スカイ・イクリプス の商品レビュー
色んな人物からの視点でこの世界を見られて新鮮。 「あの人どうなったのかな」の答えが小出しにあったので嬉しい。 「ドール・グローリィ」と「スカイ・アッシュ」がお気に入り。前者は普通の人から見るキルドレ、それに対する切ない愛情が感じられたし、後者はクサナギ(?)が地上の重力にゆるゆる...
色んな人物からの視点でこの世界を見られて新鮮。 「あの人どうなったのかな」の答えが小出しにあったので嬉しい。 「ドール・グローリィ」と「スカイ・アッシュ」がお気に入り。前者は普通の人から見るキルドレ、それに対する切ない愛情が感じられたし、後者はクサナギ(?)が地上の重力にゆるゆる慣れている、絶望し過ぎていなさそうなことに安心した。両者ともこのシリーズの中で、いちばん優しいお話だった気がする。 答え合わせとありつつ私には物語の謎は分からないままだった。時間が経ってから、今度は時系列順に読みたい。
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スカイ・クロラシリーズ短編集。クサナギが、カンナミが、トキオが、ティーチャが、カイが、フーコが最後に大暴れ!なんてノリではありませんが、彼らのその後や裏側など大作の後の余韻のような感じが良かったです。個人的にはHeart Drainが好きです。
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スカイ・クロラシリーズの短編集。 ボーナストラック的というか森博嗣氏のサービス精神を感じる作品です。 スカイ・クロラシリーズの視点を変えた作品群。 本編との繋がりを答え合わせのように楽しめます。 スカイ・クロラシリーズを読んでいない方には サリンジャーのナイン・ストーリーズの...
スカイ・クロラシリーズの短編集。 ボーナストラック的というか森博嗣氏のサービス精神を感じる作品です。 スカイ・クロラシリーズの視点を変えた作品群。 本編との繋がりを答え合わせのように楽しめます。 スカイ・クロラシリーズを読んでいない方には サリンジャーのナイン・ストーリーズのような趣があるので楽しめるかも。 ※本書は8作品ですけど
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再読。スカイ・クロラシリーズ最初にして最後の短編集。スカイ・クロラシリーズで登場した人物たちのちょっとした番外編とその後が書かれている。前に読んだ時はスカイ・クロラシリーズを読んでからだいぶ間が開いていたので、それぞれのキャラクターの話の裏側にはほぼ気付けなかった。しかしシリーズ...
再読。スカイ・クロラシリーズ最初にして最後の短編集。スカイ・クロラシリーズで登場した人物たちのちょっとした番外編とその後が書かれている。前に読んだ時はスカイ・クロラシリーズを読んでからだいぶ間が開いていたので、それぞれのキャラクターの話の裏側にはほぼ気付けなかった。しかしシリーズを全編通して読んでもう一度本書を読んでみるとまた新しく気付くことがあった。その気付きを得るためにもシリーズを全て再読して良かったと思える。このシリーズに対してのもやもやはまだあるが、そのもやもやを抱えたままにするかそれともそれを解消するためにまたシリーズを読み始めるか、悩みは尽きない。
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ずいぶんとシリーズ行間を埋めてくれる内容だったので、すっきりした。草薙とカンナミの関係も、栗田事件のことも。 それを踏まえてスカイクロラを読むと、不思議だなあと思っていた記述にも納得した。 例えば、カンナミと初対面であるはずのの笹倉がカンナミを見て「まだ若そうだ」と思ったこと。...
ずいぶんとシリーズ行間を埋めてくれる内容だったので、すっきりした。草薙とカンナミの関係も、栗田事件のことも。 それを踏まえてスカイクロラを読むと、不思議だなあと思っていた記述にも納得した。 例えば、カンナミと初対面であるはずのの笹倉がカンナミを見て「まだ若そうだ」と思ったこと。 フーコがカンナミのことを面白いと言ったこと。
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これまでのやるせなさや空虚さが補完される カタルシスがすごい 世界観の全てが明らかになる訳ではないけど 自分の想像と合わせてもう充分
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『スカイ・イクリプス』読了。 シリーズ唯一の短編集。本編のストーリーを補うような感じで展開していった。重苦しい本編と違いキルドレたちも本当は愛に溢れてるのではないかと錯覚を起こすほど優しい物語でした。生と死から解き放たれたら自由になれるかな。意外と空が不自由だったのかもしれない。...
『スカイ・イクリプス』読了。 シリーズ唯一の短編集。本編のストーリーを補うような感じで展開していった。重苦しい本編と違いキルドレたちも本当は愛に溢れてるのではないかと錯覚を起こすほど優しい物語でした。生と死から解き放たれたら自由になれるかな。意外と空が不自由だったのかもしれない。 2020.4.29(2回目)
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『スカイ・クロラ』シリーズ最終巻。 とはいっても物語は前巻『クレィドゥ・ザ・スカイ』で終了しているので、消化試合のようなもの。 『スカイ・クロラ』シリーズ大好きというT嬢に久しぶりに会う機会があったのであわてて読みました。 シリーズを補完する外伝的短編集というか、読者サービス...
『スカイ・クロラ』シリーズ最終巻。 とはいっても物語は前巻『クレィドゥ・ザ・スカイ』で終了しているので、消化試合のようなもの。 『スカイ・クロラ』シリーズ大好きというT嬢に久しぶりに会う機会があったのであわてて読みました。 シリーズを補完する外伝的短編集というか、読者サービスのヒント集みたいな感じで、いくつかの疑問は解決したものの、前巻でちゃぶ台返しされた謎は解けないまま。 疑問をそのままT嬢にぶつけてみると、 「どちらも◯◯◯◯」という答え。 「そういう世界だと思って読んだほうがいい」 「理詰めで理解しようとしないほうがいい」 「『スカイ・クロラ』以降は後付け設定を辻褄合わせしているところもある」 「映画版のラブストーリーというキャッチは笑って見ていた」 ということで謎は解けないものの、検証サイトの考え方よりはずっと納得できました。 ササクラさん推しの私としては短編集でクサナギとササクラさんがイチャイチャしているのが微笑ましい(飛行機の話しているだけですが)。『スカイ・クロラ』におけるあの距離感はなんなんだ。作者のフーコ推しはなんなんだ。クリタくんの立場は?とまだまだ疑問はつきませんが、シリーズとしてはひとまず完結です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】 「ジャイロスコープ」 ササクラが主人公。広告用の映像を撮影するために、クサナギがデモ飛行することになる。ササクラは、クサナギが飛行する姿を間近で見ることができた。 「ナイン・ライブス」 ティーチャが主人公。自分の子供と共に、モナミとの生活を始めている。指導員になる道を勧められるが、パイロットでいることを望む。 「ワニング・ムーン」 カンナミが主人公。墜落して海を漂っていた。偶然通りかかった貨物船の副船長に発見され、救出される。副船長は船から海に身を投げようとしていたところだった。救出された日の夜、カンナミは甲板で副船長に会って話をする。次の日の朝、副船長は船には乗っていなかった。 「スピッツ・ファイア」 基地の近くにあるドライブインにやってくる人々の様子を描いた短編。彼や彼女としか記載されていないが、基地司令官となった後のクサナギやクリタ(カンナミ)、フーコなどが登場する。 「ハート・ドレイン」 カイが主人公。戦闘機が爆撃機に体当たりをして撃墜し、市街地に墜落する事件が起こった。事後処理のために病院へきたカイはナヤバとクサナギに出会う。自殺願望のあるナヤバ。爆撃機に体当たりしたナヤバの行為をクサナギがしたこととしてカイは処理した。その結果、カイは出世した。 「アース・ボーン」 マシマが主人公。マシマとトキノは敵6機を倒し、味方1機を落とされて基地に帰還する。その後、二人はフーコたちの館を訪れる。フーコはお金が貯まり、この仕事を辞めて店を開くつもりであると言う。トキノによると、フーコはクサナギからお金を貰ったらしかった。このことから「クレィドゥ・ザ・スカイ」でクサナギがフーコに助けを求めた事実が繋がる。 「ドール・グローリィ」 クサナギミズキが主人公。音楽教師になったミズキはカンナミがいる病院へ行く。病院からの帰り、過去の出来事を思い出す。それは姉のスイトがクリタを射殺するシーン。クリタがスイトに撃ってくださいと頼んだのであった。 半年後、カンナミは郊外の家で暮らしていた。ミズキは「お姉様のために編んだのよ」と言ってカンナミに手編みのカーディガンを渡した。 「スカイ・アッシュ」 クサナギが主人公。クサナギが車で旅をし、田舎の道路沿いにあるフーコのお店にたどり着いた。クサナギとフーコは、再会を喜んだ。 【感想】 解説サイトによるとクサナギ=カンナミ説があり、もう一度スカイ・クロラ を読み直したくなった。10年前に読んでからの再読だが、改めて読むと面白かった。
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草薙水素という「永遠の子供」が本当にいとおしかった。かわいいと思った。 思い立って、読みかけだったこのシリーズを通読した。 以前『ナ・バ・テア』まで読んだのはもう10年以上前で、すっかり大人になってしまった私は子供たちの話を読めるだろうかと思ったけれど、大丈夫だった。 「子供...
草薙水素という「永遠の子供」が本当にいとおしかった。かわいいと思った。 思い立って、読みかけだったこのシリーズを通読した。 以前『ナ・バ・テア』まで読んだのはもう10年以上前で、すっかり大人になってしまった私は子供たちの話を読めるだろうかと思ったけれど、大丈夫だった。 「子供」ってなんだろうか。妥協しないということじゃないかなと思った。それは決して、拘るということじゃない。何にもとらわれない。そして純粋で、本当のことを知っている。 彼女がたくさんの人に愛されていたこと、本人もそれを実感したこと、それがわかる一冊を最後に読めてよかった。
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