津軽百年食堂 の商品レビュー
青森で、三代で70年以上続く食堂を「百年食堂」と呼ぶそうです。 これは、親子四代の、百年食堂のお話。 と言っても、メインは現代を生きる四代目、初代のひ孫である陽一の心の移ろいがメインに描かれています。 主人公をはじめとして登場人物がみなやさしくあたたかで、読了後はとてもほっこり...
青森で、三代で70年以上続く食堂を「百年食堂」と呼ぶそうです。 これは、親子四代の、百年食堂のお話。 と言っても、メインは現代を生きる四代目、初代のひ孫である陽一の心の移ろいがメインに描かれています。 主人公をはじめとして登場人物がみなやさしくあたたかで、読了後はとてもほっこりとした気持ちになりました。七海ちゃんの、陽一のお母さんに言うせりふが良かったです。 森沢作品はこれまでにも何冊か読みましたが、その中ではこれが一番好きかもしれないです。丁寧な取材によって紡がれる物語は、本当に弘前には大森食堂があるような気持ちにさせてくれました。 お蕎麦、食べてみたいなぁ。
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青森にある大森食堂。 大森食堂を開いた初代の思い、 3代目が大事にしている感謝の気持ちで終わられること。 大森食堂を継ぎたいと思いながらも、東京でピエロの仕事に翻弄される4代目の陽介の気持ち。 陽介と同じ青森出身でカメラアシスタントの七海の気持ち。 さくら祭りを経て、みんなの思いが通じるとき。 離れた土地で離れた人を思いながら日々過ごしていく様。 人間味溢れるねえ。
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過去と現代の話しが同時に進み、最初は登場人物の名前を見ても誰だったか認識出来ず困惑しましたが、読み進める内にホッコリ、暖かくなりました。 2017.9.6 読了
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心がほっこりする優しい良いお話だったけど、後半ちょっと出来すぎかなぁ。 少しだけ現実味がないというか、前半の上京して見えぬ未来と孤独を日々感じていたときから後半の一気にバラ色に展開にするところが、ちょっと失速かな。 トヨさんや賢治の話が盛り込んであるから、もうちょっとそっちと絡ま...
心がほっこりする優しい良いお話だったけど、後半ちょっと出来すぎかなぁ。 少しだけ現実味がないというか、前半の上京して見えぬ未来と孤独を日々感じていたときから後半の一気にバラ色に展開にするところが、ちょっと失速かな。 トヨさんや賢治の話が盛り込んであるから、もうちょっとそっちと絡ませてほしかったなー。
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初めは話がコロコロしたから、 少し読みにくいと思ったけど、 登場人物がハッキリする頃には 話も統一されてどんどん読み進んでいった。 陽一のその後がどうなるのかすごく気になる! お父さんの話もお祖父ちゃんの話も もっと聞きたい! ほっこり温かい本でした。
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この作家さんの作品はいつも間違いなくあったかい気持ちにさせてくれる。そして今回は世代を超えたラブストーリ。 泥臭くても、かっこ悪くても、自分の人生をまっとうに歩んでいこうとそんなふうに思える。
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穏やかで、温かい物語でした。祖父から父、子、孫へ・・・受け継がれていく食堂の物語。とはいえ、それぞれの登場人物のその時々の生活が中心で食堂そのものの事はそこまで詳細には触れられていませんでした。淡い恋心から始まり、回りの後押しがあり、そして今を築き未来へつなげていく。それは血の繋...
穏やかで、温かい物語でした。祖父から父、子、孫へ・・・受け継がれていく食堂の物語。とはいえ、それぞれの登場人物のその時々の生活が中心で食堂そのものの事はそこまで詳細には触れられていませんでした。淡い恋心から始まり、回りの後押しがあり、そして今を築き未来へつなげていく。それは血の繋がりの有る無しに関わらず、もてる全てを七海に伝えようとした先生も同じでした。全ての終わりは感謝で締める。それが日々実践できれば世の中はもっと穏やかであるだろうに。少し切ないです。続きも一気に読もうと思います。
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おじいちゃんがいるからお父さんがいる。だから自分がいる。そんな当たり前のことを、やわらかく教えてくれる一冊。読み終えて本を閉じて、表紙の女性が誰かを理解した瞬間にこみ上げたものが忘れられません。
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津軽蕎麦の店“大森食堂”は三代目の哲夫で百周年を迎える。そんな哲夫も還暦を過ぎた。東京で暮らす息子の陽一は漠然とした将来の不安にさいなまれていた。自分はこれから何をやって行くのか確固たるものが掴めない半面彼女の七海は夢に向かって突き進んでいる。陽一の焦りや葛藤などがリアルだった。...
津軽蕎麦の店“大森食堂”は三代目の哲夫で百周年を迎える。そんな哲夫も還暦を過ぎた。東京で暮らす息子の陽一は漠然とした将来の不安にさいなまれていた。自分はこれから何をやって行くのか確固たるものが掴めない半面彼女の七海は夢に向かって突き進んでいる。陽一の焦りや葛藤などがリアルだった。そして代替わりしてゆく中でそれぞれ父と息子の心情は如何ばかりかと思いを馳せると不器用だけど深い愛情が上手く描かれていてじーんときた。陽一家族は本を交換して読んだり「ツイてる男」と言われてたり『ヒカルの卵』を思い出した(^-^)
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青森県弘前市に100年続く津軽蕎麦のお店、"大森食堂"を舞台にした物語。 過去と現在が語り手を変えながら交錯して紡がれる。 故郷を離れて奮闘する姿や、心の迷いや葛藤が丁寧に描かれています。 初代の話が好きだなー。 何もかも静かに受け止めてくれるようなお父さんの姿も良いです。 親と子、友人、恋人、様々な関係の中で互いが思いやる優しさに溢れていて、読後感も良いです。 津軽蕎麦、食べてみたくなりました。 余談ですが、東京ってやっぱり冷たいと感じる方が多いのかな?と感じて寂しいですね。 私にとっては東京がふるさとだから。
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