プリンセス・トヨトミ

万城目学【著】

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2009/03/01
• JAN: 9784163278803

商品レビュー

2025/09/25

会計検査院が大阪の社団法人OJOの会計検査を行うことにより、OJOの秘密が解明され、それに関わる人達の物語。

3人の大人が大阪城を見つめているという表紙に興味を持ち、読むことにした。大阪城にまつわる豊臣家のお姫様のファンタジーかと。。。

この3人は会計検査院でそれぞれ個性のある人物。ミラクル鳥居と呼ばれる青年は正に愛すべき人物。クールな旭調査官は男性を惹きつける魅力的な女性。。

読み始めた当初は、登場人物の苗字、真田とか蜂須賀については気に掛けなかったけれどもちょっと考えれば（考えなくても）豊臣恩顧の武将ですね、それなりの役目があるはず。。

大阪国とかちょっと現実離れした物語だったけれど、楽しく読むことが出来た。

2025/09/21

会計検査院という実在する国の会計を検査する組織に属する3人が大阪に検査するために出張して、
年間5億円という予算がとある団体に割り振られていることを検査するお話。

「会計検査院」という組織は初めて知ったけどそりゃあるよね。
大阪旅行中に読んでたのは偶々。

「会計検査院」の3人と中学生の男の子が主人公。
ファンタジーともいえないような歴史を交えて「あるかもしれない」と思わせる内容がよかったです。

あの女性は実は大阪人で、大阪国について知っていたというのは驚いた。

2025/09/18

映画も観たことが無いので戦国時代にタイムワープする話かと思いきやさにあらず現在に大阪国がある話でした。登場人物の多大阪国の構成員を説明するのに必要だと納得。大阪在住の18歳以上の男性が大阪国の構成員で何か大きな事をするわけでもなく、徳川家康の為に滅びた豊臣秀吉の末裔をずーっと残すための男のロマンを感じました。大阪人の日常が漫才のように感じる事がありますが、その元にはあまり深刻に悩まずにすごい事をやってしまう大阪人魂が普通に大阪人にあるように感じました。