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さいはての島へ の商品レビュー

3.7

34件のお客様レビュー

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2023/06/01

読み終えて、涙が溢れて来ました。 こんな気持ちにさせてくれる本に出会えて感謝です。 これから帰還を読みます。

Posted byブクログ

2023/02/06

若かったころは教わる側だったゲドが、大賢人となり、次の若者に教えなどを説いてることで、ゲドの成長と偉大さが感じられた。 これまでとは少し違った生と死というテーマに、考えさせられる内容もあり、これまでよりより一層深いテーマだった。

Posted byブクログ

2022/11/09

これまでの冒険活劇とはまた打って変わって、2人の途方もない旅のように見せかけて生と死・それに立ち向かう人の内面的なお話。 一巻では傲慢でどこか勢いのあったゲドが、大賢人となり若い頃自分が疑問に思っていた筈のことを説く立場になっていたのは、歳を取り様々なことを知ることは臆病になる訳...

これまでの冒険活劇とはまた打って変わって、2人の途方もない旅のように見せかけて生と死・それに立ち向かう人の内面的なお話。 一巻では傲慢でどこか勢いのあったゲドが、大賢人となり若い頃自分が疑問に思っていた筈のことを説く立場になっていたのは、歳を取り様々なことを知ることは臆病になる訳ではないんだなと言う説得力が凄くあった。 アレンの自己との闘い、自分自身の影の部分とのせめぎ合いの描写が本当に良い……。 この作者は本当に人間の内面を描くのがものすごく丁寧で登場人物の心情が手に取るようにわかる。 映画は3・4巻を基にしたとどこかで聞いたけど(鑑賞したのがかなり前で記憶が朧げとは言え)なぜこの原作であの映画になったんだ…?本質的な部分が真逆じゃないか…? 散々映画の批評で言われてたことに納得してしまった。 ゲド達と自分も共に冒険するような勢いで読めなくなってきた。が、それがいいですね。

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2022/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ここまでで1番難解 よくこれを下敷きに映画を作ったなと感心してしまう 大賢人になっているゲドと若きアレンの掛け合いは禅問答のようになることもしばしば ゲドの人となりが前2巻で分かっているから、ゲドの振舞いに理解が及ぶけど、その前提がなければアレン共々不安の坩堝 映画は前提無しのテルーありのオリジナル要素ありありで、あれは難しいわ

Posted byブクログ

2022/02/04

少年時代から始まったゲドの一生はこの巻でおしまいかな。ようやくアレンが登場して、なるほどアニメ映画の原作だなと思えた。こちらは父殺しの大罪など犯さず立派な王子様だった。途中ゲドに疑念を持つあたりはリアルな少年らしさがある。クモは魔女じゃなかった。

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2021/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新キャラ登場です。今回はゲドとアレンの物語。2巻からかなり時が経っていて、3巻ではゲドは大賢人になっている!びっくり。世界から魔法や言葉や光が失われていって、ゲドとアレンがそれを取り戻す話。取り戻すというか、開いた闇へのドアを閉じたという感じです。アレンが旅の始まりの初々しい若者から中盤の反抗期、後半の逞しさの移り変わりが見てとれて面白い。昔のゲド程ではないけど、やはり若者ならではの傲慢さというか、そういった要素をアレンから感じた。最後には、アレンはアースシー全てを束ねる王になることが分かる。ゲドは力を使い果たしてしまったようだが、この後ゲド戦記はどう話が進んでいくんだろう?1〜3巻までは、ゲドの生い立ち、功績、そして「闇との闘い」が描かれていたが果たして。心の闇はどんな崇高で立派な人間でも、一度は持ったことがあるが、それといかに打ち勝っていくかというのは、人類全てのテーマだと思うし、だから何年経ってもゲド戦記は古い物語にならない。と思った。

Posted byブクログ

2020/12/16

3作目にして、ここでこんなに盛り上がるかああ!という気分。 後半すごかった。 あんなに嫌な奴だったゲド、めちゃくちゃかっこよくなってます。

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2020/08/19

世界の均衡は狂い、ゲドとアレンが事件の解決に活躍する。 魔法の世界の神であるゲドと、現実の世界の王子であるアレン。この対比はよく考えるべきだろう。常に、世界の均衡について語り続けてきたこのシリーズ。恐れられていたことがいよいよ現実になったと言うことだ。 人は、いかに生きるべきか。...

世界の均衡は狂い、ゲドとアレンが事件の解決に活躍する。 魔法の世界の神であるゲドと、現実の世界の王子であるアレン。この対比はよく考えるべきだろう。常に、世界の均衡について語り続けてきたこのシリーズ。恐れられていたことがいよいよ現実になったと言うことだ。 人は、いかに生きるべきか。現代社会の文明に依存する姿に警鐘鳴らすかのような、自然との共存を訴えるような部分もある。 一番重要だと思われるのは、本作は、人生は、闇を超えることで豊かになると言うことだろう。反脆弱性ともいえる人生観はリアルで、自分の生き方を見直す気になる。

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2020/04/15

再読だが以前読んだ記憶がほとんどない。物語中盤まで変化がないので不安になるが、竜が出てきてからはどんなに騒音の中でものめりこめるぐらいの面白さ。4巻が出るまで長らく全3巻と見なされていたのも納得できる。

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2020/01/11

どうして、ゲド戦記を読むとこんなにも心が揺さぶられるのか。生と死を真っ正面から見つめることの恐ろしさを感じて、しかし登場人物と共に、それと向き合い、「生きる」ことを選び取っていく勇気をもらえるからなのだと思う。 生きていくことはこんなにも難しく、また恐ろしく、そして勇気のいること...

どうして、ゲド戦記を読むとこんなにも心が揺さぶられるのか。生と死を真っ正面から見つめることの恐ろしさを感じて、しかし登場人物と共に、それと向き合い、「生きる」ことを選び取っていく勇気をもらえるからなのだと思う。 生きていくことはこんなにも難しく、また恐ろしく、そして勇気のいることなのだろうと。自分たちの生きるこの世界の大きさを目の当たりにしたようでとても恐ろしいのだ。そしてそれを選び取る自由は私自身の中にあるということ。自由って恐ろしい。その上で、強く自分を生きることを選び続けること。ゲドへの敬愛と共に私もこの生を生きるのだ。

Posted byブクログ