂の跡取り息子が東京に出てきて、実家に帰るかどうかあれこれ考える話です。 初代から4代目まで、時系列と登場人物が変わって描かれます。 母いわく「ほっこりした雰囲気の作家」とのこと。 シチュエーションは主人公と似ているものの、性格が似ていないため、そこまで感情移入はせず。 でも、読んでて嫌な気分にはなりませんでした。所要時間は4~5時間程度。 平均出生率が2.0切ってる時点で「家を継ぐ」って概念が破たんしてるんだよねーと言った私とは、ちょっと視点が違います。感情論です。 読了後にぼんやりと「初代も孫やひ孫を苦しめたくて稼業始めたわけじゃないんだよなー」と思いました。 お客さんの喜ぶ顔や家族の幸せを願う気持ちが原点なのに、どうして時間が経つと、子供の悩みのタネになっちゃうんでしょうね。。。 お蕎麦の出汁をひくシーンが何回も登場するので、つられて今日の晩御飯は出汁をちゃんとひいてみました。
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何気に読んだらかなりツボだったので、得した気分。 過去と現在、家業、夢、恋愛、温かいお蕎麦をたべたような読後感でした。
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森沢明夫の代表作にして映画化となった作品。 映画は知っていましたが、原作は全く知りませんでした。 ましてや、森沢作品だったなんて…(^-^;
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