プリンセス・トヨトミ の商品レビュー
プリンセス・トヨトミ 万城目学 うーん、これは…。 率直に言えば、私はあまり好きじゃない、かな。 内容が、というより文章が、私には合わなかった。 相性が良くないのかもしれない。 読み進めるのにだいぶ苦戦してしまった。 でも、映画は見てみたい、と思...
プリンセス・トヨトミ 万城目学 うーん、これは…。 率直に言えば、私はあまり好きじゃない、かな。 内容が、というより文章が、私には合わなかった。 相性が良くないのかもしれない。 読み進めるのにだいぶ苦戦してしまった。 でも、映画は見てみたい、と思う。 何しろ壮大なストーリーなので、どんな風に映像化されるのか、すごく気になる。 原作と映画とでは、主要キャラ2名の性別が逆転しているし、双方の違いを見比べるのも面白そう。 ラストなんかきっと、迫力あるシーンになるんだろうなぁ。 話は変わるけど、私、田村正和のドラマ「古畑任三郎」が大好きで。 その中に、「灰色の村」って回があるんだけど、 ちょっと雰囲気が似てる。 「皆で力を合わせて誰かを守る」ことは、 なんでこんなに暖かくて切ないんだろう。 読みごたえはあります。 歴史が好きな人、SFが好きな人、大阪にゆかりのある人 ハマる人はとことんハマる感じ。 ラストへと向かう怒涛の展開には、急にぐんっと引き込まれて、 結局最後まで一気に読んじゃいました。
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長すぎ!要領を得てなくて、さてここから大阪城の謎が?!てとこで飽きて読止。 とにかくささいな描写が細かすぎて長すぎだし、読むのに時間かけすぎちゃったのがよくなかったかもー…
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「大阪国」そのプリンセスを守る大阪の男たちの話。 主人公の一言が心に突き刺さった。 「少しずつ、世の中は見えへんところで変わっていくもんやと思う。どんな阿呆みたいな話だって、いつかはみんなに伝わる。だから、僕も伝えられると思う。誰からも、当たり前のものとして接してもらえる日がくる...
「大阪国」そのプリンセスを守る大阪の男たちの話。 主人公の一言が心に突き刺さった。 「少しずつ、世の中は見えへんところで変わっていくもんやと思う。どんな阿呆みたいな話だって、いつかはみんなに伝わる。だから、僕も伝えられると思う。誰からも、当たり前のものとして接してもらえる日がくる。時間はかかるかもしらんけど」 自分の信念さえ変えなければ世界は動くよ、どこまでも。
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五月末日、午後4時。 大阪が全停止した。 きっかけとなったのは、東京からやってきた三人の調査官。 重要な鍵は、ここで産まれ育った二人の少年少女である。 年間五億もの補助金をかけて、OJOがやっていたこととは…。 まさに、奇想天外、荒唐無稽…と、こんな言葉が思い浮かぶ。 でも...
五月末日、午後4時。 大阪が全停止した。 きっかけとなったのは、東京からやってきた三人の調査官。 重要な鍵は、ここで産まれ育った二人の少年少女である。 年間五億もの補助金をかけて、OJOがやっていたこととは…。 まさに、奇想天外、荒唐無稽…と、こんな言葉が思い浮かぶ。 でも、大阪城の地下にあんなものがあるなんて…って想像すると何ともワクワクしてしまいます。 父から伝えられた話を男たちはいつしか信じ、また息子に伝えようとする。 女たちは、それを見て見ぬふりをしてあげるー。 なんだかステキですね。 女は男みたいに、地下にたいそうなもの拵えて、いちいち大げさな真似はせえへんの。 っていう言葉に少し笑ってしまいました。
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大阪を舞台にして空堀商店街が出てくるということしか知らなかったんです。何となく手を出さずにいたのですが、面白いよと勧められて読んでみたら面白い。とてつもない大風呂敷なんだけど、小振りな感じもするのは綺麗にまとまっているからでしょうか。でもそのまとまり方も嫌いじゃないです。 親から...
大阪を舞台にして空堀商店街が出てくるということしか知らなかったんです。何となく手を出さずにいたのですが、面白いよと勧められて読んでみたら面白い。とてつもない大風呂敷なんだけど、小振りな感じもするのは綺麗にまとまっているからでしょうか。でもそのまとまり方も嫌いじゃないです。 親から子へと受け継がれること。その内容もだけど、受け継ぐという行為自体への想いがクローズアップされるクライマックスは胸が奮えます。またそれを経て語られるラストの真実に心温まります。なるほど、そう来たかと感嘆。 キャラクターの造形も心地好く、女の子になりたい少年をメインに据えたのも、このテーマを背負えるからだと納得。あ、個人的にはミラクル鳥居が愛おしいのですが。 僕は大阪が好きです。それは「東京」によってステレオタイプ化され戯画化されたものでない「大阪」です。そういう想いにも応えてくれる作品なのかも。
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映画を先に見た後で原作。あたしにしては珍しい読み方。映画がすごーく面白かったので原作はどうかなーって感じだったけど、これまたなかなかグイグイ引っ張ってくれてノンストップで読了。「文句なし」とまではいかないけど、☆は5つあってもいいと思う。 ストーリーは会計検査院の調査官が大阪に出向いて、補助金が出ている変な団体を調査。するとそこには「大坂国」というものが日本とは別に存在していて、大阪国の男たちは誰ともわからない豊臣家の末裔が大坂のどこかにいると信じ、いざという時は立ち上がる…という内容。大阪の男たちってかっこいい!と思わせてくれる。そこは映画と同じ感想。 ただし秘密裏にコトを運んでいる男たちとは違って、女たちは男たちのやってることを知っているけど知らないふりをしている…というバックグラウンドも原作では書かれていてこれまた面白い。この仕組みは結局秀吉の正室のねねが仕組んだことになってて、大阪の女もかっこいいじゃん!みたいな感じ。 一番の好きなシーンは「何でみんなどこかに豊臣家の末裔がいると信じてるんだ」と詰め寄る調査官に「それは父の言葉だからだ」と説得する大坂国大統領のシーン。父から子へ、400年間受け継がれた奇跡の物語。
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やっぱり映画より本の方が面白かった! 毎度、綾瀬はるかはがらりと変えてくるんだな(笑) 映画では絶対おかしいと思うことが多々あったけど、本で色々解決してスッキリ! 全部女の人が仕組んだことであり、女性たちがみんな知ってて知らんふり、ワーワーやってる男の人をこっそり見守っているのが、この本の醍醐味だと思う。
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#読了。第141回直木賞候補作品。会計検査院の検査により、疑問を持たれた社団法人OJO。このOJOにはとてつもなく大きな背景が。かなりの大仕掛けなので、かなり疑問が残るところも。しかしながらそのスケールは痛快。
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